第20回 クーペのようなSUV ホンダ HR-V(絶版) 【エコカーより安い「eco円」カー】

今年は久々の積雪があった地域が多く、「やっぱり4WDがいいな」と思った方も多いでしょう。とはいえ、来年も雪が積もるかわからないのに、燃費の悪い4WDを買うのは…と躊躇しますよね。そこで今回はホンダHR-V（絶版）を取り上げます。コンパクトサイズで1.6L＋CVT、いざという時は4WDになりますが、通常は2WDで走行します。

そのため10・15モード燃費は13.6km/Lと4WDながら好数値。加えてデビューが1998年9月と10年以上たっているので中古車相場もかなりお安くなっています。その結果、eco円が7000円台とかなりお買い得なのです。

ハイブリッドカーなのにスポーツカーであるCR-Zを出すように、ホンダは常にその時代の「新しい価値」に挑戦しているメーカーだと言えます。もちろんこのHR-Vも、そんなチャレンジャーの一台でした。

しかし時代は、折しも同社のオデッセイやステップワゴン人気でミニバンが大ブームに。おかげで、それまでのクロカン･SUVブームが去っていきました。そのためHR-Vのチャレンジは、一代限りで終わってしまいました。

しかし車としては非常によくできています。通常は2WD走行ですが、前輪の滑りを感知すると瞬時に4WDに切り替わるデュアルポンプシステムを装備しています。また今では低燃費車には当たり前のCVTを、12年も前に搭載していました。

スタイルはまるでクーペをSUVに仕立てたようなスタイリッシュなデザイン。しかしながら、3ドアでは不便だという市場の声を受け、約1年後には5ドアバージョンが追加されました。ですから私的には、3ドアのほうがホンダの心意気を感じます。

取材車両はメイングレードとなるJ4。エンジンは実用域を重視した1.6Lエンジンで、ミッションは当時の最新CVT、HMM-S（ホンダマルチマチックS）が組み合わされています。

走行距離9.5万kmから想像するほど外観に大きなキズはありませんが、小さなものは四隅にチラホラあります。とはいえ10万円を切る価格から考えればキレイな部類です。一方で、内装はとてもキレイです。

ホンダ車では珍しく、ステアリング中央のエンブレムがブルー。またドアポケットがネットタイプで、シート地にジャージ素材を使用するなど、かなりチャレンジャブルな内容です。ホンダらしさ満載の一台、雪が降らないなら雪のあるところへ遊びに行こう、という人にオススメします。

※この車両は「JU埼玉キャンペーン」の対象車です。なお、キャンペーン期間は2010年1/29～2/28となっています。詳しい情報はコチラ。

店名 ： トーサイアポ　春日部店 住所 ： 埼玉県春日部市永沼1813-1 連絡先 ： 048-745-0777 営業時間 ： 9:30～19:30 定休日 ： 年中無休

次回はアウディ A4アバント(初代)をチェックするぞ！ デビューから10年以上経った今も色あせないデザインの輸入ワゴン。eco円はおいくらに!? 乞うご期待