センサーが衝撃を分析、相手を人間と判断すれば
歩行者用エアバックが作動し歩行者を保護する仕組み

新型V40 歩行者用エアバック|日刊カーセンサー
新型V40 歩行者用エアバック|日刊カーセンサー

ボルボが、新型V40に採用される世界初の「歩行者用エアバック」の仕組みを公開しました。このエアバッグシステムは今年3月にスイスで行われたジュネーブモーターショーで発表されたものです。

車と歩行者の事故で最も人体に深刻なダメージを与えるのがエンジンなどボンネット内の固い部品やフロントガラス下部やAピラーとの衝突であり、新型V40の「歩行者用エアバッグ」は歩行者への衝撃緩和を目指し、開発が進められました。

同車が正面から何かと衝突した際、埋め込まれた7つのセンサーが感知し、それを人間と判断した場合にボンネッに内蔵する歩行者用エアバッグが作動するシステムとなっています。エアバックは、ボンネットのヒンジ(付け根)部から飛び出し、ボンネットを約10cm持ち上げます。この隙間ができることで衝撃が吸収され、歩行者がボンネット内のエンジンなどの固い部分へ当たってダメージを受けることを防ぎます。あわせてエアバックがフロントガラス付近に当たった際の衝撃も吸収します。このシステムは、20~50km/hでの走行で作動し、エアバッグが完全に膨らむ時間は200~300分の1秒というスピードです。

創業以来、安全性に強いこだわりを持ち続けるボルボが生み出す「歩行者用エアバッグ」を採用した新型V40の日本デビューは来春の予定です。

ボルボ 世界初導入となる「歩行者用エアバッグ」の仕組みを公開
http://www.volvocars.com/jp/top/about/news-events/pages/default.aspx?itemid=101

Text/カーセンサー編集部