adobestock▲自動車・中古車に関する調査・研究を通じ業界の発展を目指すリクルート自動車総研が、調査データと独自の考察をお届け。今回のテーマは「車中泊」

車中泊が市民権を獲得? 実は手軽に実践できるのが魅力か

クルート自動車総研が行っている『 中古車購入実態調査』において、「クルマの利用方法や楽しみ方」という質問に「車中泊をした」と答えた人の割合が回復中。2023年にはコロナ前の水準を超えて、過去最高の5.8%まで伸びてきております。
 

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泊”という文字が付くと車内をフルフラットにし、布団などを敷いてゴロンと寝るイメージが強くなりますが、座席を倒しての仮眠程度であればみなさんも経験があるでしょう。

クルマも車中泊仕様と言っても千差万別。内装や家具、装備などをある程度備えているリッチなものもあれば、車種に合ったベッドキットを組み立てたり、シートをフラットに倒してマットを敷く簡易的なやり方まで様々です。

工夫をすれば、今乗っているクルマですぐにでも始められる手軽さも車中泊の魅力ですね。
 

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車中泊用品購入者も増加中! クルマ選びの選択肢が増える?

一昔前のアウトドアやキャンプなどのイベントでは、キッチンやシャワーなどが完備されたゴージャスなキャンピングカーが目立ったのですが、最近では車中泊仕様の軽度な架装が施されたミニバンや軽自動車もたくさん並んでいます。

また、人気のモデルには、専用の車中泊関連商品が純正オプションだけでなく社外品でも多数発売されており、その盛り上がりを実感することができます。
 

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数字としてはまだ3.4%に留まりますが、クルマの購入時に併せて車中泊用品を買ったと回答している人も、車中泊ユーザーに比例して年々増加しています。

「車中泊」という言葉だけを聞くと少しハードルが高く感じるかもしれませんが、購入するクルマは普段使いを重視して選べば大丈夫です。キャンプや宿泊と比べて移動先での制約も少なくなりますし、まずは気軽に短い時間でベースキャンプとして活用してみてはいかがでしょうか。
 

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もしこのクルマで寝るとしたら? なんて観点も加えてクルマ選びをするだけで、グッと楽しみ方のバリエーションが増えるかも!?
 

文/西村泰宏、写真/日産、adobestock
西村泰宏(にしむらやすひろ)

リクルート自動車総研所長

西村泰宏

カーセンサー統括編集長 兼 リクルート自動車総研所長。自動車メディアを車好きだけでなく、車を購入するすべての人のエンターテインメントに変革すべく日々の仕事に従事している。