バス釣り界のエンターテイナーの釣車は、意外にもクールな仕様! ガンクラフトプロスタッフ・吉田撃の相棒、トヨタ ランドクルーザー200
2023/10/11
“アゲ”なバサーのクールな相棒
テンションが高くファニーなイメージの強い撃さんだが、「あんまり車にこだわりある方じゃなくて、長く安全に乗れたらいい」と、釣車は主張控えめでクールなたたずまいのトヨタ ランドクルーザー200だ。
6年ほど前に知人から譲ってもらったそうで、購入時に前オーナーが履かせていたホイールも派手だったからと、マットブラックのKMCに履き替えた。
後部ガラスも黒いからブラックボックス状態で、この中にあの勢いのある撃さんが乗っていて、荷室にお宝タックルがたんまり積まれているとは思いもよらない。
「釣り竿もたくさん持って行くし、中が見えちゃうとイヤなので、スモークは車検通るギリギリまで濃くしてもらいました。車上荒らしも盗難も多い車なので、ハンドルロックはいつもしてますよ」
ランクルは、今の200の前は先代モデルの100に乗っていたから2台目になる。
「そもそもハイラックスサーフ狙いで探してたんですけど、当時はタマ数が少なくて結果ランクル100になっちゃったんです。でも、乗ってみたら乗り心地が良くて次もこれ。ランクルは一回乗っちゃうとやばいんですよ」
拠点とする茨城から九州まででも自走で行くから、購入時8万kmだった走行距離は今や26万km。当然長距離・高速での安心感は重要だ。
「トルクもあって、すごく安定して走れて、安心感が全然違う。やっぱり事故とかないのが一番。スポーツ選手もこういう車に乗られるじゃないですか。体を使って釣りしてるんで、体を守ってくれる車っていうところがいいですね」
学生時代は野球に打ち込み、卒業後はフリースタイルスキーでも活躍してきた経歴を持ち、ラン&ガンが身上のアスリート系アングラーらしいランクル評だ。「この次も300とか250とか気になってます」と、すっかりランクルにハマっている。
ランガンはアグレッシブに。タックル整理は丁寧に
陸っぱりスタイルを得意とするバサーだから、ポイントまでやぶの中を進んでプローチすることもよくあるが、ボディの傷など気にせずガンガン入る。
「この車でそういうとこ突っ込むのがカッコいいんじゃん、っていう方向ですね。だから傷だらけですよ。車のこと気にして乗りたくないんで。雨の中で釣りした後とか、めちゃくちゃ濡れたままでも乗っちゃうし、シートも汚いときは汚いです。そのあたりは末っ子あるあるな感じです(笑)」
ただし、タックルの扱いはとても丁寧。それはきちょうめんに整ったラゲージにも表れている。
「必要なものがすぐ出せるように、ロケでもモノを撮りやすいように、道具の配置は決まってますね。収納にはこだわりがある……っていうほど自分ではあんまり意識してないんですけど、よく言われます」
また、使い勝手のいい上下2分割のリアゲートはランクル200のお気に入りポイントだ。
「濡れたままのルアーをそのままケースに入れてフックがさびるのがイヤなんで、必ずトレーで乾かすんですよ。下側をテーブルみたいにすれば作業するスペースが広く使えるし、雨の日でも上側が屋根になるんで、ルアーをトレーで乾かしたり、タックルを片付けたりするのにも便利。ちょっとこれ以外は考えられないですね」
釣りの魅力を広く伝えたいと、近ごろはバスに限らず、ワカサギはじめ食べられる魚の釣りなど、初心者やファミリー層にも受け入れられやすいジャンルにも積極的に取り組んでいる。
「ブラックバス釣りって客観的に見たら、最初はハードルが高いですよね。釣りの入り口を広げて、まずは魚釣りの楽しさを知ってもらいたいですね」
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編集・ライター
竹井あきら
自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してから次期愛車を物色しつつ、近年は1馬力(乗馬)に夢中。