中古車選びはつらくない!? 寅さんにオススメの1台はタクシーなの?
カテゴリー: クルマ
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2015/07/14
寅さんの名字は「車」だった!
「ひとりの俳優が演じたもっとも長い映画シリーズ」としてギネスブック国際版にも認定された『男はつらいよ』。今年は、最後の作品となった『男はつらいよ 寅次郎紅の花』の公開から20年目の年となる。そこで、ふと気がついた。「なぜ今まで、主人公の寅さんにピッタリの1台をオススメしなかったのだろうか」。だって、あの有名な口上を思いだしてほしい。
「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」
そう、寅さんの名字は「車」なのだ。いの一番に取り上げてるべきだったんじゃないか。そこであらためて、寅さんにピッタリの車を考えてみた。
男はつらいよの黄金パターン
日本人の心の原風景を描いたともいわれる『男はつらいよ』は一定のパターンに沿って展開される。そのパターンとは――
「寅さんの夢からスタート」→「テキヤの仕事で訪れた土地でマドンナに出会う」→「マドンナの身の上話に乗っているうちに親密になる」→「寅さん、マドンナに惚れる」→「自分はマドンナと上手くいっていると思い込む」→「寅さん、柴又に帰る」→「柴又で家族を交えたドタバタ劇」→「偶然または必然的にマドンナが柴又を訪れる」→「寅さん、振られる」→「再びテキヤの仕事で旅に出る」
といったもの。安心して見られるこのわかりやすさが、長寿作品として愛された理由のひとつなのかもしれない。
寅さんの職業には荷物が積める車が必要
さて、全国津々浦々を巡る寅さん。できればキャンピングカーでもオススメしたいもの。商品も積める広さと節約できるホテル代。テキヤ稼業にはぴったりだ。しかし、このご時世、どこにでも止めて車中泊というわけにはいかない。
そこでホテル代の節約は諦めて、商品を積めるという点に注目。普段はカバンひとつで地方を訪れ商売をしている寅さんだが、バンやワゴンなどを使えば、より多売が可能になり、お金持ちになれてしまうかもしれない。
中でもオススメしたいのが、日産のNV200 バネット バンだ。必要十分な装備に無駄すぎない装飾は、まさに寅さんの佇まいに通じるものがある。なにより、ボディカラーに「タイガーアイブラウン」が用意されているのも嬉しいポイント。
「タイガーってえのは、アメリカの言葉で寅って意味なんです。すると彼女はこう答えた。寅さんにぴったり。ステキな色だわ。いえいえ、あなたの方がステキですよなんて言いながら、2人は夜のドライブに出かけるわけだ。どうだ、さくら」
なんて、寅のアリアが聞こえてきそうだ。
実は車を持っていなかった寅さん役の渥美清
NV200を選んだ理由はもうひとつある。ここまで書いておいてなんだが、監督の山田洋次氏のエッセーによると、「寅さんを演じた渥美清氏は、私生活でも車を持たなかった」とのこと。確かに、寅さんが劇中で運転しているシーンが見られず、助手席や運転席に座っているシーンがほとんどだ。
そういった意味でもNV200は寅さんにオススメ。ご存じの方も多いだろうが、NV200にはワゴンモデルをベースにしたNV200タクシーがあり、これは
ニューヨーク市のタクシーとして正式に採用されている。ちなみに、ニューヨーク市のタクシーは、いわずとしれた「イエローキャブ」。この黄色も、見方によっては寅の色だ。
ということで、寅さんにオススメするのはNV200 バネット(ワゴン/バン)に決定!。