4月4日(土)は皆既月食! 天体観測に車が欠かせない5つの理由
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2015/04/03
ほんの数km移動しただけで、雲に隠れた月が見えることも!
2015年4月4日。つまり今週土曜日に大きな天体ショー……もとい、皆既月食があります。
皆既月食とは満月の日に月が地球の影(本影)に入る現象のこと。満月が時間とともにだんだん欠けていき、完全に影に入ると今度は赤銅色になって浮かび上がってきます。 赤黒く光る月は幻想的で、今まで見えなかった星が見えるなど、皆既月食ならではの光景を観察できます。
昨年10月に続き、今回も全国的に観測できるので楽しみにしている人も多いでしょう。しかも今回はちょうど桜のシーズン。満開の桜と赤銅色の月が見えるかもしれません。
個人的に天体観測を楽しむうえで最も重要なツールは車。というのも天体観測は裸眼でも十分楽しめるので、天体望遠鏡も双眼鏡もさほど必要ではありません。しかし、車は絶対に必要です!
……とはいえ、どうして天体観測に車が必要なのか? 今回の皆既月食を例にして、車がマストアイテムな理由をお伝えしましょう。
1.天体が見やすい暗い場所へ行きやすい
明るい太陽と違い、夜の天体は光が弱め。皆既月食だけでなく、星空も楽しもうとすると電灯などがない暗い場所がベター。しかし、暗い場所は徒歩や電車だと行きづらいもの。しかし、車があるとラクラク移動できます。
2.雲の切れ間を求めて移動できる
空の見え方は少し移動するだけで大きく変わるもの。そのため、臨機応変に移動するには車での移動がベスト。実際、皆既日食では観察目当ての人がSUVで移動するシーンに遭遇したりします。
3.車窓からでも楽しめる
天体観測は定点観測だけが醍醐味ではありません。車で走りながら時折目に入る月の形の変化を楽しむのも素敵です。また、暗い場所まで遠出できない方は車を走らせながら、都会の夜景と月が織りなすロマンチックな風景を楽しむのも一興でしょう。ただし、月に目を奪われすぎて事故を起こさないように注意しましょう!
4.寒いときでも暖を取りやすい
昼間は暖かくても、夜はまだ肌寒かったりするこの時期。風が吹いていたりすると体温を奪われてしまうことも。車があれば寒いとき、車内で暖を取れます。コーヒーなどを入れたポットと毛布があれば完璧です。
5.天体観測とともに音楽も楽しめる
夜空を眺めるだけでも十分楽しめますが、車内に好きな音楽をBGMとして流しながら見ると、雰囲気は一段と盛り上がること請け合いです。
このように、車があるだけで天体観測は快適にできますが、最後に守ってほしいマナーがございます。
1.観察ポイントに着いたら、ヘッドライトはすぐに消す
2.車は路肩ではなく、駐車場などに止める
3.車を止めたら、エンジンはすぐにオフにする
中でも気を付けたいのはヘッドライト。観察ポイントにはあなたの他にもギャラリーがいるはず。車のライトが目に入ると、光の残像で夜空が見づらくなってしまいます。せっかく暗い場所まで来ているのに、それでは台無しです。
車で天体観測に行くときはこれらのマナーを守って、存分に楽しんでください。
【関連リンク】
- 皆既月食 2015年4月4日(自然科学研究機構 国立天文台)