小林&トゥルーリのランデブーランが実現!

11月25日、富士スピードウェイで「トヨタモータースポーツフェスティバル2007」が行われた。今年もF1からドリフトまで、カテゴリーを超えたマシン&ドライバーの夢の競演が実現。会場に集まった3万人のファンは初冬のアツい1日をおおいに楽しんだ。
F1ランデブー走行

今年はF1レギュラードライバーのヤルノ・トゥルーリ、そして来シーズンウィリアムズチームからF1フル参戦を果たす中嶋一貴、トヨタチームのサードドライバーに決定した小林可夢偉をはじめ、スーパーGT、フォーミュラーニッポン、フォーミュラートヨタ、さらに大人気のドリフトドライバーまで例年以上に豪華な顔ぶれに。また走行するマシンもF1からハイブリッドのレーシングマシン、ヴィッツのカップカーや話題のスポーツセダン・IS-Fまで様々なモデルが集まった。

F1マシンの走行からフェスティバルはスタート。ドリフトのパフォーマンスに続けて、始まったのが「トヨタレーシングカーバトルロイヤル」だ。10名のドライバーが2つのチームに分かれ、ヴィッツカップ、耐久レース、GT300、フォーミュラーニッポン、GT500の各マシンを使いリレー形式でレースをするというもの。小林、中嶋両F1ドライバーがヴィッツで真剣勝負するなど、普段は決して見られない異色バトルが楽しめた。
ヴィッツ 小林可夢偉 vs 中島一貴 D1アリスト ドリフト
↑F1のステアリングを握る2名によるバトルは、テールトゥノーズを繰り返す実戦さながらの真剣バトル(写真左) トップドリフターによる迫力のドリフト走行。車が真横を向きながら眼の前を通り抜けていく様子は圧巻の一言(写真右)

そして本日の目玉イベントである「トヨタF1カースペシャルランデブーラン」へ続く。ヤルノ・トゥルーリのTF107と小林可夢偉のTF106、2台によるデモ走行だ。今回F1ではじめて富士を走る小林は持ち前のセンスの良さを発揮。その豪快な走りっぷりにトゥルーリも正直驚いていた様子だ。

見ているだけでも大満足のイベントだが、実際に参加をして楽しめる催しも数多く用意されていた。ショートサーキットではトヨタのトップテストドライバーによる同乗走行や織戸選手ほかトップドリフターがステアリングを握るドリフトマシンの助手席体験なども行われた。またパドックではF1マシンのコクピット体験やトークショーも。子供たちにはサーキットサファリも大好評。コースを走るバスの中からスーパーGTとの並走を楽しむ事ができた。

今年はトヨタのモータースポーツ活動50周年という節目を記念するイベントだったが、あえて歴史的な車を走らせず最新モデルやドリフトマシンを走らせるあたりがトヨタらしい。小さな子供たちや若い人たちにモータースポーツの"今"を伝えるすばらしい1日になった。

Report/石川茂幸