軽快&スポーティー! 新型スイフト誕生!

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PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

スズキの世界戦略コンパクトカー

大ヒットした2代目の後を受け、プラットフォーム/エンジン/CVTすべて刷新した意欲作。デザインは旧型の流れを汲むが、ボディサイズは全長で95mm、ホイールベースを45mm拡大。衝突安全性も向上させた。搭載するエンジンは1.2Lの直4のみ、これにCVTと一部グレードに5MTを設定。駆動方式はFFと4WDを用意。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

クラストップレベルの出来映え

2代目もその走りは高く評価されていたが、新型はさらにその上を行く。軽快かつ俊敏な足回りはこのクラスではトップクラスの出来と言える。 最上級グレードのXSに標準装備されるパドルシフトが日常使いでもスポーティな気分を盛り上げてくれる。また静粛性が高い点もこの車の魅力を大きく高めている。
  • スズキ スイフト フロントシート|ニューモデル試乗
  • スズキ スイフト エンジン|ニューモデル試乗
  • スズキ スイフト ホイール|ニューモデル試乗

SPACE室内空間の広さや演出を解説

室内の質感はさらに向上

2代目のスイフトからスズキの小型車の質感は大きく向上してきたが、新型は「まだ伸びしろがあったのか」と思わせるくらい、さらに質感や使い勝手が向上している。また運転席は調整幅の増えたシートやチルト&テレスコピック機構(全グレードに標準装備したのがエライ)によりベストポジションがとりやすい。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

気軽に“世界水準”が堪能できる

世界的なダウンサイジングの流れの中、コンパクトカー=質感も走りもそれなり。と思っている人は、まずディーラーで乗ってみることをオススメする。伊達に世界8拠点で生産しているわけではない“世界水準”の車であることがわかるはずだ。欧州車に負けない実力を120万円台から手に入れられる。

SPECIFICATIONS

グレード XS
駆動方式 FF
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 3850×1695×1510
ホイールベース(mm) 2430
車両重量(kg) 990
乗車定員 5人
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1242
最高出力 67kW(91ps)/6000rpm
最大トルク 118N・m(12.0kg-m)/4800rpm
車両本体価格 124万4250円~165万3570円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

総合評価20/ 25
EQUIPMENT(装備)2/ 5
オーディオレスだが全グレード6スピーカーを標準装備。ステアリングスイッチに対応するオプションのオーディオはiPodを含めたUSB接続やハンズフリー通話にも対応する充実した仕上がり
SAFETY(安全性)4/ 5
最上級のXSにESP(車両安定デバイス)とSRSカーテンエアバッグを標準装備したのは高く評価できる。一方で後席中央のシートベルトが2点式というのは要改善。キセノンヘッドランプもオプション
ECO(環境性能)5/ 5
CVTを搭載するFF車はすべて平成17年度排出ガス基準75%低減で星4つ&平成22年度燃費基準は+25%を達成した。XSのFF車の場合、自動車取得税+重量税の合計で6万9900円減税となる
MILEAGE(燃費)4/ 5
10・15モード燃費は旧型からさらに向上し、FFのCVT車で23.0km/Lを達成。その実力は高く、副変速機付きのCVTと990kgという驚くべきボディの軽さにより実用燃費も期待できる
VALUE(バリュー)5/ 5
最上級のXSは安全装備のほか、アルミホイール(XLにも装備)&リアディスク、パドルシフトなど「走りの良さ」をうまく訴求する装備を搭載。同クラスのライバル車と比較しても装備は非常に充実している
写真:尾形和美 文:高山正寛