マツダ プレマシー 【一部改良】
2007/04/19
元来のフットワークの良さに力強さと軽快感をプラス
◆テスト車両:20Z(2WD)
■車両価格:219万8000円
■主要諸元:20Z(2WD)
●駆動方式:FF
●トランスミッション:5AT
●全長4555×全幅1745×全高1615㎜
●ホイールベース:2750㎜
●車両重量:1490㎏
●乗車定員:7人
●エンジン種類:直4DOHC
●総排気量:1998㏄
●最高出力:111kW(151ps)/6200rpm
●最大トルク:193N・m(19.7㎏-m)/4000rpm
●使用燃料:無鉛レギュラー
●燃料タンク容量:60L
●10・15モード燃費:15.0km/L
●タイヤサイズ:205/50R17
◆コンセプト
環境と低燃費に貢献する新エンジン&ATを搭載
プレマシーはMクラスのミニバンとして海外ではマツダ5のネーミングで高い評価(販売も好調)を受けている。そんな中、もはや“ミニバン天国”となってしまった日本市場ではライバルの多さもあり、商品が良くてももう一つ「突き抜けた感」がないのも事実である。
そこでプレマシーに不足しているものは何か、と考えると「環境性能」と「燃費性能」の2つが思い浮かぶ。また国産ミニバンの中では傑出したハンドリングをもっているにもかかわらず、ATが4速しかなかったのも性能云々を語る前にイメージとして物足りなかった。そこで今回、新開発の直噴エンジンと5ATを開発し、一部改良とは思えないほどのバージョンアップを行っている。
◆室内&荷室空間
スポーティグレードらしく精悍さを強調する装備を搭載
マツダはユーザーからの声を真摯に聞き入れ、商品へフィードバックするという点ではマジメなメーカーだ。一部改良ゆえどこまで内外装に手を加えるかを興味深く見ていたが、ボディカラーを2色追加し選択の幅を広げた点、内装では2列目シートの外側に要望の高かったアームレストを設定した点など「小さなことからコツコツと」といった姿勢が見受けられる。
注目はやはり新設定グレードとなる「20Z」だろう。最もスポーティなグレードは2.3Lエンジンを搭載する23Sだが、こちらはまだ4ATのまま。20Zには新エンジン&ATだけでなく、専用の17インチアルミやランプ回りのブラック化などプレマシーのスポーティイメージを強く訴求する役目ももっている。
◆ドライブフィール
ゆとりあるスムーズな加速。足回りはやや硬めな印象
注目の新エンジン&ATだが、これは併売される2LDOHCエンジンとは出だしの50mで違うことがわかる。5速化されたATのおかげもあり、速度の上がり方は非常にスムーズだ。特にエンジンをトップエンドまで回して走るというより、ハーフスロットルで交通の流れをリードできるゆとりある走りが楽しめるのは好印象である。
足回りは大きな変更はないというが、もともとコーナリング性能が高く、高速道路でのレーンチェンジもピタッと決まる。低速域では若干路面からのコツコツといった突き上げ感は気になるが、車のキャラクターから考えるとこれはこれで良い。ただ、走りとは直接関係はないが、カーナビだけは早く「G-BOOK」に対応してほしい。性能があまりにもフツーすぎる。
◆こんな人にオススメ
筆者は47歳、小学1年生の子供が一人いる。嫁からは「ミニバンいいよね」と言われるが、走ることも好きなので自分を犠牲にするなんて考えられない。と、同じように考えているオトーサンたちへ、この車はオススメです。スポーティな装備も満載して219万8000円というお値段はなかなかお買い得。カーナビはお好みでどうぞ。
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(Tester/高山正寛 Photo/尾形和美)
◆テスト車両:20Z(2WD)
■車両価格:219万8000円
■主要諸元:20Z(2WD)
●駆動方式:FF
●トランスミッション:5AT
●全長4555×全幅1745×全高1615㎜
●ホイールベース:2750㎜
●車両重量:1490㎏
●乗車定員:7人
●エンジン種類:直4DOHC
●総排気量:1998㏄
●最高出力:111kW(151ps)/6200rpm
●最大トルク:193N・m(19.7㎏-m)/4000rpm
●使用燃料:無鉛レギュラー
●燃料タンク容量:60L
●10・15モード燃費:15.0km/L
●タイヤサイズ:205/50R17
◆コンセプト
環境と低燃費に貢献する新エンジン&ATを搭載
プレマシーはMクラスのミニバンとして海外ではマツダ5のネーミングで高い評価(販売も好調)を受けている。そんな中、もはや“ミニバン天国”となってしまった日本市場ではライバルの多さもあり、商品が良くてももう一つ「突き抜けた感」がないのも事実である。
そこでプレマシーに不足しているものは何か、と考えると「環境性能」と「燃費性能」の2つが思い浮かぶ。また国産ミニバンの中では傑出したハンドリングをもっているにもかかわらず、ATが4速しかなかったのも性能云々を語る前にイメージとして物足りなかった。そこで今回、新開発の直噴エンジンと5ATを開発し、一部改良とは思えないほどのバージョンアップを行っている。
◆室内&荷室空間
スポーティグレードらしく精悍さを強調する装備を搭載
マツダはユーザーからの声を真摯に聞き入れ、商品へフィードバックするという点ではマジメなメーカーだ。一部改良ゆえどこまで内外装に手を加えるかを興味深く見ていたが、ボディカラーを2色追加し選択の幅を広げた点、内装では2列目シートの外側に要望の高かったアームレストを設定した点など「小さなことからコツコツと」といった姿勢が見受けられる。
注目はやはり新設定グレードとなる「20Z」だろう。最もスポーティなグレードは2.3Lエンジンを搭載する23Sだが、こちらはまだ4ATのまま。20Zには新エンジン&ATだけでなく、専用の17インチアルミやランプ回りのブラック化などプレマシーのスポーティイメージを強く訴求する役目ももっている。
◆ドライブフィール
ゆとりあるスムーズな加速。足回りはやや硬めな印象
注目の新エンジン&ATだが、これは併売される2LDOHCエンジンとは出だしの50mで違うことがわかる。5速化されたATのおかげもあり、速度の上がり方は非常にスムーズだ。特にエンジンをトップエンドまで回して走るというより、ハーフスロットルで交通の流れをリードできるゆとりある走りが楽しめるのは好印象である。
足回りは大きな変更はないというが、もともとコーナリング性能が高く、高速道路でのレーンチェンジもピタッと決まる。低速域では若干路面からのコツコツといった突き上げ感は気になるが、車のキャラクターから考えるとこれはこれで良い。ただ、走りとは直接関係はないが、カーナビだけは早く「G-BOOK」に対応してほしい。性能があまりにもフツーすぎる。
◆こんな人にオススメ
筆者は47歳、小学1年生の子供が一人いる。嫁からは「ミニバンいいよね」と言われるが、走ることも好きなので自分を犠牲にするなんて考えられない。と、同じように考えているオトーサンたちへ、この車はオススメです。スポーティな装備も満載して219万8000円というお値段はなかなかお買い得。カーナビはお好みでどうぞ。
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マツダ プレマシー 【一部改良】/試乗レポート
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