サイサイ あいにゃんが犬友すぅに「免許と車を勧める理由」は?
2021/11/03
すぅさんとあいにゃんさんはサイサイのバンドメンバーでもあり、お互いに一番親しい「犬友」でもある。車を所有したことで愛犬との時間に変化はあったのか?
昨年運転免許を取得して愛犬とのドライブを楽しむあいにゃんさんと、まだ免許を持っていないすぅさんに、愛犬と車について尋ねた。
SILENT SIREN
あいにゃん
ガールズバンドSILENT SIRENのベーシスト。スラップ奏法が代名詞になるほど超絶技巧な演奏に定評がある。2019年に絵本作家デビューを果たしイラストレーターとしても活躍。愛車はジープ ラングラー(JK型)。雑誌カーセンサーでは『サイサイあいにゃんのどらいぶろぐ』を隔月連載中!
SILENT SIREN
すぅ
ガールズバンドSILENT SIRENのボーカル・ギター担当。福島県出身。楽曲の作詞のほとんどを担当しており、近年は他アーティストへ楽曲提供も行うなど幅広く活動中。
ちょっとした車の移動も愛犬と一緒なら喜びに
あいにゃんさんは、愛犬の“ぷぅ”を「子供みたいな存在」だと言い、トリミングに行った先で「ぷぅちゃんのお母さん」と呼ばれてウキウキしてしまったという。
すぅさんにとって愛犬の“こめこ”は、「娘であり親友」。人に相談をしたりしないタイプな分、こめこにはいつでもなんでもしゃべってしまうそうだ。
7年ほど前、あいにゃんさんがぷぅを迎えたときには、すぅさんはすぐにあいにゃんさんの家まで、小さなぷぅに会いに行った。
「ちっちゃかったよねぇ」「かわいかったよねぇ!」と懐かしむ2人と同じく、それぞれの愛犬同士もとっても仲がいい。だから4年ほど前にすぅさんがこめこを飼い始めてからは、プライベートで会うときはいつも愛犬と一緒だ。
あいにゃんさんは昨年免許を取り、あこがれていたジープ・ラングラーを購入した。
そのジープにはすぅさんもよく乗せてもらっているそうで、仕事帰りに送ってもらったり、2人と2頭で散歩をしたり、代々木公園のドッグランに行ったりもする。
「今年こそジープでぷぅとこめことキャンプにも行きたいねって話してたんだけどね……」と2人はコロナ禍の不自由さを残念がった。
あいにゃんさんが「“ふもとっぱら”にキャンプに行って富士山見ながらBBQしたいな」と言えば、すぅさんは「“ワンコット”に行ってみたいんだけど横浜だから電車じゃ大変だし、あいにゃん連れてって」とおねだりする。
すぅさんは、犬連れだと荷物が多くなることや、犬が苦手かもしれない人にも配慮がいるためタクシーや電車は気が引けるという。
去年まで免許がなかったあいにゃんさんもその不自由さはよくわかるようで、「うん、車があると休みの日のお出かけは断然ラクだし楽しいよね」とうなずきながら、こう続けた。
「でも、特別な遠出とかじゃなくても、ちょっと家族を近所に迎えに行くときとか、なんでもないときもぷぅを乗せて行くと、ぷぅが窓から外の景色を気持ちよさそうに眺めてて……そんなぷぅが本当にいとおしいの」
日常的な、ほんのちょっとした愛犬とのドライブは、ジープを手に入れて初めて知った喜びだ。
「だからすぅも免許取りなよ。すぅも運転できたら交代もしてもらえるし、もっと遠くにも行けそうじゃない?」
あいにゃんさんに言われ、すぅさんは「ああ、いつも乗せてもらってばかりで心苦しいよ!」と苦笑い。
「あいにゃんが免許取って、サイサイのメンバーで免許持ってないのついに私だけだしね。そうだよね、両親にも、免許取って車で楽にこめこを連れておいでって言われてるんだよねぇ」
仕事で長く家を空けるときなどは、すぅさんの福島の実家にこめこを預けに行くのだが、ご両親はすっかりこめこの愛らしさににメロメロで、こめこのために車をワゴンに買い替え、後席から荷室を犬用に改造までしてしまったそうだ。
「すぅの両親が、こめちゃんが帰るのを止めるんですよ。『おいてげぇ』って(笑)」と、あいにゃんさんが教えてくれた。
すぅさんがもし乗るならどんな車を選ぶ?
「あいにゃんはジープすごい似合ってるよね。免許取り立ての女の人が乗ってるっていうギャップもいいし。あいにゃんがジープ買ったときはめっちゃうれしかった」というすぅさん。
ジープ・ラングラーは大きくて、狭い駐車場で大変な思いをしたりもしたそうだが、無駄なものがないから掃除もしやすくて犬のいる生活にはぴったりだとあいにゃんさんは言い、「すぅはどんな車がいいの?」と聞いた。
「うーん……私はあんまり大きすぎず、すーっと走れて、ぬめっとしたのがいいかな」
すぅさんの答えに、「え、それどんなの?」とあいにゃんさんが笑いながらつっこむと、2人はいつまでも子犬のようにころころと笑っていた。
2人と2頭と2台でなかよくおでかけできる日も、近いかもしれない。
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ライター
竹井あきら
自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してから次期愛車を物色しつつ、近年は1馬力(乗馬)に夢中。