【オンリーワンを探せ】和製スーパーカーのオープン限定車!?
カテゴリー: クルマ
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2012/12/04
原稿執筆時点でカーセンサーnetに1台のみ掲載されている希少車を紹介するこの企画。今回、2012年11月27日に発見したのは「トヨタ MRスパイダー」です。トヨタ MR2をベースにトヨタテクノクラフトがオープンカーに仕立てた限定車で、諸説あるようですが生産台数は100台弱。ノンターボモデルのMRスパイダーは走りうんぬんよりもデザイン、オープンカーの非日常的な雰囲気を満喫できるユニークなモデルです。
ベースのMR2は、海外のメディアから「Poor man’s Ferrari(貧乏人のフェラーリ)」と評されていました。これは批判的な評論というよりも、「手頃なミッドシップ・スポーツカーで、フェラーリに乗った気分にさせてくれる」というポジティブな意味合いでした。少し残念なのはMRスパイダーがノンターボモデルのみの展開という点ですが、ボディ剛性の確保や安全性などの理由からやむを得なかったのでしょう。
MRスパイダーは、リトラクタブルヘッドライト(車体内部に収納できるヘッドライト)で、ワイド&ローな80年代のスーパーカー・デザインの方程式に則ってデザインされており、今見てもスポーティでカッコいい出来映えです。専用の“スピードスター”的なエンジンフードを備え特別な車であることを感じさせてくれます。ドライバーと助手席を隔てるセンターコンソールがもたらすタイト感なども、まさにスーパーカー的です。メーターパネル、インパネなどは当時のトヨタ車にありがちなデザインですが、今となってはノスタルジックで愛きょうがあります。
チューニングのベースカーとして、スーパーカー的な非日常を味わえる車として、オススメできる1台です。なにせ100台弱の限定生産ですからカタログモデルのフェラーリよりも流通台数は少ないはずです(笑)。世界に100台も存在しない和製2シーター・オープン・ミッドシップ・スーパーカーを手にできると思えば126万円は決して高くありません。維持費が格安でありながらスーパーカー級にインパクトある差別化が図れることでしょう。
MRスパイダーは、ネオクラシックの域に間もなく入る和製スーパーカー…。今後もなかなか流通しない超限定車です!
Text/古賀貴司(自動車王国)