東京モーターショー2009|日刊カーセンサー

斬新なコンパクトカー象を提案したホンダ シティ

ホンダ シティ|日刊カーセンサー
ホンダは昔、よくモーターショー開幕直前にニューモデルを発表していた。初代シティもそんな車の一つ。1981年開催の第24回開催前日の29日に発表された。そのためコンセプトカーではないものの、当時筆者が中学生の時には、会場でコンセプトカーのような興奮を呼ぶ存在だったので、ここで紹介しよう。

それまでのコンパクトカーといえば、「ベーシックカー」という表現が似合うほど、「遊び心」というよりは「生活の足」的な実用車的色合いが濃かった。

当時は1979年にスズキが47万円で軽ボンネットバンの「アルト」を発売し、女性ユーザーや若者を中心にパーソナルユースが注目されていた時代。そんななかで登場したシティの存在はまさに斬新だった。 リアのラゲージスペースに「モトコンポ」というバイクが乗るなど、そのスタイリングも合わせ、当時のホンダらしい独自性があふれていた。

また、当時「マッドネス(海外ミュージシャン)」の変な踊りと「ホンダ、ホンダ、ホンダ」と連呼するシティのコマーシャルも流行った。学校で友だちとよく真似していたのを、今も覚えている。ここだけの話しだが、ボディ剛性はかなり弱かったのも有名な話だった。