時には何も伝えず相手の喜ぶことを。秩父ミューズパークで夫婦ドライブデート
2016/09/29
結婚してからというもの、一緒に面白おかしい日々を過ごしてきた妻(犬山紙子)も妊娠6ヵ月、過酷なつわりがようやく終わり、お腹も大きくなりだした。
言ってる間に出産、子育てが始まることを考えると、もしかして、2人で自由に時間を使えるチャンスは今しかないんじゃないか!?
そんなわけで、妊婦でも無理なく楽しめるドライブデートに妻を誘い出してみました。
目的地は1年中四季折々の花々が咲き誇る「秩父ミューズパーク」。
もちろん運転する私も、妊娠中の妻もノンアルコールです。それなのになんだかいい気分!
相手の好きな色を覚えていますか?
元来うちの妻は気分屋です。
昔もあるテーマパークに行ったとき、アトラクションを回る段取りが悪かったり、思わぬ混雑でたくさん歩いたりしたことで機嫌が悪くなったことを思い出します。
しかも現在は妊婦。大前提として無理をさせるわけにはいかないし、細心の注意を払わなければなりません。
長年ともに過ごしていると、とりわけ気を使わなくてもなんとなくお互いのことが分かるようになってくるものですが、せっかくのこういう機会です。長年ともに過ごしているからこそ分かるような細かいところまで気を使って楽しませてみようと思います!
そんなわけで今回用意した車は、ミニコンバーチブル。青は妻の好きな色です。
車の色なんてささいなことかもしれませんが、ちょっとした好みを覚えていてくれている、というのは、きっと女性は嬉しいんじゃないかと思って選んでみました。
コンパクトですがシートはゆったりしていて、大きくなってきたお腹に負担もありません。
運転席は国産車と同じ右側ですが、ウインカーとワイパーの位置が左右違います。
曲がるときにウインカーを出すつもりが、間違ってワイパーを動かしたり、ウオッシャー液を出してしまうという失敗は、最初は笑ってもらえるかもしれませんが、何度もやってしまうと危険ですし不安にさせてしまうので気をつけないと!
ピクニック気分を盛り上げる、男の手作り弁当!
都内から約2時間、秩父ミューズパークに到着しました。どれだけ多くの女性に当てはまるかは分かりませんが、妻はおなかがすくと機嫌が悪くなりやすいことが分かっているので、ちょうどお昼時だしまずは腹ごしらえから。
ピクニックといえばお弁当ですが、うちでは専ら食事を作るのは私の方なので、お弁当も私が作ります。
未婚のカップルでも、どこかその辺のお店でも入るのかな? と女性が思っているところへ、男性の方がひそかに用意していたお弁当を出す、っていうのは凄く良いサプライズになるんじゃないかと思います。
せっかく、景色の綺麗なところに着いたばっかりですしね。
ちなみにここだけの話、実はお弁当を用意していながら、お箸を入れ忘れていたんです。
道中で思い出したので、コンビニで買い物をしたタイミングで2膳頂くことに成功しまして、難を逃れました。
お箸がなかったらのっけからとんでもない雰囲気になっていたはず……。
そりゃあ、本当はお酒を飲みたいだろうから……
お弁当を食べていると、妻が言いました。
「ああ~、ビールが飲みてえ~」
実はこの言葉を待ってました!
いい天気、いい景色なうえ、お弁当のおかずなんて味付けも濃いめですから、もともとお酒好きなのに、妊娠してずっと飲んでいない妻ならそう言うだろうなと思っていたんです。
そこで、クーラーバッグに用意していたノンアルコールビールが登場です。
これには妻も大喜び。作戦成功です! もちろん、本当のアルコールを飲むことはできませんが、最近のノンアルコールビールはかなりビールを飲んでいる気分を味わえますからね。
あの喜び方には、「ノンアルコールでもいいか」以上の喜びがきっとあったはず!
