今週のイチオシ

永遠のライバルとも呼べる2台の直接対決!


三菱 ランサーエボリューションとスバル インプレッサSTI。オーソドックスなセダンでありながら、スポーツカーにも負けない走行性能を誇るこの2車種。ランエボはI~IX、インプレッサはver.I~VI、そして最終型へと、お互いに競い合いながら進化を重ねて来ました。

その進化の成果は、F1と並ぶ世界選手権であるWRCにおける輝かしい戦績が物語っています。ここでは、世界で戦い続けたランエボとインプレッサの歴史を振り返りたいと思います。

MITSUBISHI LANCER EVOLUTION/三菱 ランサーエボリューション
■第1世代 : I~III/'92年8月~'96年7月
ランサーエボリューション 第1世代 初代ランエボのデビューは'92年9月。WRCに出場するための参加資格(ホモロゲーション)を獲得するため、ギャランVR-4に搭載されていた4G63ターボエンジンを搭載。翌年12月にはIIへとモデルチェンジ。初代での改善点であった駆動系やボディ剛性の見直しが図られた。'95年1月にはIIIへと更なる進化を遂げる。初代~エボIIの出力が250psなのに対し、エンジン内部に改良を加えることで、IIIは270psを達成

■第2世代 : IV~VI/'96年8月~'01年1月
ランサーエボリューション 第2世代 '96年8月、ベースとなるランサーがフルモデルチェンジしたことを受け、エボも第二世代へと突入。ついに280psを達成。'98年1月にはVにモデルチェンジ。ボディサイズを拡大化すると同時に、ブレーキや足回りを改善することで操縦性が高められた。1年後の'99年にはVIに。空力性能や冷却性能など改善し、戦闘力により磨きがかかった。同年12月には、中古車市場でも高い人気を誇るトミ・マキネンエディションも発売

■第3世代 : VII~IX/'01年2月~'06年12月
ランサーエボリューション 第3世代 ベースが'01年にモデルチェンジしたセディアとなり、路面のコンディションに合わせてトラクションを調整するACDが初採用。'02年1月にはATモデルのGT-Aも登場。'03年1月にはVIIIとなり、フロントマスクがブーレイデザインに変更された。MTは6速を初採用。'05年にはIXとなり、三菱伝統の4G63ターボを搭載する最終モデルとなる。VIIIとIXには、それぞれの熟成モデルとなるMRもラインナップされている


SUBARU IMPREZA STI/スバル インプレッサSTI
■第1世代 : I~III/'94年1月~'00年9月
インプレッサSTI 第1世代 コンパクトセダンのインプレッサを、子会社であるSTIがチューニングすることでデビューを果たしたインプレッサSTI。初代ver.1のデビューは'94年1月大口径マフラーを採用することなどで250psを発生、月産50台という超希少なモデル。'95年8月にはver.2へ進化。最高出力は275psを発生し、ランエボを一歩リードする。翌年9月にはver.IIIに。鍛造ピストンや大容量ターボチャージャーを組み込むことで、ランエボと同じく280psに到達。'97年9月には、最大トルクを高めた専用チューニングが施されたver.IVへと進化。’98年にモデルチェンジしたver.Vでは、新設計の倒立式ストラットサスペンションに足回りを一新し、さらに走行性能が高められた。第1世代最終モデルとなるver.VIの登場は'99年9月。フロントアンダースポイラーの追加やリアスポイラーの形状変更、リアクォーターガラスの軽量化などにより、空力の見直しが図れた

■第2世代 : IV~VI/'00年10月~'07年6月
インプレッサSTI 第2世代 ベースのインプレッサがフルモデルチェンジしたことで、STIも'00年10月にモデルチェンジとなった。エンジン出力は従来通り280psのままだが、最大トルクは38.0kg-mまで高められた。MTはクロスレシオの6速とし、大型インタークーラーや倒立式ストラットサス、ブレンボ製ブレーキシステムなど、戦闘力に磨きが掛かった。STIによるファインチューンが施されたコンプリートモデルのS202、S203、S204などもラインナップされた


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