アウディが2017年に自動運転車を市販!? 今週の車ニュースを斜め読み
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2015/03/13
今年のジュネーブショーは話題沸騰でしたね。個人的には商用車カテゴリーにもいよいよPHVが設定されそうなのが印象的でした。走行距離の長い車こそ経済性と環境性能は重要ですしね。今週は車の未来を感じさせるニュースをピックアップしました。
テクノロジー
■自動運転車と航続距離500kmの電気自動車を市販(アウディ発|3月10日)
『2017年に自動運転車を市販し、2018年に航続距離500kmの電気自動車を市販する』
アウディが年次報告会の中で今後のビジョンを発表した内容が話題になりました。「こうなったらいいなぁ」といった目標を設定したというより、株主や投資家に向けて発信した本気100%のプランです。
2017年にはA7をベースにした自動運転車を市販化。そもそもプレミアムカーのA7なので市販とはいっても庶民に手の届くものとは考えにくいですが、いよいよSFの世界が現実になりそう。
さらに2018年には航続距離500kmの電気自動車を発売。こちらのベースは新型SUVとのこと。テスラなど新興メーカーから刺激を受けてのことでしょうが、これで一気に電気自動車の実用性に弾みがつきそうです。
アプリ
■広範囲で緻密な渋滞情報が提供される(Yahoo! JAPAN発|3月11日)
『提供開始から7ヵ月で300万ダウンロードを達成したYahoo!カーナビが、2015年4月以降、さらに高品質な渋滞情報を提供。新たに安全運転を支援する機能として、三井住友海上火災保険のアプリ「スマ保『運転力』診断」と今夏より連携する』
スマートに渋滞を避けられるようになって、移動がもっとラクになるというニュースです。高品質な渋滞情報とは、リアルタイムなVICS情報とプローブ情報を融合させた独自の渋滞予測データのことです。
従来からあるVICS情報はご存じと思いますが、キモになるのはプローブ情報。アプリを使って移動しているユーザーの走行状況をビッグデータとして集め、利用者へ再び還元。例えば、VICS情報がない道路でも、移動にかかった時間などを精査して渋滞しているかを判断するのです。そのためユーザーが増えるほど網羅する範囲が広まり、情報の精度も高まります。
これと連携する「スマ保『運転力』診断」は、スマートフォンの加速度センサーやGPS情報などから加減速の安定感やふらつきがないかなどを客観的に評価するアプリ。Yahoo!カーナビを使って運転をした後、ドライバーの運転力が分析・診断されるそうです。運転力が高まると保険料率の等級が下がったりしませんかね……。
テクノロジー
■宇宙から電力が届く時代に一歩近づく(三菱重工業発|3月12日)
『三菱重工業は宇宙太陽光発電システムの中核技術として、無線送電技術の地上実証試験を実施し、長距離の無線送電に成功した』
離れところから無線で電力を供給できるようになりそうです。上空3万6000kmの静止軌道上、つまり宇宙空間で太陽光発電した10kWの電力をマイクロ波/レーザーで地上へ無線伝送し、受けた地上側の設備でこれを再び電力エネルギーに変換して利用。その実験として約500m離れたところへ送電するのに成功したとのこと。
この技術が進歩すると、衛星軌道上に太陽パネルがズラリと並ぶようになるかも。想像するだけでワクワクします。電力が安定して供給されるようになれば、電気自動車にとってもプラスにはるのは間違いありません。そのうち移動体にも無線で充電できるようになれば、充電のためにストップする必要がなくなるかもしれませんね。
まとめ
2015年春のニュースは未来感でいっぱいです。車はますますワクワクさせてくれる存在になりそう。とはいえ花粉の悩み一掃ですとか、雨降りでもワイパーブレードの必要がないフロントウインドウなど、今日にでも実用化して欲しい技術のニュースはまだ届いてきません。それらは、もう少し待つ必要がありそうです!