第134回 ホンダ フィット(現行型) 【おいしい中古車】
2010/06/25
■すべてがハイレベルなコンパクトカーのベンチマーク
今回ご紹介するのがホンダのフィットと聞いて、「オイオイ、そんな人気車がおいしいわけねぇだろ?」なんて思われた方も多いと思います。ボク自身も実はそう思っていたのですが、最近は50万円以下の中古車も出てくるようになってきました。コンパクトカーの代名詞とも言えるフィット(現行型)が登場したのは、2007年の10月。初代の大ヒットを受けてとあって、2代目はかなり注目されましたが、結果はこれまた大ヒット。2008年の新車販売台数では、カローラを抑え堂々のトップを獲得しています。
↑初代から大きな変化はないが、フロントピラーを前方に配置したスーパーフォワーディングフォルムを採用。空間の広さと走りを感じさせるデザインに(左右)
ではなぜこれほどまでにヒットしたのか。その秘密は、穴がないことに尽きると思います。デザインなどは個人のし好によると思いますが、車の実力を測る上で大切な要素、走り、燃費、居住性、使い勝手などが、どれも非常に高いレベルにあるんです。つまり、不満に感じることが少ないというわけです。例えば燃費。実は軽自動車のワゴンRよりいいんです。10・15モード燃費では、ワゴンRの23.0km/L(FF、CVT)に対し、フィットは24.0km/L(1.3L、FF、CVT)。排気量は倍近くあるんですけどね。そのほか、センタータンクレイアウトの採用で、居住性や積載性、走りなども大幅に進化しています。
仕事柄、自動車評論家の方々とお話しする機会も多いのですが、「一般の人にオススメするコンパクトカーは?」の質問には、ほとんどの人が「フィット」と口を揃えます。その理由は「完成度の高さ」にあるようで、「どんな人が乗っても満足できる」と車のプロも絶賛するほどの実力をもっています。
それは2007-2008の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞していることからもおわかりいただけるでしょうが、そんなフィットのエンジンは、1.3Lと1.5Lの2種類。ミッションはFFがCVT、4WDが5ATで、スポーティグレードのRSのみ5MTを選択することができます。
↑メーターは常時発光式を採用し、優れた視認性を実現(左) 後席は幅を20mm、奥行きを15mm、クッション厚を10mm拡大し、シートアレンジも豊富(中右)
■修なし走行5.5万kmの1.3Gが46.7万円!
さて、そんなホンダのドル箱フィットですから、中古車相場はさぞかし高値かと思いきや、ここにきてずいぶん下がってきました。初回車検の買い替え需要でもないので、単なる在庫のダブつきかもしれませんが、理由なんて我々にとってはどうでもいいこと。安いなら絶対買いの一台ですからね。ちなみに最安値の中古車は、ついに50万円以下に突入。走行5.5万kmで修復歴なしの1.3Gが、46.7万円です。この辺りの価格帯では修復歴車がかなり多いのですが、なかには走行2.2万km、修復歴なしで59.8万円なんて物件も存在します。まだ登場から3年未満ということで、もし大きな故障などがあってもギリギリ新車保証でまかなえる今、フィットはかなり狙い目だと思いますよ!
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
第134回 ホンダ フィット(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
<<サッカー日本代表の決勝トーナメント進出を記念して、国産スポーツコンパクトを紹介!! 【トレンドワードで中古車探し】
|
iPhone4の発売にあわせてiOS 4の魅力に通ずる中古車を紹介!! 【トレンドワードで中古車探し】>>
あわせて読みたい
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- 【試乗】新型 日産 ノート|市販モデルではプロトタイプのネガ部分が消え、スタビリティの高さが際立った
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- 9年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー2.0~2.5L部門賞を受賞した「2.5L直列5気筒TFSIエンジン」搭載の狙い目モデル3選
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 【試乗】新型 アウディ A4 アバント│実用性の高いアバントボディがクアトロらしい俊敏な走りとマッチし、絶妙にバランスがとれた逸品
- 掲載率1%未満! 大人気コンパクトカーの2代目日産 ノートを狙うなら、激レアグレードも要チェック!