クルマは釣り道具! バス釣りがさらに充実する理由とは?
2017/03/31
バス釣りが趣味で、休日をほぼブラックバスに捧げていたというI.Wさん。「釣りのポイントや道具の選択など、クルマ次第で選択肢が広がる」。大きいクルマを購入したことで、これまで行かなかったポイントまで遠征するなど、よりバス釣りが好きになったという。
この物語は、取材を通して聞いた実話をベースにしたもの。クルマにまつわる、人間ドラマだ。
バス釣りの奥深さに、ただただ魅了
野球とベースボールが違うように「釣り」と「バスフィッシング」も似て非なるものかもしれない。思い返せば、小さな頃、近所の池へフナを釣りにいった。竹竿に結ぶ仕掛けはだいたい同じ。浮きを眺めながらジッと待つ。それが僕にとっての釣りだった。疑似餌を使うアメリカ生まれのバスフィッシングは、その“待つ”という感覚がない。ポイントに着いたらよく観察し、ルアーを選びながら戦略を練っていく。狙ったところにルアーを投げるテクニックも求められる。バスフィッシングの奥深さにどんどんハマっていく自分がいた。
どっぷりハマったスポーツフィッシング、しかし……
モノを選ぶときにこだわり抜く性格も、バスフィッシング熱に拍車をかけた。ロッド、リール、ルアー、ランディングネット。どれひとつとっても、選んだ理由を語り続けられる。思わず妻に熱弁したこともあったが、あれは失敗だった。以降、居間でタックルボックスを広げると、視線を合わせてくれない……。そんなわけで、バスフィッシングはいつも1人。杭や人工物のまわりをピンポイントで狙う。キャストすると、もう高揚が止まらない。
念願のバスボートで次のステップへ
最近、無性に次の扉を開けたい衝動に駆られている。その扉とはバスボートのこと。フィッシング仲間にバスボートに乗せてほしいと相談した。僕のフィッシング仲間は使っている道具に興味をもたれるのがうれしい人たち。快く引き受けてくれた。「よおっ!」と湖畔で合流。すげえ! 思わず声に出していた。こんなバスボートが理想だが、トレーラーやけん引のヒッチメンバーがいる。最初はコンパクトなボートにしてクルマの上に積むか……。夢が広がるなぁ。
バスフィッシングの世界もグッと広がる
250馬力の船外機、エレクトリックトローリングモーター……。装備のひとつひとつを眺めているだけで気分がアガる。なにより、今までなら土手から遠くに眺めていただけのポイントにもアプローチできる。使うルアーも違えば、ルアーを通すイメージもぜんぜん違う。戦略の選択肢が増えて、一気に世界が広がった感じがする。……それもそうか。本場アメリカでは大きなボートでバスフィッシングするのがデフォルト。そう、求めていたのはこれだ!
想像で終わらせていたことが現実にできる
いきなりヒット! と言いたいところだが、すでにポイントは3つめ。季節は冬から春への変わり目。水温も少しずつ変化している。スポーニング(産卵)期を迎えるバスにも少しずつ動きに変化が出ているはず。今までなら想像で終わっていたが、ボートがあれば行動に移せる。揺れるボートでバランス取れるかな、なんて思っていたのも忘れてファイト。ボートデビューで大物ゲット! というわけにはいかなかったが、この感覚、やっぱりたまらない!
いやまて、次のステップにはクルマが必要だ
免許の要らない小さいボートから始めて、12フィートのアルミボートと15馬力の船外機あたりにステップアップするか。とはいえ、まずはクルマの買い替えだ。ルーフの上にボートを積むのはチカラ技だが、トレーラーをけん引するなら車重があって、フレームのシッカリしているSUVが理想だろう。四駆なら滑りやすい湖畔のスロープからボートを下ろすときも申し分ない。ボートの購入予算を考えて、中古車にしたのは我ながらグッジョブ。次への扉が開けた!
バス釣りの「憧れ」を見据えてクルマをチョイス!
ロッドやタックルボックスなどの釣り道具が無理なく積めることも大事だし、使い倒せることも重要。クルマが大きいとボートのけん引も楽だし、移動も快適だ。遠出も苦にならないからいろんなポイントに行ける。そんなSUVの代表格といえばランドクルーザー! 室内が汚れても水で洗えるエクストレイルや、パワフルなのにお手頃価格なトレイルブレイザーもいいな。
CREDIT
MAN1(SCENE1):シャツ2万3000円/ファリティ ブランド、Tシャツ4900円/モラスク、デニムパンツ9000円/サニーレーベル(アーバンリサーチ サニーレーベル グランツリー武蔵小杉店 044-982-3131)、スリッポン5500円/アーバンリサーチ ドアーズ(アーバンリサーチ ドアーズ 銀座マロニエゲート店 03-5524-6440)、首に提げたサングラス4万4000円/バートンペレイラ、グラスコード4200円/ディフューザー(ともにブリンク・ベース 03-3401-2835)
MAN1(SCENE2):パーカ1万2000円、スリッポン5500円(流用)/ともにアーバンリサーチ ドアーズ、Tシャツ8000円/チャンピオン×Mt デザイン 3776、パンツ1万2000円/グラミチ×Mt デザイン 3776(すべてアーバンリサーチ ドアーズ 銀座マロニエゲート店 03-5524-6440)、サングラス4万4000円/バートンペレイラ(流用)、グラスコード4200円/ディフューザー(流用)(ともにブリンク・ベース 03-3401-2835) ※ソックスはスタイリスト私物
LOCATION:潮来マリーナ
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