2シータースポーツだけじゃない!?バモスホンダやリーザスパイダーなど軽オープンの歴史を振り返る
2015/07/23
軽だってオープンエアを楽しみたい!という欲求は昔から存在
2015年4月2日に発売開始となったホンダ S660。そしてコペン第3のモデルとなる丸目のダイハツ コペンセロの登場で、軽オープンカーが盛り上がっています。
軽オープンというジャンル、その歴史は意外に古いことをご存じですか? S660やコペンのような2シーターオープンスポーツ以外にも、バラエティ豊かなモデルがあった軽オープン。過去のモデルを振り返ってみましょう!
レジャーを意識したモデルが相次いで登場した1970年代
1950年代、高度経済成長を支えたオート三輪にはルーフ部分の幌が取り外せるものがありました。その後1968年にはGNPで世界2位となり、レジャー志向が高まったこの時期にユニークな軽自動車が登場します。
まずは、皆さんご存じのスズキ ジムニー。1960年代にホープ自動車が製造したホープスターON型4WDの製造権をスズキが買い取り、1970年にジムニーとして世に送り出しました。ジムニーの発売と同時期、ダイハツは軽乗用車フェローの派生モデルとして、2人乗りのフェローバギーを北海道と東北を除き100台限定で発売しました。
もう1台、忘れてはならないのがバモスホンダです。カテゴリーは軽トラックになり、幌を外すと完全なオープンモデルに。ドアがないゴルフカートのようなスタイルは、現在でもファンが存在するカルトなモデルです。
軽自動車の派生モデルでオープンカーが登場
1980年代後半はアルトワークスやミニカダンガンなど、軽スポーツがブームになります。そして1990年代に入ると軽乗用車の派生モデルとして、ルーフを切り取ったオープンモデルが登場しました。
1991年には3ドアハッチバックのダイハツ リーザをオープンモデルにしたリーザスパイダーが登場。乗車定員は2名。リーザスパイダーは残念ながら短命に終わり、わずか2年で生産終了となりました。リーザと入れ替わるように登場したのが、スバル ヴィヴィオT-Topです。1992年にレックスの後継モデルであるヴィヴィオの追加グレードで1993年に発売。ルーフはタルガトップで、リアウインドウは電動格納できました。
軽自動車にオープン専用スポーツモデルが誕生!
1990年代前半、軽自動車に「ABC」と呼ばれるスポーツモデルが登場! マツダ オートザムAZ-1、ホンダ ビート、スズキ カプチーノです。このうちビートとカプチーノはオープンモデルでした。ハッチバックの派生モデルではなくオープン専用車として登場した2台は現在でも中古車市場で人気があり、状態のいいものは100万円以上の値がついています。
ビートが1996年、カプチーノが1998年に生産終了となった後、しばらく軽自動車のオープン2シーターは存在しませんでした。しかし2002年、ダイハツがコペンを発売。再び軽オープン2シーターがクローズアップされました。コペンは電動ハードトップ「アクティブトップ」を備え、約20秒でオープンスタイルに変貌します。
世間ではオープンカーは特殊なモデルとされていますが、そのバラエティ豊かなラインナップからは「運転しながら四季を感じたい」という需要が一定以上あることが見てとれます。また限られたスペースの中にルーフ収納スペースを設置しオープンスタイルを実現するのは「軽だからって、車に乗る人たちを我慢させるのはプライドが許さない!」という軽自動車メーカーの気迫をも感じさせてくれます。
ルーフを開けた瞬間に訪れる無限の開放感。現在、軽自動車の主流は規格内でスペース効率を高めたモデルですが、屋根を取り払うことでスペースの呪縛から解放されるオープンモデルにも注目ですよ!!
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