レトロな車を所有するってどんな感じ? 旧車に憧れる大学生が1931年式フォード モデルAオーナーにリアルな話を聞いてみた!
カテゴリー: カーライフ
タグ: フォード / カーセンサー学生編集部員
2023/10/04
カーセンサー学生編集部の綾城です。
車の免許を取ったら「燃費は悪いけど、エンジン音もデザインもカッコいい旧車に乗ってみたいなぁ」なんて、一度は思ったことないですか?
僕は映画『トレーニングデイ』を見て、作中に登場するシボレー モンテカルロに憧れてから、旧車に乗ることがひそかな夢になっています。
なので、個人的に気になる「旧車を所有するってどんな感じなのか?」を解明すべく、旧車オーナーさんにインタビューをさせていただきました!
今回、話を伺うのは1931年式フォード モデルAに乗っているメンズバーバーショップ「Mr. Brothers Cut Club南堀江店」店長の梅本広章さん。僕が憧れている旧車モンテカルロは1970年代の車なので、モデルAはさらに古い車……。一体どんなふうに楽しんでいるのか、話を聞く前から気になります!
いかつくて古いアメ車フォード モデルAとの出会い
1931年式のフォード モデルAなんてめったに見かけることがないですし、そもそも知らない車だったので、なぜこの車を選んだのかということが最初に気になりました。
梅本さんの車選びの基準は「古いアメ車で一番いかつい車」ということ。そんなとき、先輩の紹介で走行距離7万㎞のフォード モデルAと出会ったとか。
「約92年前の車なのに走行距離が7万㎞!?」と驚きましたが、エンジンを積み替えていた個体らしいです。
そして車両本体価格、カスタムなどの諸費用を含めて400万円ほどで手に入れたとのこと。
そんなモデルAの一番気に入ったポイントは、やっぱりエンジン音! 一般的な車の「ブーン」というエンジン音ではなく、V8エンジン特有の「ガロガロ」感がたまらないとか。
想像以上に手間がかかる!? フォード モデルAとの生活
そんなモデルAを走らせてみて梅本さんが最初に感じたのが、「とにかくハンドルが重い!」。
90年以上前の車なので、もちろんパワーステアリングシステムなんて付いてなく、止まっている状態から曲がるときはタイヤの重さを直に感じ、自分自身も相当踏ん張ってハンドルを切らないといけないとのこと(笑)。
また、朝には調子が良かったエンジンは、夜になるとかからないこともざらにあり「朝まで元気やったのに、なんでなん」と頭を抱えることも多いとか。
そして、修理に持っていくと1回で約10万円。乗るたびにガソリン代が5000円。と今の僕には考えられない数字で、インタビュー中は驚きの連続でした。
さらに、乗っていて一番困ったことは、「エアコンがない」ということ。梅本さんのモデルAは屋根があるタイプなので、エアコンがない夏の車内は尋常ではないくらい暑いとか。 そんな、快適とは言えないモデルAのある生活ですが、インタビュー中も楽しそうに話をしてれた梅本さん。モデルAを通したいろいろな経験が魅力だとか。
「まず一番の大きな経験は、購入資金の400万円を銀行で借りれたことかな(笑)。最初は難しいと思ってたけど、意外とすっと借りることができて、これも人生の中で良い経験」
また、年式が古く、排気量が5000㏄なので税金も一般的な車よりも高い。そこにさらに維持費がかかるので、「税金と維持費がやばい」と梅本さん。
なのに、今度は200万円のバイク購入も検討中だとか(笑)。
「400万円の車の後に買う200万円は楽だよね!」と梅本さんは好きをとことん楽しむ素敵なカーライフを送っている方でした。
オーナーインタビューで感じた旧車のリアルと魅力!
僕はアナログレコードを聴いたりレトロカルチャーに興味があるのですが、車となるとかかるお金や手入れなど、異なるところばかりでした!
旧車を維持するためには、やっぱりお金も時間もかかるんだなと感じた一方で、毎日水やりをする花に愛着が湧くように、費やす時間とお金が多くなると、そのぶんの愛着が湧くのかな?と、楽しそうにモデルAについて話してくれた梅本さんを見て思いました。
また、車に乗っていてついてしまった傷や汚れは、一般的な車では目立ってしまうのでガッカリしてしまいますが、味として「ビンテージ感」が出てカッコよく見えてしまうレトロな車はズルいなぁ~とも(笑)。
時間とお金をかけてでも自分がカッコいいと感じる車に乗ることはロマンだと思うので、「カッコいい旧車に乗りたい!」という願望はインタビュー後にさらに強くなりました。
まずは、貯金頑張るぞ!!
【記事について】
この記事は、近畿大学経営学部松本ゼミ所属の綾城凜が企画やインタビュー、執筆を担当しました。