▲紅葉の名所にダムや湖が多いのには理由がある。山間で寒暖の差が大きいこと。ダムの水の照り返しで日差しがしっかり当たること。適当な湿度があること。紅葉が美しく色づく3要素を満たしているからだ ▲紅葉の名所にダムや湖が多いのには理由がある。山間で寒暖の差が大きいこと。ダムの水の照り返しで日差しがしっかり当たること。適当な湿度があること。紅葉が美しく色づく3要素を満たしているからだ

朝、お布団から出るのが辛くなったら紅葉も見ごろ!?

11月も半ばとなり、木々の葉が色づく季節となってきた。一般的に紅葉は最低気温が8℃前後を下回ってから、しばらくして色づくといわれている。地域によって差はあると思うが、そろそろ見頃の時期だろう。

日本観光振興協会が運営する旅のポータルサイト『全国観るなび』では、直近1週間でアクセスが多かった紅葉スポットのページを上位から順に並べた「紅葉見ごろランキング」を掲載。それによると、2015年11月5日時点の順位は――

1位:国営昭和記念公園 [最盛期]11月上旬~12月上旬 [場所]東京都立川市緑町
2位:軽井沢(雲場池) [最盛期]10月中旬~11月上旬 [場所]長野県軽井沢町
3位:メタセコイア並木 [最盛期]11月上旬~11月下旬 [場所]滋賀県高島市マキノ町蛭口~牧野
4位:嵐山 [最盛期]11月下旬~12月上旬 [場所]京都府京都市右京区嵐山
5位:河口湖 [最盛期]11月中旬 [場所]山梨県富士河口湖町

という結果。紅葉といえば日光という印象が強いが、標高が高いので最盛期が9月下旬~10月上旬と早く、今回は8位という結果だった。

▲「全国観るなび」の「紅葉見ごろランキング」のキャプチャ(2015年11月5日時点)。各都道府県の紅葉スポットなども掲載している ▲「全国観るなび」の「紅葉見ごろランキング」のキャプチャ(2015年11月5日時点)。各都道府県の紅葉スポットなども掲載している

紅葉のトンネルをくぐって秋を満喫

ドライブに行くなら、例えば3位のメタセコイア並木。マキノピックランドからマキノ高原へ続く道路沿いに延長2.4kmにわたって植えられた約500本のメタセコイアが色づいており、まるで紅葉のトンネルのよう。

トンネルのような見え方という点では、5位の河口湖も60本の巨木もみじ(もみじ回廊)や約1.5kmのもみじ並木(もみじ街道)が圧巻。こちら、10月31日~11月23日のイベント期間中はライトアップされるので、夜の観賞にもピッタリだ。

個人的にオススメしたいのは京都。寺社仏閣に彩りを添える木々の色づきは、大自然のそれとはひと味違う趣を感じさせる。

ちなみに、4位の嵐山で紅葉を愛でるなら、嵐山・高雄パークウエイがオススメ。全長は約10kmで、途中に設置された展望台から京都市街や嵯峨野など秋の景色に染まった都の眺望が楽しめる。

標高が高かい場所や北海道・東北以外は、11月中旬~12月下旬が紅葉の見ごろ。名所の中には車でないと行きづらい場所も少なくない。秋の行楽に、ドライブがてら紅葉狩りもなかなか風流。ぜひ訪れてみてもらいたい。

text/コージー林田