スバル エクシーガ 【ニューモデル】
カテゴリー: スバルの試乗レポート
タグ: ミニバン / クロスオーバーSUV / 家族向け / FF / 4WD
2008/07/18
レガシィのDNAが備わった
高い居住性と爽快な走りが両立された7シーターモデル
PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説
スバルオリジナルとしては初の7シーターモデル
スバルには過去トラヴィックという7人乗りミニバンがあったが、これはオペルからザフィーラをOEM供給してもらい、走りの味つけをしたミニバン。そういった意味でもエクシーガはスバル初となるオリジナルの7人乗り。あえてミニバンと言わないのはワゴンで培ってきた走りの技術を前面に押し出しているため。実車を見るとレガシィよりサイズは一回り大きい。
DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説
高い静粛性としっかりとした乗り味、エンジンも魅力的
全グレードに試乗してみたが共通して言えるのが静粛性の高さである。1列目と3列目での会話明瞭度が高く、遮音もうまく利いている。乗り味は荒れた有料道路のギャップを乗り越えてもショックをうまくいなしながら、しっかりとした接地感がある。2.0GTは低速から扱いやすく、レガシィとは違う味つけがまた魅力的。NA車の軽快なフィールも好ましい。SPACE室内空間の広さや演出を解説
すべてのシートの高さを変えて見晴らしの良さを実現
シアターシートレイアウトと名づけられたシートは1列目から3列目にかけて着座位置が70mmずつ高くなる構造、つまり3列目では1列目より140mmも高いヒップポイントになる。これがうまくできていて、どのシートでも前方視界が良く、室内が狭いという感じがしない。また2列目は180mmスライドするが、フルに後ろに下げなくても足元には十分余裕があるのが凄い。OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証
ドライバーを含め家族全員が満足できる仕上がり
ドライバーも運転する楽しみを捨てずに、なおかつ乗員全員が満足できる居住空間を高次元でバランスさせたクルマ。「レガシィっぽい」と言われてしまいそうなミニバンっぽくないデザインもこの走りと室内空間を体感すると逆に納得できる。今までのスバルユーザーだけでなく、他社銘柄のユーザーにも十分訴求できる商品力をもたせている点は魅力的と言える。SPECIFICATIONS
グレード | 2.0GT |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4740×1775×1660 |
ホイールベース(mm) | 2750 |
車両重量(kg) | 1590 |
乗車定員 | 7人 |
エンジン種類 | 水平対向4DOHCターボ |
総排気量(cc) | 1994 |
最高出力 | 165kW(225ps)/5600rpm |
最大トルク | 326N・m(33.2kg-m)/4400rpm |
車両本体価格 | 278.25万円 |
RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する
EQUIPMENT(装備)
アルミホイールは標準装備だが、逆にオーディオは2.0GT、2.0i-Sではオプション。一方でオートエアコンは左右独立温度調整や「スカイ空調」と呼ばれる後席用ベンチレーションなどを装備する。
SAFETY(安全性)
横滑り防止装置であるVDCは2.0GTのみにメーカーオプション。他グレードには設定すらない。これは正直残念。フォレスターが全車標準装備しており、評価していたゆえに、これは改善を望みたい。
ECO(環境性能)
2.0GTは平成22年度燃費基準+10%を達成、低排出ガスに関しては3つ星。一方で2L NAのFF車は+25%で4つ星と優秀な結果である。環境技術は日々向上しているので、今後は2.0GTの技術向上に期待。
MILEAGE(燃費)
2.0GTの10・15モード燃費は12.0km/L、100km/h巡航時のエンジン回転数は5ATを採用していることで2000rpm程度と低い。また低燃費に寄与するSI-DRIVEとの組み合わせで実用燃費も高そうだ。
VALUE(バリュー)
他のレーティングから見ると評価が低くなってしまいそうだが、ミニバンというカテゴリーに新しい提案をしている点が新鮮である。装備やスペックを超えた部分でお買い得なクルマと言える。
総合評価

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