三菱 ランサーエボリューションVI トミー・マキネンエディションGSR 【プレイバック試乗記】
2008/02/01
※この記事はカーセンサー関東版5号 2000年2月10日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
■すべての面でシャープに反応し、ロケット加速するモンスターマシン
↑爆発的なロケット加速がさらに強力になったトミー・マキネンエディションGSR(左)ウィッカー型仰角調整式ツインリアスポイラーが的確なダウンフォースを生む(右)
爆発的なロケット加速がさらに強力になった。「こんなモン市販していいのか!シロートじゃ止まれないゾ……」というのが桂のホンネだ。恐ろしいほどに速い。そう、だからランエボはある程度の腕に上達してから乗ろう。エVIの次VIIとは(まだ)ならない。三菱はこのトミー・マキネン仕様で今年のWRCを闘う。
なんかラリー参戦発表会みたいだけど、ランエボVIをさらに進化させて一般ストリートでの走行性能をアップしたのがこれ。ラリーカー=車高が高いなんて今どき流行らない。WRCだってシャコタンで走ってるワケ。で、ターマック(舗装路面)仕様サスペンションの登場だ。
従来のVIに対して前20mm後10mm車高を下げた。ホイールアーチとタイヤの隙間の狭さがカッコいい。本当はもう10mmずつ下がれば本物チックだけど、工場でラインをまたげないとか、運搬用キャリアに乗らないとかチェーン装着の問題とかイロイロ問題が噴出して、市販車としてはこれが精一杯らしい。だけど、よく頑張った。
■ホンキで乗る人にしかお勧めできない驚愕の走り
↑ハイレスポンス・チタンアルミ合金ターボチャージャーを搭載したユニット(左)GSRの前席にはレカロ製のフルバケットシートを装備。体格に応じた調節ができる(右)
走りはターボのセッティング変更で最大トルクの発生回転が300rpm下がり、低速からのダッシュとアクセルのツキが鋭くなった。クイックなステアリングでノーズの動きはよりシャープになり、フロントのヘリカルLSDでコーナー立ち上がりのアンダーを減らし、駆動力もダイレクトに伝わる。これにリア左右の駆動力差を制御するAYCの効果が加わり、タイトコーナーの入りの良さとスムーズに体勢を変える性能は格段に向上。そういう車なので、ホンキで乗る人にしかお勧めできない。
主要諸元のグレード | トミー・マキネンエディション GSR |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 5MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4350×1770×1405 |
ホイールベース(mm) | 2510 |
車両重量(kg) | 1360 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC インタークーラー付きターボ |
総排気量(cc) | 1997 |
最高出力[ps/rpm] | 280ps/6500rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 38.0kg-m/2750rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 9.7 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/50 |
車両本体価格 | 259.8~327.8万円 |
コンセプト | 5点 |
フィニッシュ | 4点 |
前席居住性 | 4点 |
後席居住性 | 3点 |
内装の質感 | 3点 |
取り回し | 4点 |
操作系の使い勝手 | 4点 |
ラゲージルーム | 3点 |
パワー感 | 5点 |
トルク感 | 5点 |
加速性能 | 5点 |
乗り心地 | 4点 |
操縦安定性 | 5点 |
高速安定性 | 5点 |
しっかり感 | 4点 |
ブレーキ性能 | 5点 |
環境対策 | 2点 |
燃費 | 2点 |
ステータス | 5点 |
コストパフォーマンス | 5点 |
得点合計 | 82/100 |
三菱 ランサーエボリューションVI トミー・マキネンエディションGSR 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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