フィットの広さをそのままに。快適ハイブリッド!

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PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

159万円という強烈なインパクト

インサイトと同じ1.3Lのi-VTECエンジンにコンパクトなIMAを搭載。駆動方式はFFのみだが、最もベーシックなグレードは159万円とインサイトより30万円も安い。このインパクトは大きく、実販売でも約2週間で月販目標1万4000台に対し、2万1000台超え。そのうちハイブリッドが約71%というから驚きだ。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

ECONの効果は顕著に表れる

標準車に対し約40kg増だが、IPUの搭載位置などにより前後バランスがいいのでコーナリング時も含め軽快感を残したまま、しっとりとした乗り味も見せる。新たに搭載されたECON(イーコン)ボタンをONにすると実用燃費は顕著に向上するが、その分速度域によっては加速時のもっさりした感じも残る。
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SPACE室内空間の広さや演出を解説

荷室回りは“あっぱれ!”の一言

フィットのFF車はラゲージ下にもう一つの収納スペースがある。ここにIPUを上手に収めることで、本来フィットがもつ多彩なシートアレンジを犠牲にすることなく使えるようにした。初代から引き続き採用されているセンタータンクレイアウトを使うフィットだからできたことで、まさに「あっぱれ!」です。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

エブリデイエコを実感できる一台

システムは同じでもフィットは「街乗りハイブリッド」をテーマに開発された。もちろん高速走行も余裕でこなすが、毎日乗る機会の多いフィットだからこそ、常にエコを感じられる点がいい。ボディカラーもフィットハイブリッド専用の「フレッシュライムメタリック」がエコ気分をさらに高めてくれそうだ。

SPECIFICATIONS

グレード ハイブリッドスマートセレクション
駆動方式 FF
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 3900×1695×1525
ホイールベース(mm) 2500
車両重量(kg) 1130
乗車定員 5人
エンジン種類 直4SOHC+モーター
総排気量(cc) 1339
最高出力 65kW(88ps)/5800rpm
+10kW(14ps)/1500rpm
最大トルク 121N・m(12.3kg-m)/4500rpm
+78N・m(8.0kg-m)/1000rpm
車両本体価格 159万~210万円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する(※点数は標準車のものです)

総合評価19/ 25
EQUIPMENT(装備)2/ 5
オーディオ&ナビがオプションとなるので星2つだが、159万円のフィットハイブリッドでもフルオートエアコンや高速巡航時の燃費向上に効果のあるクルーズコントロールを標準装備するなど充実している
SAFETY(安全性)2/ 5
VSA(横滑り防止装置)は最上級のナビプレミアムセレクション以外はメーカーオプションなのが惜しい。キセノンライトはスマートセレクション以上に標準装備
ECO(環境性能)5/ 5
この部分では文句なしの満点。全グレードが「平成17年度基準排出ガス75%」認定で星4つ。ハイブリッド車は平成22年度燃費基準+25%を達成。エコカー減税対象車なので9万600円が免税される
MILEAGE(燃費)5/ 5
10・15モード燃費は30.0㎞/Lとインサイトと同じ。3名乗車、エアコンONで市街地中心に走っただけで25㎞/L以上をマーク。実用燃費の高さはインサイト以上か。アイドリングストップもよく働く
VALUE(バリュー)5/ 5
159万円という価格のインパクトはとにかく大きい。試乗したスマートセレクションも魅力的だがまずはVSAを装着し、あとは好みでナビやオーディオを追加すれば十分満足できるはずだ
写真:尾形和美 文:高山正寛