▲乗る人が痩せたら、燃費はどのくらい変わるのでしょうか? 理論だけで語ってもおもしろくないので、実際に検証してみようと思います▲乗る人が痩せたら、燃費はどのくらい変わるのでしょうか? 理論だけで語ってもおもしろくないので、実際に検証してみようと思います

このままでは、私の2017年は終われない

こんにちは。編集部の井上です。早いもので、もう年の瀬ですね。読者の皆さまにとってはどんな1年だったでしょうか。

カーセンサー編集部はおかげさまでハッピーな1年でした。

リニューアルした雑誌はかなり好評でしたし、東京モーターショーなどのイベントごとも多く、本当に楽しいことばかりの1年だったと思います。

私も超ハッピーな1年であったことは確かなのですが……ひとつだけ、ある事がずっーと気になっていて……。

その気になりようといったら、私の健やかな睡眠に支障をきたすレベルです。

それは、「乗る人の体重で、車の燃費はどのくらい変わるのだろうか」ということです。

「そりゃ、重けりゃ重いほど悪くなるでしょ」と言われれば、そのとおりなのです。車両重量が10%増えると……みたいな燃費と重量のハナシはネットにも転がっています。

が……、私の知っている限り、確かめてみた人はいないのです!

運転手がめちゃくちゃダイエットしたら、何かが変わるもんなんでしょうか?

もし変わるとしたら、35.6km/Lのラパンを買うか、37.0km/Lのアルトを買うかで悩むより、自分が痩せた方が効果的だったりするのでしょうか?

ああ……なんだかもう気になりすぎて、2017年終われない! 全然仕事が手につかない!! もうすぐ校了なのに!!!

悩んだ私は、編集部イチ優しい同僚の大平くん(ニックネーム・てんちょ~)に、思い切って相談してみました。

▲こちらが大平くん。前職がタイヤホイールショップの店長だったことから「てんちょ~」と呼ばれています。とにかく優しい心の持ち主で、口癖は「そーっすね!」「いーっすよ!」。だいたいのことにはノリで賛同してくれます。ということで、以下よりてんちょ~と表記します ▲こちらが大平くん。前職がタイヤ・ホイールショップの店長だったことから「てんちょ~」と呼ばれています。とにかく優しい心の持ち主で、口癖は「そーっすね!」「いーっすよ!」。だいたいのことにはノリで賛同してくれます。ということで、以下よりてんちょ~と表記します。※写真は2017年3月頃のもので、今はさらにアップサイジング済

井上:「てんちょ~、ちょっと相談があるんだけど……」
てん:「いーっすよ!」
井上:「かくかくしかじかでさ、10kgくらい痩せたら、どのくらい燃費が変わるのか気になってね」
てん:「そーっすね!」
井上:「検証してみたいんだけど、ちょっと10kg痩せてくれない?」
てん:「いーっすよ!」

なんということでしょう。私の方が年下にも関わらず、そして、なかなか無謀なお願いをしたにも関わらず、圧倒的な人の良さとノリで彼は快諾してくれたのです(たぶん、あまり聞いていない)。

こうして、実燃費検証のためのダイエットがはじまりました。

『ダウンサイジング てんちょ~』スタート!

やることはシンプルです。減量前と減量後、同条件で実燃費を計測して“どのくらい差が出るのか”を検証します。

まずは「減量前」、現状の体重を計測。

▲この日のためにTANITA製のステキな体重体脂肪計を用意しました ▲この日のためにTANITA製のステキな体重体脂肪計を用意しました
▲ピピピピ…… ▲ピピピピ……
▲!!!!!!! は、83.6kg!! 身長169cmだよね? 期待以上のワガママボディ! ▲!!!!!!! は、83.6kg!! 身長169cmだよね? 期待以上のワガママボディ!

ちなみに、てんちょ~は29歳なのですが、体内年齢は41歳でした。

とんでもない体内環境が発覚したところで、燃費を計測します。

検証車両は、マツダ ロードスター。

ガソリンスタンドで満タンにし、渋滞の少ない海ほたる経由・千葉 富津岬で折り返し。ガソリンスタンドに戻ってきた際の走行距離と給油量から割り出します。(ルート参考:Google Map)



▲編集部の近所にあるスタンドで給油。走行時の条件は「オープン(幌を開ける)」「エンジン4000回転以下」「エアコン27度 AUTO設定」としました ▲編集部の近所にあるスタンドで給油。走行時の条件は「オープン(幌を開ける)」「エンジン4000回転以下」「エアコン27度 AUTO設定」としました
▲富津岬まで約1時間半、1人でドライブさせられたてんちょ~ ▲富津岬まで約1時間半、1人でドライブさせられたてんちょ~

★結果★
走行距離:124.5km
消費燃料:8.9L
燃費(単純計算上):13.988km/L
※条件:1人乗車、オープン(幌を開けた状態)で走行、エンジン4000回転以下、エアコン27度 AUTO設定

……さぁ、あとはガンガン痩せてもらって、どんどん燃費良くしてもらいましょう!

カーセンサー編集部の近くには、皇居があります。とりあえず、毎日走れば痩せるっしょ!

題して『ダウンサイジング・てんちょ~』。スタートです!

▲12月1日、『ダウンサイジング・てんちょ~』初日。小雨が降る皇居を1周しました。30年ぶりに運動したという29歳のてんちょ~は、1kmごとに休憩を要求してきましたが、とりあえず超ゆっくりペースで走り切りました ▲12月1日、『ダウンサイジング・てんちょ~』初日。小雨が降る皇居を1周しました。30年ぶりに運動したという29歳のてんちょ~は、1kmごとに休憩を要求してきましたが、とりあえず超ゆっくりペースで走り切りました

はたして、ドライバーの体重は燃費にどれくらい影響するのか。

今日のこの瞬間も、メーカーさんたちは、先進技術を駆使して次期モデルの軽量化を図り、燃費と戦っているのです。

こっちだって頑張らねば!

あ、なんか気合入ってきた! よっしゃー!

さて、てんちょ~の体重は、どのくらい減ったかな?

▲ピピピ……「83.45kg」。初日の成果はマイナス0.15kg ▲ピピピ……「83.45kg」。初日の成果はマイナス0.15kg

ということで、今年中に検証まで実施できるか不安かつ、超どうでもいい挑戦ではありますが、ぜひ見守ってください。

目指せ10㎏減!

text&photo/編集部 井上恵利