突然現れる意外なカフェ
腹ごしらえをした後は公園内を無理のない程度に散歩します。
妊婦には運動も必要ですから、せっかく散歩するならこういう気持ちのいい場所がいいですよね。
ちなみに秩父ミューズパークの「ミューズ」というのはギリシャ神話に登場する女神の名前で、ミュージック(音楽)、ミュージアム(博物館)、アミューズメント(娯楽)などの語源にもなっているとのことです。
そんなコンセプトから、秩父ミューズパークの中には、パルテノン神殿をはじめとする古代ギリシャ風の建造物がたくさん見られます。
「アイスでも食べに行こう」
と、妻に提案。
最近できた新しいカフェがあるらしく、気になっていたんです。
地図を頼りに進んで行くと、「スポーツの森」というテニスコートやフットサルコートがあり、夏はプールにも入れるというエリアに入って行くことに。
周囲に設置された昭和の雰囲気も感じさせる古い子供用の乗り物やアトラクションを横目に歩いて行くのですが、オフシーズンの平日なせいかほとんど人気もないため、園内にかかる有線放送の山本リンダ「私は泣いています」がなんだか不安な気持ちに……。
この雰囲気の中けっこう歩かせて、カフェがあんまりだったら、一気に不機嫌にさせてしまう危険もはらんでいます……!
そんな緊張感の中、目の前に現れたのは、森に囲まれた想像以上におしゃれなカフェ「MAPLE BASE」でした。
ここは秩父のカエデから取れるメープルシロップ尽くしのメニューを堪能できるカフェで、もともとあったゴルフ場施設を改装したというログハウス風の外観は、さっきまでの昭和な風景とはまるで別世界。
秩父のメープルシロップは日本でも有数のブランドになっていて、日本のメープルシロップ製造機械はここにしかないらしいです。
「新しいカフェがとてもいいらしい」程度の私には勉強不足の知識でしたが、こういうウンチクも語りたい男性と聞きたい女性にはいいかもしれませんね。
そんなウンチクより、私がここいいなと思った理由はなんといってもメニューにあります。
名産品のメープル味のジェラートは私が堪能するとして、妻に薦めたかったのは「イチローモルト」というウイスキーの味のジェラート。
さらに、秩父産のカエデの樹液と赤ワインを使ったノンアルコールのスパークリングワインもあるということで、ぜひ飲んでもらいたかったのです。
先にも書いたとおり、妊婦である妻は常日頃からお酒、特に好きだったワインの味を欲しているので、美味しいノンアルコールワインがあるという情報は見逃せませんでした。
ノンアルコールワインといいながらほぼブドウジュースというものもあるのですが、このお店のものはちゃんとワインの味がします。ジェラートにもしっかりモルトの味が。
緑に囲まれたテラス席の雰囲気も素晴らしく、ノンアルコールものの美味しいお店としてはこれ以上のお店はないんじゃないかとすら思いました。
また、それ以上に妻がメープルシロップの美味しさにも喜んでくれたのも、秩父まで来たかいがあり嬉しかったです。
年中花畑が楽しめる広大な敷地
次第に日も落ちてきたので、最後は暗くなる前に車でちょっと移動して、今の時期が満開だというサルスベリの花畑を散策します。
こういうのは思い出に残さないとな、と思い、人から頂いたもののあまり使ってなかったポラロイドカメラを持ってきました。
若いカップルならまだしも、いい大人の夫婦が街中でポラロイドカメラを持ち歩くのはなかなか気が引けます。でもこういうときなので思い切って。
ちなみに、女性の全身写真を撮るときというのは、足が短くならないように撮れる角度があるのです。
私は仕事柄もあり慣れているのですが、知らなかったら写りの悪い写真を撮りまくって気を損ねていたかもしれません。
最近はみんなInstagramとかをやっているので、スマートフォンのカメラで撮るときでも、全女性に対して気をつけたい事項です!
まとめ
妊婦との夫婦デートということで、自分のこれまでの妻に対する知識を総動員しました。
付き合いたてのカップルと違い、夫婦なんかはどうしても「どこに行きたい?」「何が食べたい?」など日頃から相手に伺いがちになってしまっていることもあると思います。
それはそれで優しさですが、どこか相手を気遣ってるつもりで、自分で考えることをサボっているのかも。
ずっと一緒にいる夫婦だからこそ、たまにこうやって何も伝えずにプランを立てるデートも必要なのではないかと思います。
〈デートに使った車〉
メーカー名:ミニ
車種名:ミニコンバーチブル
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