女性をターゲットにした「毎日つきあえるカワイイ相棒」

  • ダイハツ ミラココア フロントスタイル|ニューモデル試乗
  • ダイハツ ミラココア インパネ|ニューモデル試乗
  • ダイハツ ミラココア エンジン|ニューモデル試乗

PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

ターゲットはズバリ、女性 愛着のわくシンプルな造形

ミラジーノ、ムーヴラテの実質後継となる軽自動車。ターゲットはシンプル志向で感性や感覚でモノ選びを行い、毎日を肩ひじ張らずに楽しむ女性。すでにヒットモデルとなったムーヴコンテに続く、同社の「感性重視型」軽自動車第2弾である。エンジンは直3DOHC、これにCVTをメインとし、最廉価のLグレードのみ4ATとした。駆動方式はFFと4WDを設定する。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

高速もしっかりこなす出来の良い足回り

最上級のプラスGのFF車(CVT)に試乗。とにかく驚いたのが乗り心地としっかりとしたハ ンドリングを両立していること。タイヤは14インチだが、高速走行時の横風にもハンドルが取られることもない。先入観かもしれないが、この手の“カワイイ”系は乗り心地重視で「以上終了!」となりがちだが、カスタム系を好む男性陣にも十分オススメできる。
  • ダイハツ ミラココア ラゲージスペース|ニューモデル試乗
  • ダイハツ ミラココア バックモニター内蔵ルームミラー|ニューモデル試乗
  • ダイハツ ミラココア リアスタイル|ニューモデル試乗

SPACE室内空間の広さや演出を解説

オプションのアップグレードパックをぜひ装着したい

ダイハツのほかのモデル同様、2490㎜というロングホイールベースにより前後席とも快適。収納の多さも女性には受けるポイントだ。オススメなのがアップグレードパック。除菌イオンを出すエアコンや、運転席シートヒーター、照明付きバニティミラーなど年間を通して快適に過ごせる機能である。Lグレード以外にメーカーオプションで装着が可能だ。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

スズキラパンの最右翼モデル、時代に合ったコンセプトは◯

ダイハツも公言しているが、ライバルはスズキアルトラパンである。このカテゴリーでは過去、ダイハツはラパンに負けている。ゆえに今回のモデルの気合の入りようは相当なもの。ペットと言うと語弊があるかもしれないが、単なるアシではなく「日々つき合っていける自分のカワイイ相棒」といった愛着がもてるデザインやコンセプトは評価できる。

SPECIFICATIONS

グレード ココア プラスG
駆動方式 FF
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 3395×1475×1560
ホイールベース(mm) 2490
車両重量(kg) 810
乗車定員 4人
エンジン種類 直3DOHC
総排気量(cc) 658
最高出力 43kW(58ps)/7200rpm
最大トルク 65N・m(6.6kg-m)/4000rpm
車両本体価格 130.0万円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

総合評価18/ 25
EQUIPMENT(装備)3/ 5
CD付きオーディオは全グレード標準装備、Xグレード以上は4スピーカーも付く。クリーンフィルター付きのオートエアコンをX以上に。UV&IRカットフロントガラスも全グレード標準装備する。
SAFETY(安全性)2/ 5
デュアルSRSエアバッグは全グレード標準装備するが、ABS&EBDがLグレードに3万1500円でオプションというのは解せない設定。価格訴求という考えもわからないではないが、標準装備を求めたい。
ECO(環境性能)5/ 5
2005年度基準排出ガス規制は75%で星4つ。2010年度燃費基準はココアX、ココアプラスX/Gの2WD車が+25%と最高レベルを達成。これらのグレードは自動車取得税と重量税が75%軽減される。
MILEAGE(燃費)4/ 5
10・15モード燃費は23.5km/L。ダイハツ車の中ではもはや標準的な数値を達成している。ただ、ライバルとなるアルトラパンG/XのFF車が24.5km/Lをマークしている点は正直複雑な心境だろう。
VALUE(バリュー)4/ 5
ダイハツによると過去あれほど栄華を極めたメッキパーツ系(同社でいえばミラジーノ)は時代遅れだそうだ。社内外の女性の意見なども効果的に取り入れて完成したこの車、ヒットの予感です。
写真:尾形和美、篠原晃一 文:高山正寛