トヨタ ランドクルーザープラド(旧型)【概要&変遷編】
2009/09/16
悪路での高い信頼性&走破性にオンロードでの快適な走行性能をプラス
OVERVIEWモデル概要
高い走破性と堅牢性を備え、
欧米をはじめ世界各国で販売された
ランドクルーザープラドは、本格クロカン4WDの流れを汲む現在で
は数少ないモデルのうちの一台だ。高い悪路走行性能により世界170を超える国と地域に輸出され、 中近東やアフリカ向けにはビニールシート仕様のスパルタンなモデルも存在する。こうした仕様は、鉱山や建設現場などの過酷な状況下で使用されており、信頼性や耐久性の高さは、他のSUVと一線を画す。
MECHANISMメカニズム
デビューからモデル末期まで、5種類ものエンジンが存在
エンジンは、2.7Lの直4と4LのV6だが、2006年6月までは3L直4のディーゼルターボエンジンも存在した。トランスミッションは、全車ATで、4Lエンジン車が5速となる以外は4ATが採用されている。駆動系には、トルセン式センターデフを用いたフルタイム方式を採用。
フロントサスペンションは独立懸架として、高い乗り心地を確保。一方で、リアには大きなホイールストロークをもつ4リンクリジッド式サスペンションを採用し、悪路走破性を高めている。
EXTERIOR & INTERIOR内外装
存在感のあるスポーティな外観とは裏腹に、内装の質感は高い
分厚いボンネットと背の高いフォルムは存在感抜群。SUVというよりも、「クロカン4駆」と呼んだほうが似あう。5ドア車はスペアタイヤを背負わないシンプルな後ろ姿だが、バックドア背負い式仕様もオプションで用意されている。古典的な4WDのトランスファーレバーが、クロカン車らしい雰囲気を盛り上げる。
セカンドシートはタンブル格納式なので、ラゲージに土足で上がるのに躊躇はいらない。5ドア車はサードシート付き8人乗り仕様がメインとなるが、サードシートは必要に応じて取り外しが可能だ。
DRIVING IMPRESSIONドライブフィール
フレーム式ボディならではの快適な乗り心地と静粛性の高さ
クロカン4駆の鷹揚さを残しながら、現代的な操縦性能と快適な乗り心地を実現しているのが、プラドの持ち味。車の挙動を予測しやすい素直な操縦性能を見せてくれる。乗り心地や静粛性は、フレーム付きのボディ構造でなければなし得ないレベル。荒い路面でロードノイズが極端に大きくなることもなく、快適性は下手なラグジュアリーカーを上回っている。
TIMELINE主な改良・変更・追加
SPECIFICATIONS代表グレードスペック
2002年10月(デビュー時) | 2005年7月(一部改良時) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
グレード | 2.7RX | 3.0TZ | 3.4TX | 2.7RX | 3.0TX(8人乗り仕様) | 4.0TZ |
駆動方式 | 4WD | 4WD | ||||
トランスミッション | 4AT | 4AT | 5AT | |||
全長×全幅×全高(mm) | 4340× 1875× 1870 |
4715× 1875× 1855 |
4715× 1875× 1870 |
4340× 1875× 1870 |
4715× 1875× 1870 |
4715× 1875× 1855 |
ホイールベース(mm) | 2455 | 2790 | 2455 | 2790 | ||
車両重量(kg) | 1790 | 2050 | 1950 | 1790 | 2030 | 2010 |
乗車定員(人) | 5 | 8 | 5 | 8 | ||
エンジン種類 | 直4DOHC | 直4DOHCターボ | V6DOHC | 直4DOHC | 直4DOHCターボ | V6DOHC |
総排気量(cc) | 2693 | 2982 | 3378 | 2693 | 2982 | 3955 |
最高出力[kW(ps)rpm] | 110(150)/4800 | 125(170)/3400 | 136(185)/4800 | 120(163)/5200 | 125(170)/3400 | 183(249)/5200 |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 235(24.0) /4000 |
352(35.9) /1400~3400 |
294(30.0) /3600 |
246(25.1) /3800 |
352(35.9) /1400~3400 |
380(38.8) /3800 |
10・15モード燃費(km/L) | 8.5 | 10.8 | 8.1 | 8.8 | 10.8 | 8.1 |
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