ドライブデートで選ぶべき音楽は流行りの曲よりも「懐メロ」?
カテゴリー: トレンド
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2015/11/10
自分の好みの音楽を全面に出すと暑苦しいかも
「ドライブミュージック」という言葉もあるように、車と音楽の相関性は切っても切り離せない。お気に入りの曲をかけながらドライブを楽しんだ経験は誰しもあるだろう。中でも俄然、効果を発揮するのはドライブデートのときだ。
男女の恋愛に関する著書をもつ心理カウンセラーの五百田達成氏によると「密室に2人のときに無音状態になると、非常に気まずい空気が流れる。音楽はその空気を和らげてくれる緩衝材の役割なのです」と語る。
緩衝材だからこそ、曲選びには注意が必要。共通の趣味でない限り、特定ジャンルに偏った選曲はオススメできないのだとか。
「自分の好みを前面に出しすぎるのは暑苦しい印象を与えます。また、我やこだわりが強く、付き合うと面倒くさい人と思われてしまう恐れもありますね」
では、いったいどんな曲を選べば良いのか。五百田先生いわく「キーワードはベタ」だという。
車内のBGMはカッコつけるよりベタで攻める
「考え方はみんなで行くカラオケと同じ。自分が好きなミュージシャンや最新のヒットチャートを歌っても、あまり盛り上がらないでしょう。盛り上がるのは、懐メロやCDが売れていた時代のJ-POPなど、みんなが知っているベタな曲なんです」
たしかに誰もが知っている曲ならば、その曲をきっかけに当時の状況を思い出したり、好きなアーティストの話が出たりと、会話のきっかけにもなる。でも、ぶっちゃけ懐メロやJ-POPって、なんだか野暮ったいというか……。正直、センスがいい人に思われたいという、いやらしい考えもある。
「曲をきっかけにひととおり盛りあがって、会話を楽しむ空気が生まれたらインストゥルメンタルや洋楽を流してもいいのではないでしょうか。最近はスマホをカーオーディオに接続して曲を楽しむ人も増えてきました。スマホでは、動画視聴サイトや定額制音楽配信サービスが充実しているので、上手く利用すれば良いと思います」
ちなみに、車内で聴く音という意味では、エキゾーストノートに魅力を感じる男性も多い。最近は各自動車メーカーがエンジン音や排気音にこだわり、運転の楽しさを高める工夫をしている。
「正直、エキゾーストノートやエンジン音の良さは女性には伝わりにくい。いくら良い音だと思っても、そこを強調するのはやめておいた方がいいでしょう」
ドライブデートでの曲選び。会話が苦手な人は、まずベタな曲で車内の空気を温めて、そこからムードのある曲に移行すればいいわけか。ただし、マフラーの爆音にはご注意あれ。
【取材協力】
五百田達成(いおた たつなり)
作家・心理カウンセラー。「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」を主なテーマに、「情報の翻訳家」として執筆・講演。「スッキリ!!」(日本テレビ系)レギュラーコメンテーターをはじめテレビ出演多数。最新刊は「アラン先生と不幸な8人」(ワニブックス)