▲一般社団法人日本プロサーフィン連盟(JPSA)によると日本のサーファー人口は200万人を超えるといわれています。2020年東京オリンピックで新種目に選ばれたら一気にブームになりそうですね ▲一般社団法人日本プロサーフィン連盟(JPSA)によると日本のサーファー人口は200万人を超えるといわれています。2020年東京オリンピックで新種目に選ばれたら一気にブームになりそうですね

大型SUVやクラシカルなオープンカーとサーフィンは似合うけれど……

夏です! 海や山に遊びに行きたくなる季節ですね。レジャーに欠かせないのが車。たくさんの荷物を積んで、仲間とともに出かける。遊びの時間はもちろん、移動も大切なレジャーの時間と言えるでしょう。

車は単に人や物を運ぶだけでなく、自分のライフスタイルを体現するものでもあります。ファッションを楽しむのと同じように車にもこだわれば、趣味の世界は一層ディープな世界へと広がっていくもの。

例えばサーフィン。サーフボードを車に積んで走る姿は、それだけで波に乗れない一般人から憧れと嫉妬を集めるもの。20代、30代の人は知らないと思いますが、1970年代後半~80年代前半のサーフィンブームでは「陸(おか)サーファー」と呼ばれる人たちが多数いました。

陸サーファーはサーフィンをしないのに全身サーフファッションで固め、車にボードを積んで海辺や街を走り回っていました。それくらいサーファーは憧れの存在だったのです。筆者もサーフィンはやったことがありませんが、映画や雑誌、プロサーファーのビデオなどを見まくっていたタイプです……。

サーフボードが似合う車として真っ先に思い浮かぶのがSUV。しかも今どきのクロスオーバータイプではなく、タフなイメージのあるクロカン系がハマります。多少の錆なんか気にせずラフに乗っていたら最高にカッコいいですね。

▲大きな波に向かって果敢に挑む姿はカッコいいですよね。その勇敢さとSUVのイメージが重なります。車から彼女がこんな風に見つめているのでしょうか…。
▲大きな波に向かって果敢に挑む姿はカッコいいですよね。その勇敢さとSUVのイメージが重なります。車から彼女がこんなふうに見つめているのでしょうか……。


ちょっと古い4人乗りのオープンカーの幌を開けて、サーフボードを立てかけている姿も憧れます。解放的なオープンカーは海に似合いますが、そこにサーフボードが加わると、車と人、サーフボードが自然と一体になりすべてがその人の生き方であるような感覚すら覚えます。

▲ローカルな雰囲気が漂うこの光景に憧れた人も多いでしょう。某女性シンガーは先輩がゴルフ クラシックラインにサーフボードを積んでいる姿を見て、自分もゴルフ カブリオを衝動買いしたそうです ▲ローカルな雰囲気が漂うこの光景に憧れた人も多いでしょう。某女性シンガーは先輩がゴルフ クラシックラインにサーフボードを積んでいる姿を見て、自分もゴルフ カブリオを衝動買いしたそうです


実用性を重視するサーファーはハイエースのような1BOXや背の高いセレナなどを選ぶ人が多いですね。ボードを車内に積めるのはもちろん、早めに海に着いたり波に乗り終わった後はシートを倒して車内で寝られるのが選ばれる理由。とくにファミリーサーファーはミニバンや1BOXがマストになります。

一方で、とくに都市部に住むサーファーが共通して抱える悩みが交通費。自宅と海を往復するとそれなりの距離になるため、毎週通うと高速代や燃料代でかなりのお金が飛んでいきます。しかもスタイル重視の車や実用性が高い大きな車はどうしても燃費が悪くなりがち。

▲写真は3代目セレナのインテリア。助手席背もたれまで前に倒すと3m超の長ものを積むことができます。ロングボードだってこのとおり! ▲写真は3代目セレナのインテリア。助手席背もたれまで前に倒すと3m超の長ものを積むことができます。ロングボードだってこのとおり!

