渓流からサーフまでこなすマルチスタイルは三菱 アウトランダーが性に合う! フィッシングブランド「Ricordo」を手がける鈴木孝寿の釣車【車は釣具だ!】
2025/03/22

【連載:車は釣具だ!】
人々が眠る時間に遠くの水辺を目指し、時には悪路を進みポイントにエントリーする。そんな釣り人にとって、車はもはや釣具のひとつだ。釣りを極める者はいかにして車を選び、どのように使っているのか? トップアングラーに釣車へのこだわりを聞く、インタビュー連載。
釣車いい車じゃダメ!? 傷や汚れをいとわないフィッシングスタイル
人気釣りYouTubeチャンネル「六畳一間の狼」の創設メンバーSUUとして知られ、フィッシングブランド「Ricordo(リコルド)」を手がける鈴木孝寿さん。遠州灘のサーフをフィールドにしている印象が強い彼だが、渓流が好きだという。

「僕のメインはヒラメでいろんな釣りをマルチにするんですが、渓流は本当に趣味の釣り。今は釣りが仕事なので、もちろんサーフでのヒラメ釣りは大好きなんですけど、どうしても仕事が絡んでしまう。いわばビジネスフィッシングなんですよ(笑)」
そんな鈴木さんの釣車は、三菱の初代アウトランダーだ。あえての鉄チンホイールには手ずからチッピング塗装を施し、オンロード性能もオフロード性能も両立したトーヨータイヤの「オープンカントリーR/T」を履く。この足元からもわかるように、林道でも海岸でもためらわずに走れるオフロード走破性と、クロカンとしてはコンパクトなサイズ感を重視している。


大量の釣具をぶち込める車はマストな存在
サーフでの釣りはウェーダーが必須で、ゲームベストもかさばって荷物が多くなりがちなうえ、1回の釣行で多様な釣り方をすることもあるから、荷室の広さも必要だ。そんな荷室は、3つ並べてぴったりシンデレラフィットするバスケットで、きれいに整理整頓されている。


「カゴはたまたまぴったりだったんですよ(笑)。車で九州遠征した際は小さなアジを狙うものから磯でヒラマサ、船でカンパチを狙うものまで、竿だけでも20本持っていきました。後ろが見えなくなるくらいの大荷物だったので、とても飛行機や新幹線で行けなくて。でも車なら荷物積んでどこでも行けるっていうのがいいですね」

初代アウトランダーで特に気に入っているのが、上下2分割のリアゲートだ。上部が屋根のように、下部がテーブルのようにもイスのようにも使えるここで過ごすのが大好きで、趣味のコーヒーを入れたりもするのだという。
「釣りから帰ってきて後ろを開けて座ると“帰ってきたー!”って気持ちになります。作業台として釣りの支度や片付けがしやすいのもあるんですけど、用もなく無駄に開けちゃうくらい大好きですね」

また、アウトランダーの顔も好きだという。
「この顔めっちゃ好きです。かっこいいのはもちろんだけど、釣りから帰ってきたときに車が迎えてくれて、この顔を見てホッと安心する。それから人と一緒なのはあまり好きじゃないので、仲間内で被らないのがいい」


車は水辺と釣り人をつなぐ釣具だから労ることを忘れない
海へ山へ遠征へと、釣り道具としてしっかり働いているアウトランダーだが、走行距離13万kmを超えてなお、トラブルに見舞われたことはないそうだ。
「僕自身車に詳しくないから絶対に壊れてほしくない。だから3000~5000kmの間で必ずオイル交換はしています。エレメントは2回に1回。ガシガシ使って、必要ならメンテナンスして、道具としてちゃんと愛することが大切なんじゃないかなと思います。長距離走った後は、“ありがとな”ってボンネットをポンポンしていますよ(笑)」

「釣りって、いい大人が手が震えて、足がガクガクするくらい熱くなれるもの。その感覚をもっと多くの人に味わってほしい」と語る鈴木さん。彼が作るロッドは実釣でのリアルな操作性を追求し、釣り人の指先と魚をつなぐ。

「釣り道具の中でもロッドが好き。リールの良し悪しってわかりやすいですけど、竿は感覚の世界で、好みなんですよね」
ロッドやルアーと同じように好みの釣り道具のひとつであるアウトランダーは、今日も鈴木さんと水辺をつないでいる。

▼検索条件
三菱 アウトランダー(初代)×全国
鈴木 孝寿さんの釣車レビュー
三菱 アウトランダー
●購入価格/50万円
●年間走行距難/2万km
●釣車のこだわり/オープンカントリーR/Tのタイヤとチッピング塗装したホイール
●釣車を選ぶうえでの大切なポイント/最低地上高が高く、四駆であること
●釣車を選びのアドバイス/傷や室内の汚れが気にならない車を選ぶこと。気にしてしまう車だと釣り自体が制限されてしまうので
●過去の釣車遍歴/スズキ エブリイワゴン、日産 ステージア、マツダ アクセラ、トヨタ ハイラックスサーフ、スズキ ジムニー、スバル フォレスター

ライター
竹井あきら
自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してからしばらく車を所有していなかったが、2021年春にプジョー 208 スタイルのMTを購入。近年は1馬力(乗馬)にも夢中。
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