調査報告書 2011年3月
File No.074

ダイハツ e:S(イース)

※2011年3月3日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

ダイハツ イース 予想イラスト|ニューモデル速報
ダイハツ イース 東京モーターショー参考出品車|ニューモデル速報ダイハツ 第2世代KFエンジン|ニューモデル速報

Photo/マガジンX編集部

予想発表時期2011年7月
●全長x全幅x全高:3300×1475×1495(mm)
●搭載エンジン:660cc直3

30km/Lの戦国時代が幕を開ける

2009年の東京モーターショーで、ダイハツが参考出品した軽自動車、e:S(イース・写真右上)を覚えているだろうか。全長3100mm、車両重量700kgという軽量小型ボディの軽自動車だ。

当時のダイハツ社長、箕浦輝幸氏が「モーターの力を借りず、軽自動車に適した技術を組み合わせて開発する」と胸を張っていたのが印象深かった。JC08モード燃費で30km/Lを達成するメドがついていることも公言された。

そのイースが、市販版としていよいよ年内にもデビューするという。パワートレインは、TNP(低燃費)27のCMですっかりおなじみとなったムーヴの第2世代KFエンジン(写真右下)や、アイドリングストップ機構「ecoアイドル」を採用。ハイブリッド車に迫るカタログ燃費をもたせながら、価格は従来の軽自動車並みという意欲作に仕上がる。

写真左は予想イラスト。ショーモデルは3ドアだったが、いくら燃費が良いとはいえ、日本の市場で3ドアが受け入れられる可能性は極めて低い。その点を踏まえて、市販時には5ドア化されるはず。5ドア化による重量増は避けられないが、それを回避するため、リアにはガラスハッチが用いられ、部品点数と重量が抑えられるという。また、設計段階から各部が見直され、極限までシェイプアップされるようだ。

イースの立ち位置だが、どうやらエッセの後継車としての役割も担うようだ。エッセの等身大のスモールカーとして、毎日使える車というキャラクターは、軽量化のために過剰な装備や装飾が省かれるイースと通じるものがある。次世代パワートレインの搭載で30km/Lが実現されるイース。果たして、他社ハイブリッド勢や軽自動車勢はどう出るか?

以上