第110回 ホンダ ステップワゴン(旧型)【おいしい中古車】
2009/12/25
■5ナンバーミニバンのベストセラー
今年の10月にステップワゴンが4代目になったのは記憶に新しいところですが、なんだかおとなしい顔つきになりましたね。もちろん大きく進化しているのでしょうが、2代目に逆戻りしたかのような顔つきで…。「3代目(旧型)のほうがイカツくて良かった」とお思いのみなさん、その3代目ステップワゴンが今狙い目です。100万円以下でも十分手に入りますよ。3代目のステップワゴン(旧型)が登場したのは、2005年の5月。当時は旧型のオデッセイ同様「ずいぶんと個性的な顔だなぁ」なんて思ったものですが、今となればまったく違和感がありません。「最初はないと思ったけど、今ではむしろカッコいい」とお思いの方も多いのではないでしょうか。
↑3代目のスタイルは押し出し感が強く、迫力ある顔つきとなっている。彫刻刀でザクっと削ったようなボディサイドのキャラクターラインも大きな特徴(左右)
開発のコンセプトは「使って、過ごして、走って楽しいFUN-derful Mover(ファンダフル・ムーバー)」。「ミニバンの空間のゆとり」と、「セダンの走りの質」を高い次元で併せ持つことを目的に開発されています。その結果、従来モデルから全高は70mm低く、全長は45mm短縮。それでいて、従来モデルの居住空間と変わらない広さを確保しているのだから驚きます。さらに、2列目床面地上高は390mmとミニバントップレベルの低さ。ステップに段差を設けないワンステップフロアとすることで、子供やお年寄りにも乗り降りしやすい設計となっています。また、Aピラーの三角窓や大きいウインドウスペースなどで死角が少なく、ドライバーにも優しい作りになっているんです。
エンジンは、2Lと2.4L(ともに直4i-VTEC)の2種類。ミッションは2Lモデルが4ATで、2.4LモデルはCVT(FF)と5AT(4WD)となっています。4ATと聞くと燃費が気になる人もいるでしょうが、10・15モード燃費は13.2km/L。エンジン、トランスミッション、エアコンを制御して低燃費走行を可能する「ECONモード」もあるので、燃費はさほど気にしなくても良さそうです。
↑メーター類がインパネ上部にあり、ハンドル回りは非常にシンプル(左) 大人でもしっかり座れる3列目はさすが(中) フルフラットにすれば仮眠もラク(右)
■100万円以下でも全然買える!
さて、そんな3代目(旧型)ステップワゴンですが、もう二桁万円で買えます。結構前から二桁万円の物件もあったのですが、そのほとんどが修復歴ありだったり、走行10kmオーバーといった状況で、なかなか胸を張ってオススメできる状況ではありませんでした。それが4代目が登場したことでグッと相場も下がり、かなりおいしい状況になってきたというわけです。例えば、2.0G Lパッケージ 4WDの走行9.2万km(修復歴なし)の物件は88.8万円です。新車時の価格は243.6万円なので、150万以上安いわけです。もう少し予算を出せば、2.0G Lパッケージの走行2.7万km(修復歴なし)で119.9万円(しかもワンオーナー)という物件も登場してきています。「3代目のほうが良かったなぁ」なんて思っているみなさん、4代目が登場して相場が下がった今がチャンスですよ。
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第110回 ホンダ ステップワゴン(旧型)【おいしい中古車】/旬ネタ
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