ホンダ フリード 【ニューモデル】
2008/07/04
コンパクトとミニバンが合体した?
“ちょうどいい”サイズのホンダ フリードがデビュー!
PERFORMANCE
モビリオ系の実質後継車種、クラス初の8人乗りも設定
テレビCMで見るコンパクトとミニバンを切り取って足したことを表す記号には、結構意味がある。フロントはコンパクトなフィットをベースにし、居住空間は限りなくステップワゴンに近い。全長4215mmというボディによくぞここまでの室内空間を作り上げたと驚くほどだ。エンジンはフィットRSと同じ1.5L、これ1本で勝負。ミッションもFFがCVT、4WDが5ATとなるのもフィットと同様である。
DRIVING
多人数乗車でも交通の流れに十分乗れる動力性能をもつ
試乗した最上級グレードとなるGiエアロ(FFのみの設定)の車両重量は1330kg、同エンジンを搭載するフィットRSより、200kg以 上重い。大人約3名分の重量が最初から加わったハンデをどう乗り越えるかがポイントだが、意外や意外、CVTやエンジン特性の変更 で大人4名乗車でも加速は十分以上だ。ただしこれが高速に行くと上り坂ではやや苦しい。SPACE
無駄なシートアレンジを廃し、定員に合った使い方を提案
これはウマイな、と思うのが5/7/8名という乗車定員に対して、使い方を提案できている点。これは「何でもできますよー」的なシートアレンジではなく、ユーザー 側が「こう使うなら何人乗り」というある部分割り切った設定をしていること。ゆえに、各シートはしっかりと座れ、気になる3列目シートはやや背もたれの長さが不 足気味ながらも十分使える。OWNERSHIP
コンパクトミニバンだからという日陰の身?はもう卒業
まずデザインがいい。価格もそれなりに上がってはいるが、とても1.5Lのスモールミニバンに見えない主張がある。フリードはワンクラス上のミニバンユーザーからも「へえーっ、結構いいね」といわれるだけのチカラをもっている。大型ミニバンを運転しづらいからと言って諦めていたオトーサンも自信をもって買って良し!! 売れている理由がわかります。SPECIFICATIONS
グレード | Giエアロ |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4215×1695×1715 |
ホイールベース(mm) | 2740 |
車両重量(kg) | 1330 |
乗車定員 | 7人 |
エンジン種類 | 直4SOHC |
総排気量(cc) | 1496 |
最高出力 | 87kW(118ps)/6600rpm |
最大トルク | 144N・m(14.7kg-m)/4800rpm |
車両本体価格 | 226万円 |
RATING
EQUIPMENT(装備)
最上級グレードとはいえ、カーナビはオプション。ただし両側パワースライドドア、エアロパーツ、フルオートエアコン、15インチアルミホイールなどを標準装備。内容を考えるとお買い得感はある。
SAFETY(安全性)
VSA(ABS+TCS)、ディスチャージヘッ ドライト、セキュリティアラーム&イモビライザー、そして1列目サイドエアバッグなど、すぐ下のGエアロに比べ、安全装備が充実。単体装着よりお得。
ECO(環境性能)
FF車は平成22年度燃費基準+25%を達成、4WD車は+5%達成と差はあるが、低排出ガスに関してはどちらも4つ星を獲得。現在求められる環境性能から考える
とトップレベルといっていい出来だ。
MILEAGE(燃費)
Giエアロを含むFF車は16.4km/Lだが、4WD車は14.0km/Lと車重の違いが燃費の差に出てしまった。それでも 400km近くを走った(うち高速200km)結果は14.9km/L、実用燃費も高い。
VALUE(バリュー)
Giエアロの販売比率は4%と低い。ここまでフル装備でなくてもいいということだろう。これにホンダ自慢のインターナビ対応カーナビを付ければ、乗り出しは280万円程度、これは少々高いかな。
総合評価
19
ホンダ フリード 【ニューモデル】/試乗レポート
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