スポーティーな走りもイケる広々快適エコミニバン

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PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

室内空間拡大のため全高を延長

4代目はミニバンの原点ともいえる広さに徹底的にこだわった点がポイント。全高を45mm高くすることで元々広かった室内空間をさらに拡大。サードシートの格納方法の変更や燃費性能も大幅に進化させた。エンジンは2.4Lを廃止し、2Lの1本に。これにFF車はCVT、4WD車は5ATを組み合わせる。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

予想を超える走りの実力

CVTが組み合わされたとはいえ、2Lでは非力なのでは…と思っていたのだが、実際よく走る。スパーダにはパドルシフトがあるのでより積極的にギアをセレクトすれば結構スポーティな走りもイケる。静粛性と乗り心地は旧型から大きく進化したポイント。特に2列目の快適性が向上している点は嬉しい。
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SPACE室内空間の広さや演出を解説

トップレベルの広さと使いやすさ

3列目を床下に収納、それも拍子抜けするくらい簡単なのはライバルに対して大きなアドバンテージとなる。足元を含め空間はゆったり。一方で2&3列目のセンターに3点式シートベルトがないのはマイナス。もうそろそろ設定してもいいのではないか。旧型にあったキャプテンシートが欲しいところだ。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

家族だけでなくドライバーも満足

家族のために自分を犠牲にする。ちょっとオーバーな表現だが、ミニバンユーザー、特に運転手であるお父さんは結構そう思っているはず。しかしスパーダのちょっと“ワル”なエクステリアやしっかりとしたハンドリングは皆が満足できる出来。ウルトラマンではないが、家族のヒーローになれる車だ。

SPECIFICATIONS

グレード スパーダZ
駆動方式 FF
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 4690 x 1695 x 1815
ホイールベース(mm) 2855
車両重量(kg) 1620
乗車定員 8人
エンジン種類 直4SOHC
総排気量(cc) 3955
最高出力 110kW(150ps)/6200rpm
最大トルク 193N・m(19.7kg-m)/4200rpm
車両本体価格 261.8万円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

総合評価17/ 25
EQUIPMENT(装備)2/ 5
昨今の車の装備パターンと同じ4スピーカーのみが標準装備のレス仕様。メーカーオプションのカーナビは2タイプあるが、上級のマルチビューカメラ付きのタイプが便利なので絶対これがオススメ
SAFETY(安全性)4/ 5
オートライト機構付きのHIDは全グレードに、VSAは試乗したZグレード以上に標準装備される。安全機構の設定拡大は喜ばしいが、できればオデッセイのように全グレード標準装備してほしかった
ECO(環境性能)5/ 5
環境性能に関してはホンダの得意分野。平成17年基準排出ガス75%低減で星4つを達成。平成22年度燃費基準はFF車で+25%、4WD車が+20%。全グレードエコカー減税対象である点は高く評価できる
MILEAGE(燃費)2/ 5
10・15モード燃費はあと少しで3点だったが14.0km/Lはクラストップの低燃費。インサイトで採用したエコアシスト機能が搭載されているので、これを活用すれば実用燃費の向上も期待できる
VALUE(バリュー)4/ 5
装備の充実度などから見ても全体的な買い得度は高い。ステップワゴンの魅力を最大限に味わいたいならオプションのスカイルーフはオススメ。室内から見える空の風景には家族が絶対喜びます
写真:篠原晃一 文:高山正寛