第110回三菱トライトン【見つけたら即買い!?】

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2010/03/17

■国産唯一の選択肢!?のピックアップトラック

かつてはトヨタハイラックスや日産ダットサン、マツダプロシードなど、多彩なモデルが発売されていたピックアップトラックですが、現在はほとんどの車種が主戦場を海外に移しており、日本からはすっかり姿を消してしまいました。そんな中、今回ご紹介する三菱トライトンは、数少ない「現役」といえるモデルです。

登場は2005年8月。タイで生産され、欧州やアジアを中心に約140カ国で販売されている世界戦略車で、特にイギリスなど欧州では、アウトドアファンを中心に爆発的な人気を博しています。その好調な売れ行きを受け、日本へも2006年9月にガソリン仕様のモデルが、限定発売という形で導入されました。

新車時価格は294万円。ボディサイズは全長4995×全幅1800×全高1780mmと、かなり大柄です。3.5LのV6SOHCエンジンのモノグレードですが、最高出力は178psとそこそこながら、最大トルクは30.1kg-mを発揮する実用派。これに4WDと4ATを組み合わせます。ダブルキャブの室内は、大人5人が問題なく乗れる広さです。

乗り心地は、同クラスのSUVに近いですが、後部座席は若干突き上げが大きく、コーナーでの揺れも目立ちます。一方で前席はかなり快適で、アイポイントが高いため運転もラク。法規上は商用車扱いの登録となりますが、内装やシートのテイストや静粛性を含め、全体的な質感はSUVなどと同じレベルと考えていいでしょう。

最大の特徴であるカーゴベッドは、幅が1080～1470mm、奥行きが1324mm。ホイールハウスをできる限り小さくすることで、広い床面積を確保しています。カーゴ内には4カ所のカーゴベッドフックが付いており、荷物の固定が可能。後部座席と荷台の仕切り窓は開閉可能なのも便利です。

原稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されている三菱トライトンの台数は14台。最高値は268万円、最安値は199万円となっています。走行距離は最大でも3.9万km、修復歴は全台なしと、状態の良さそうな物件が多いのが特徴です。ボディカラーは黒と銀がそれぞれ7台ずつでした。

マリンスポーツやウインタースポーツのほか、アウトドアを楽しむ人にはまさに最適の一台。ショッピングでも大きな荷物に対応できるため、かなり重宝しそうです。普段は荷台は使わないという人も、全長約5mのボディを納めることができる駐車場が確保できるのであれば、ファッションアイテムとしての選択肢もあり得るかも。興味をもった方は下の検索窓に「トライトン」と検索してみてください。

Text／渡瀬基樹