▲撮影用にボトルを移し替えていますが、ピンクの蓋がベビーローションで、青い蓋がベビーオイル。どちらもドラッグストアにて数百円で手に入る普通の製品です ▲撮影用にボトルを移し替えていますが、ピンクの蓋がベビーローションで、青い蓋がベビーオイル。どちらもドラッグストアにて数百円で手に入る普通の製品です

スタイリスト直伝の革ケア法を車に応用!

車は長く乗っているうちに経年劣化でだんだん内外装がヤレてくるもの。それを防ぐためにカー用品販売店などではさまざまなケアグッズが売られています。きっとみなさんもいろいろな製品を試していることでしょう。

車内のヤレで代表的なものといえば、本革。とくに直接肌に触れるステアリングやシートは使用感が如実に表れます。テカテカになったステアリングって、どんなに高級車でもげんなりしちゃうもの。いつもなんとかしたいと思っていたのです……。

以前、撮影でご一緒したスタイリストさんに、雨や日光によるいたみを感じる革製品のケアについて質問してみました。すると、いろんなケア製品が出ているけど、ベビーオイルやベビーローションがオススメとの回答が。よく拭いて汚れを落とした後、手にオイルやローションをつけて塗っていくとよいと教えてくれました。

そこで、思ったんですよ。革ジャンや革バッグに使えるなら、革ハンドルにも使えるんじゃないかって。以下、自分の車で実験してみたので、その模様をお伝えします。

ベビーローションは革にぐんぐん浸透。とってもしっとり!

▲実験車両は11年落ちのアウディ。走行距離は4万kmちょっとですが、内装にはいたるところに使用感が。ステアリングもテカりはじめています ▲実験車両は11年落ちのアウディ。走行距離は4万kmちょっとですが、内装にはいたるところに使用感が。ステアリングもテカりはじめています
▲まずは水に浸し、よく絞ったタオルでステアリングを拭きます。汚れを落としてから、とスタイリストさんも言っていましたし ▲▲まずは水に浸し、よく絞ったタオルでステアリングを拭きます。汚れを落としてから、とスタイリストさんも言っていましたし
▲軽く拭いただけでこの汚れ……。目で見てわかるものではないけれど、常に触る部分なので手垢、更に空気の汚れがかなりついていました ▲軽く拭いただけでこの汚れ……。目で見てわかるものではないけれど、常に触る部分なので手垢、更に空気の汚れがかなりついていました
▲ベビーローション(右)とベビーオイル(左)を指でのばしながら塗る。どんな結果になるかわからないので、まずは一部分にとどめておきます ▲ベビーローション(右)とベビーオイル(左)を指でのばしながら塗る。どんな結果になるかわからないので、まずは一部分にとどめておきます
▲1時間後。ベビーオイルのほうは変化をあまり感じないが、ベビーローションのほうは白い部分がほとんどなくなり、かなり革に浸透しています ▲1時間後。ベビーオイルのほうは変化をあまり感じないが、ベビーローションのほうは白い部分がほとんどなくなり、かなり革に浸透しています
▲2時間後。ベビーローションのほうは表面がほとんど乾いています ▲2時間後。ベビーローションのほうは表面がほとんど乾いています
▲最後に乾いたタオルで拭きあげると…… ▲最後に乾いたタオルで拭きあげると……
▲左側はベビーオイル独特のベタっとした感じが残ってしまいましたが、ベビーローションを塗ったほうは、べたつきはほとんどありませんでした ▲左側はベビーオイル独特のベタっとした感じが残ってしまいましたが、ベビーローションを塗ったほうは、べたつきはほとんどありませんでした

ベビーローションを塗った後、ステアリング右上の「テカり」は「しっとりした艶」に変わったような気がします。なかなかいい感じじゃない!と思った筆者はこの後、ステアリングの全面にベビーローションを塗って2時間放置しました。

このやり方は車の取扱説明書で推奨されているものではありませんし、ベビーローションやオイル本来の使い方でもありません。もし興味をもって「試してみたい!」と思った方は自己責任でおねがいします(笑)。また、最初に本革ステアリングの目立たないところにちょっとつけてテストしてみましょう。時間も車内の温度が暑くなる日中は避け、早朝や夕方のほうがいいと思います。

ご興味があればぜひ。車専用のケア製品より安価ですし、意外とオススメですよ!

text/高橋 満(BRIDGE MAN)