プリウスなら燃料代をおさえられるから、その分たくさん海に行ける!

▲昨年12月にデビューした4代目がわずか1ヵ月で10万台の受注となるヒットモデルに。その影響で3代目の中古車流通量が急激に増えています ▲昨年12月にデビューした4代目がわずか1ヵ月で10万台の受注となるヒットモデルに。その影響で3代目の中古車流通量が急激に増えています


そこで、本気でサーフィンをやりたい人にオススメなのが3代目トヨタ プリウス(30系)です。月に1~2回、100kmほどの距離を移動するだけなら多少燃費が悪くても車内が広くて利便性の高い車の方が満足度は高くなりますが、毎週海に通い、しかも遠征まで夢見るなら燃費を最優先すべきです。

2009年5月にデビューした先代プリウスのJC08モード燃費は32.6km/L(1.8L)。同じトヨタで比較するとハイエース2.0DXロング(JC08モード10.4km/L)より約3倍、先代ヴォクシーの2WD車(JC08モード13.6km/L)より2倍以上も燃費がいいのですからバカになりません。

そしてプリウスは初代が1997年に登場して以来、ハイブリッドカーの人気をけん引し続けています。低燃費でクリーンなイメージのあるプリウスは環境への意識の高いサーファーにもピッタリですよ!

少し古い資料ですが、サーファーに意識調査を行った「サーファー白書」によると、「本当は乗ってみたい車はなんですか?」という問いに対し、ハイエース、メルセデス・ベンツに続き3位にプリウスがランクインしていました。やはりサーファーにとってハイブリッドカーは気になる存在のようです。(※引用元:サーフィン@マガジン 2010年11月~2011年1月の調査結果)

▲写真は2012年11月に設定された「マイコーデ」のインテリア。内外装の色や加飾を自由に選べた特別仕様車で、標準車にはない組み合わせを探すことができます ▲写真は2012年11月に設定された「マイコーデ」のインテリア。内外装の色や加飾を自由に選べた特別仕様車で、標準車にはない組み合わせを探すことができます


しかし、いくら燃費がよくたって肝心の荷物が積めなければ意味がありません。プリウスの荷室は後席を格納すると長さ1700mm、幅950~1550mmとなかなかのもの。しかもハッチバックでゲートが大きく開くから荷物の出し入れがしやすいというメリットがあります。

先日、筆者はある人気日本人プロサーファーと話す機会がありました。彼の愛車はプリウスで、最大8本のボードを積んで海に行くと言っていました。大会で会場に早く着いたときはフラットなラゲージで寝ることもあるそう。もちろん使っているボードにより積めるかどうかは変わってきますので購入前に試すのが鉄則ですが、プロも愛用する車というのは最高の実例ではないでしょうか。

そんな3代目プリウスは4代目へのフルモデルチェンジと3代目がデビューから3回目の車検時期を迎えたことにより、流通量が激増しています。6月11日時点でカーセンサーnetへの掲載台数はなんと8000台弱! 総額100万円以内で買えるものから高年式低走行のものまで選び放題になっています。

荷物をたくさん積んでガンガン使い倒すつもりだから低予算で選ぶのもアリ。毎週あちこちの海に行くから年間走行距離が延びるとという人は高年式低走行の中古車を探すのもいいでしょう。予算と使い方に応じて選び放題のプリウス、注目ですよ!

▲荷物が多いから普通のプリウスだと積載性が不安…。そんな人はワゴンタイプのプリウスαを。デビューから2度目の車検時期が過ぎ流通量が約2300台と増加中。総額150万円内で買える中古車も出てきています ▲荷物が多いから普通のプリウスだと積載性が不安……。そんな人はワゴンタイプのプリウスαを。デビューから2度目の車検時期が過ぎ流通量が約2300台と増加中。総額150万円内で買える中古車も出てきています
text/高橋 満(BRIDGEMAN)
photo/トヨタ・PIXTA