自動車に乗ることで心に効く3つのメリット
カテゴリー: トレンド
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2015/04/28
車の運転で心と体にこんな変化があった!
ネット上でよく見かける「○○をすることで得られるメリット」。○○に入るのは、ウォーキングや早起き、粗食などジャンルを問わず様々だが、なぜか「車を運転することで得られるメリット」はあまり見たことがない。これは車の情報を取り上げるカーセンサーnetの出番だ!ということで、心理学者の内藤誼人先生に話を聞いた。
メリット1:とっても幸せな気分になれる
「ドライブが趣味の人は車を運転することで、気分の高揚や幸福感などが得られる快楽物質“βエンドルフィン”が脳内に分泌されます。また、ドライブが趣味でなくても、緑が広がる郊外を走って自然を感じると、ストレスレベルが下がることが知られています。心が落ち着いて幸せな気分になりますよ」
メリット2:車の振動でリラックスできる
「電車に揺られていると、リラックスしてついウトウトと居眠り、といった経験は誰にでもあるはず。実は車の振動にも同じようなリラックス効果があります。これは、子供の頃に母親に抱かれていたときの揺らぎを思い出させるからでしょう。この揺れは身体的な喜びにつながるので、気持ちよさを感じることができるはず。ドライバーは運転で緊張しているので振動だけでウトウトすることは少ないと思いますが、助手ならばよりリラックスできると思いますよ」
メリット3:子供の頃の夢を叶えてくれる
「車にはノスタルジックな欲求を満たしてくれる側面もあります。子供の頃に、ガンダムや鉄人28号などのロボットアニメに夢中になった人は多いでしょう。思いどおりに操縦したいと考えたこともあるのではないでしょうか。子供は、大きなものに興味を持ちます。ロボット以外にも、飛行機や電車のパイロットに憧れることは珍しくありません。しかし、大人になるにつれ、それらは難しいということが分かってくる。そんな中、思いどおりに操る楽しみを比較的簡単に手に入れられるのが車なんです。子供の頃に持っていた本能的欲求を満たしてくれるんですね」
考え事をするときやリフレッシュしたいときなど、ただハンドルを握ってあてもなくドライブするという人は多いけれど、そこにはβエンドルフィンやリラックス効果が関係しているのかも。そのうち「カーセラピー」なんて言葉も生まれたりするかもしれないぞ。
【取材協力(敬称略)】
内藤誼人(ないとう・よしひと):心理学者、アンギルド代表、立正大学客員教授。心理学を応用した実践的なノウハウに着目した著書多数。近著に『同性にモテる技術』 (中公新書ラクレ)、『人はなぜ、「そっち」を選んでしまうのか』(青春出版社)など