三菱 RVR【スクープ！】

デュアリスを強く意識した小型SUV

File No.018で紹介した、三菱の小型SUV、RVRだが、いよいよ2010年2月17日の発表まで秒読みとなってきた。発表直前の最新情報を今回はお伝えしよう。

Cセグメントの5ドアハッチバックに大径タイヤを履かせたようなデザインは、日産デュアリスを強く意識したものと思われる。4295mm×1770mm×1615mmというスリーサイズは、デュアリスと比べて20mm短く、10mm狭く、全高は同じだ。

インテリアでは、前後954mm×左右860mmという広大なパノラマガラスルーフ（写真右下）が採用されている点もデュアリスの影響を感じさせる。アンバー色の間接照明が装備され、夜間にムーディな室内を演出することだろう。メッキのドアハンドルをはじめ、シボにもこだわったという室内は、高級感と華やかさがちりばめられたものとなりそうだ。

一番、力を注いだ部分が環境性能の向上であったという。1.8Lの直4にCVTが組み合わされたパワートレインには、さらにオルタネーターとバッテリーに減速エネルギー回生システムが組み込まれている。これらにより、10・15モード燃費はFF車で15.2km/L、4WD車でも15.0km/Lを達成。全モデルが50％のエコカー減税対象となる。

コストパフォーマンスの高さも魅力的だ。エントリーモデルのEグレード、FF車は178万5000円に設定される。これは200ccほど排気量の大きい、ライバル車デュアリスより確実に安い。しかも、ワンクラス下のトヨタ ラッシュ／ダイハツ ビーゴに12万円ほど足すだけで、CVT搭載のRVRが買える計算になる。SUV市場の激化は必至だ。