【車で訪れたい宿】岐阜県・下呂温泉 懐石宿 水鳳園
2022/03/25
飛騨の誉れを味わい尽くす美食の湯宿
日本三名泉として有馬・草津と並び称される下呂温泉。飛騨川沿いの河原に湧き出ているところを白鷺が見つけたという伝説が残り、その効能豊かな源泉は温泉街の大小の宿へ配られている。
水鳳園は、街の中心部から離れた高台にある17室の旅館。料理と露天風呂付きの客室に定評があり、遠方から通いつめているファンも多いという。
本館と別館に分かれている客室は、いずれも飛騨の宿らしく木の温もりが感じられ、上質感がただよう。スイートタイプから純和室まで多彩な間取りが用意されているので、時間をかけて好みのひと部屋を見つけてみたい。
9室ある客室露天風呂に注がれているのももちろん温泉。アルカリ性のトロトロした湯が、肌にまとわりつくようで気持ちがいい。一晩に何度も入りたくなる泉質だ。館内には大浴場もあり、温泉街の灯りが見える最上階の露天風呂では、旅情たっぷりの湯浴みが楽しめる。
お待ちかねの夕食は、食事処か部屋食のどちらかでいただく。奇をてらわないが繊細な仕事がなされた一品一品を味わっているうちに、時間があっという間に過ぎていく。
名物の「飛騨牛の鉄板焼き」は期待を裏切らない美味しさ。そして締めの白飯は日本一に輝いた下呂産のブランド米「銀の朏(みかづき)」を使い、時間に合わせて竈(かまど)で炊き上げるこだわりようだ。献立は毎月替わるというから、季節を変えて訪ねてみたい。
翌朝の朝食も手の込んだ料理が一堂に揃う。香ばしく焼かれた朴葉味噌と、飛騨の平飼い卵を使ったフワフワのだし巻き卵で白飯が進む。
合掌造りで知られる白川郷へは車で約2時間。春待ち遠しい飛騨路へ美食を求めて出かけてみてはいかがだろう。
EDGE編集部が選ぶ旅の相棒モデル
下呂温泉への道中は、魅力的な観光スポット、日本を代表する美しい道がめじろ押し。飛騨高山へ抜けるもよし、郡上八幡へ抜けるもよし。そんなエリアへはまさにグランドツーリングのための車、ベントレー コンチネンタルGTで訪れたい。
そのコンチネンタルGTの中古車だが、現行型の中古車流通量は現在30台強で、4L V8モデルと6L W12モデルの流通比率は1:4と6Lモデルの方が多い。初期ロットより順次2回目の車検を迎えることになる今年から、多少流通量が増加するかもしれないが、昨今の半導体不足などによる影響もあり、良質物件は即売してしまうだろう。狙っているなら早めに決断してほしい。
一方、絶版モデルなら流通量約60台を維持している2代目(販売期間2011~2017年)を狙うのもいい。今なら予算800万円から選ぶことができ、品揃えと価格のバランスが整う絶好の買い時を迎えたモデルだ。
また、初代(販売期間2003~2011年)は流通量20台強と少ないが、今なら価格帯は300万~800万円という中古車フリークには嬉しい相場を形成中。
初代と2代目は、6L 12気筒という大排気量多気筒エンジンのフィーリングを高級GTカーで、しかもお得に味わうことができる狙い目の中古車モデルと言っていいだろう。
※カーセンサーEDGE 2022年5月号(2022年3月26日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
▼検索条件
ベントレー コンチネンタルGT(現行型) × 全国トリップアドバイザー
山田祐子
ホテリエを経て全国の旅館ホテルや地域の支援を行い、現在は、大学の講師を務めながら取材・調査を行っている。温泉ソムリエ、きき酒師、All About 旅館ガイド。ツーリズムワイズラボ代表。