ランドクルーザー70系でオフロードを、全国を(下道で)走り回る現役女子大生!
2018/10/29
車は単なる移動の道具ではなく、大切な人たちとの時間や自分の可能性を広げ、人生をより豊かにしてくれるもの。車の数だけ、車を囲むオーナーのドラマも存在する。この連載では、そんなオーナーたちが過ごす愛車との時間をご紹介。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?
北へ南へ、日本の大地を走り回る
スポーツ大学に通う、現役女子大生の坂元あゆみちゃん。
愛車はトヨタ ランドクルーザー70系。バイト代はすべて燃料代に消えていくという。
地元の北海道はもちろん、2年間で6回も自走で九州に上陸しているそうだ。
「節約のために、高速道路は使わず、下道を通ります。駐車場や道の駅で車中泊をしながら帰るんです。北海道は3日もあれば着きますよ! この前、久しぶりに高速道路に乗ったのですが、休んだらもったいなくてずっと走り続けてました(笑)。せっかくお金を払ってるのに、休んだら損だと思ってしまって……。いやぁ~、高速道路は体に悪いですね」
燃料代をためるために、基本的にオシャレはしないそうだ。服はズボン3着&高校生の時に購入したTシャツやパーカーを着回しているという徹底ぶり。
「今日は撮影なので、一番いい服ですよ」というパーカーは、半年前に購入したランドクルーザーのイラスト入りパーカーだ。女子……大生……??
道路だけではなくオフロードを走るのも好きだという。道として整地されていない土や岩の上、森の中を走るのは道路を走るのとはまた違った感覚があって楽しいという。
「崖のような道を走るから、やみくもにアクセルを踏んでも進まないんですよ。どのタイミングでハンドルを切るか、アクセルを踏むかが重要になってきます。どんどんコツをつかんで、到底無理だと思った道を進むことができたときの感動は今でも忘れられません」
自分では絶対に進めないような道をこの車と突破していくことで、どんどん絆が深まると感じているそうだ。
そんなあゆみちゃんがこの冬に絶対に走りたいのは、雪道。
チェーンを巻くのは大変だし、誰も手伝ってくれないけれど、ふかふかしている新雪の上を走るのはとても気持ち良く病みつきになるからオススメらしい。
ランドクルーザー70系と出かける理由
実は、このランドクルーザー70系に出合うまで、車に興味がなかったそうだ。単なる移動のための道具くらいにしか思っていなかったという。
なぜ、あゆみちゃんの中で車の存在が大きく変わっていったのか?
ランドクルーザーに乗っている友達がいて、毎週オフロードやキャンプについて行くようになった。一緒に遊んでいるうちに、「なんて素敵な車なんだ! 面白いことを発見させてくれたり、素敵な景色を見せてくれる!」と、どんどん好きになっていったとのこと。
見れば見るほど角ばったフォルムや丸くて愛嬌のある目(ライト)、リアゲートの観音開き、すべてが愛おしくなりこの車に魅了されていったのだ。
駐車場に止めて車内に寝袋を敷き天井を見上げれば、その空間は自分だけの誰にも邪魔されない秘密基地に早変わり。
「大学4年生なので、就職活動が大変でした。いろいろ悩んだときはドライブして自分を見つめ直す時間を作りました」
履歴書に貼る写真は愛車で撮りにいったそうだ。多分、初めての就職活動で不安だったのだろう。信頼できる友達に、そばにいてほしかったんじゃないかな? と私は思った。
学生から社会人への第一歩をあゆみちゃんは愛車と一緒に踏み出すのだ。
どんなクルマと、どんな時間を?
いつでもそばにいてくれる大事な友達
前モデル、ランドクルーザー40系の後続モデル70系。強度の上がったラダーフレーム、前後リーフスプリング(マイナーチェンジ後、フロントはコイルスプリング)は伝承され、近代的になったがひと目でランクルだとわかるスタイル、居住性、乗り心地も向上し、より使いやすく信頼性の上がったワークホースとして進化した。
ノーマルでも高いオフロードの走破性能を誇るランドクルーザーだが、あゆみちゃんの愛車は車高を上げ、細身で大径のオフロードに強いタイヤを履き、バンパーをコンパクトなものに替え、見たくれの派手さはないがツボを押さえたオフロード寄りのカスタムがなされ、さらに走破性能を上げている。
元は付いていたオーバーフェンダーを外し、あえてドアミラーからフェンダーミラーに替えているのも分かる人には分かるシブイポイントだ。
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