使い勝手抜群!個性派ミニバンが勢ぞろい

バスをギュッと小型化したようなミニバン、商用車をベースに乗用車っぽく仕上げたミニバン、“吊るし”の状態でキャンピングカーになれそうなミニバン…。さまざまなミニバンが中古市場には流通しているものです。大勢で乗って、たっぷりの荷物を積んで、と考えるとこれほど合理性の高い車はありません。ファミリーで使うことを考えて選んでみました! 気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。


第10位はスバルトラヴィック(絶版)。スバルがGM傘下だった頃、オペル(日本を撤退したGM傘下のブランド)ザフィーラをベースにタイで生産していたミニバンです。コンパクトサイズながら大人7名乗車が可能で、何よりも低重心の走りっぷりに驚かされたものです。スバルバッジをまとっていますし、足回りのセッティングはスバル独自のチューニングが施されているんですが異国情緒たっぷり。それでいて破格で流通していますから、“儲けモン”です!


第9位はマツダボンゴフレンディ(絶版)。デビューから時間もたっていますし、走りも今のミニバンに比べ古臭さが漂っているかもしれません。でもミニバンでスポーツカー並みにガンガン走るのはつらいというだけで、フツーに走る分には何ら支障はありませんし、今となってはノスタルジック。オートフリートップと呼ばれるポップアップ式テントを装備したものは、キャンピングカーのベースとして最高です。家族の思い出作りにうってつけな一台。


第8位はVWヴァナゴン(絶版)。質実剛健な雰囲気たっぷりのミニバンです。日本では走っている台数も少ないですから、差別化を図ることもできます。国産ミニバンに慣れてしまった人には装備内容があまりに簡素に感じるでしょうが、それがかえって個性的と思えてくるかもしれません。大きすぎず小さすぎないサイズもイイですし、“操っている感”たっぷりの走りにハマる人も多いことでしょう。ミニバンはミニバンでも、ちょっと個性を求める家族へ。


第7位はクライスラーボイジャー(現行)。そこそこに新しく、100万円ほどで狙えて、使い勝手が良く、あまり日本で流通していない個性派を求める家族にはピッタリです。最近の国産ミニバンと比べてしまうと洗練にはやや欠けるかもしれませんが、かつてのアメ車のユルさを「味」と割り切ってしまえば、何ら文句はありません。たっぷりとしたボディサイズに3列7名乗車が可能で、荷物もたくさん積めます。フツーのミニバンではイヤ、という家族に。


第6位はトヨタハイエース(旧型)。ハッキリ言って色気はありません。日本では働く車というイメージが強いのかもしれません。でも、トヨタが生み出した名車の一台であることは、世界が認めるところです。たとえ正規に新車で輸出されずとも、日本での一生を終えてからも需要があるほどです。ぶっちゃけ、このランキングでもっともリセールを見込める車かもしれません。すべてが良い加減の車でタフ。日本流の質実剛健なのかも。

Report / 古賀 貴司