10月13日、鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリで、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが優勝した。2番手には同じくレッドブルのマーク・ウェバー、3番手にはロータスのロマン・グロージャンが入った。セバスチャン・ベッテルは5連勝を果たし獲得ポイントを297へと伸ばした。

今年で25回目の開催となる鈴鹿サーキットでのF1日本グランプリ。予選ではレッドブルのマーク・ウェバーがポールポジションを獲得。そして連覇を狙うチームメイトのセバスチャン・ベッテルが2番手、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが3番手グリッドを獲得し、日曜日の決勝レースを迎えた。

決勝レースでは、予選4番手のポジションから絶好のスタートを決めたロータスのロマン・グロージャンがホールショットを奪うと、そのままレッドブルの2台を引き離しにかかる。

懸命にトップを追うレッドブルの2台は、巧みな戦術と素晴らしいピットストップ、そして確実な走りでその差を詰めていく。そして40周目にセバスチャン・ベッテルがトップへ浮上。その後は後続を突き放す走りで5戦連続の優勝を決めた。

チェッカーフラッグを受けたベッテルは無線で「イチバン! イチバン!」と日本語で絶叫。レース後の記者会見でも「日本のファンは大好き。これで4回目の鈴鹿優勝。ここで走るのは最高だね。何千人ものファンが常に僕を応援してくれて本当に光栄に思うよ」と日本での勝利の喜びを語った。

今大会、フェラーリのフェルナンド・アロンソが4位に入賞したため、セバスチャン・ベッテルの年間タイトル獲得は次戦以降に持ち越しとなった。このままセバスチャン・ベッテルが逃げ切るのか、それともフェルナンド・アロンソの逆転タイトル獲得があるのか? 残り4戦の行方にも注目したい。

Text/石川茂幸

序盤は3番手を走行していたセバスチャン・ベッテルだが、クレバーな走りと素晴らしいチーム戦略でトップへ浮上し5連勝を決めた

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執念の走りで4位フィニッシュを決めたフェラーリのフェルナンド・アロンソ。残り4戦での逆転タイトル獲得に望みをつないだ

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決勝では約8万6000人のファンが訪れた今年のF1日本グランプリ。この後はインド、アラブ首長国連邦、アメリカ、ブラジルを転戦する

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