「その自家用車を購入した際、他の車種を何台くらい比較検討しましたか?」

カーセンサーが独自に行った「生声調査」によると、その問いに対する回答として最も多かったのは「2車種」。回答者全体(1万5506人)の30.9%がそう回答しました。ちなみに2番目に多かったのは「1車種」(27.4%)でした。比較検討せずに決め打ちで車種を選んでいる方も割と多いことがわかります。

特に、60歳以上の女性では、「購入した車以外は考えなかった」と回答した人が29.8%で最も多い結果に。全体では18.3%。ここからも29.8%という数字の突出ぶりが窺えます。

なぜ彼女たちは比較検討しないのか。その理由を探るヒントと考えられるのが販売店リピート率です。「以前もその販売店で購入しましたか」という問いに対し、60歳以上の女性の55.2%が「イエス」と回答。これはどの男女×世代よりも多い(全体では41.7%)数字です。一方、「イエス」が27.4%で最も少なかった30歳未満の女性は、「3車種以上」比較した割合が26.2%で最多でした。

この結果から「馴染みの店がある人は比較しない=悩まず買える」そんな仮説が立てられそうです。それも対面販売が主流の車だからこそ。今後、他の商品同様、通販で気軽に買える時代にシフトするかは、馴染みの店がもっている“何か”が鍵を握っているのかもしれません。

カーセンサーの調査は、2013年8月、日本国内に暮らし、直近2年以内に新車を購入した人、1万5506人(男性69%、女性31%)を対象に行った

カーセンサーの調査は、2013年8月、日本国内に暮らし、直近2年以内に新車を購入した人、1万5506人(男性69%、女性31%)を対象に行った

男女、世代別に見た3車種以上を比較した人の内訳だ。女性では30代未満が突出しているが、全体では男性の方が比較検討する車種が多い

男女、世代別に見た3車種以上を比較した人の内訳だ。女性では30代未満が突出しているが、全体では男性の方が比較検討する車種が多い