日産 シルビア コンバーチブル ヴァリエッタ 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: 日産の試乗レポート
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2008/11/14
※この記事はカーセンサー関東版28号2000年7月27日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
風の巻き込みを気にせず、オープンエアで爽快に走る
↑荒れた路面ではハンドルがブルブルすることもあるが、車全体はうまくバランスされているため、さほど気にならない(左)クーペの美しいシルエットは健在。オープンの状態でもうまくまとまっている。トランクリッドにハイマウントストップランプを装備(右)
国産初のフルオープンタイプ電動メタルルーフを装備したシルビアコンバーチブルが登場した。
フロントウインドウやドアのベルトラインが高いため、オープンエアの気持ちよさを感じながらも包まれる感があり、頭を風が優しく撫でているようで巻き込みも気にならない。閉めた状態ではメタルルーフのメリットがたくさん。まず、美しいクーペスタイルが現れ、走行時にはソフトトップに比べ室内が圧倒的に静か。イタズラされて屋根を切り裂かれる心配もない。ソフトトップではたいていリアウインドウがビニール製だけど、これは熱線入りガラスのため後方視認性にも優れ、実用面でポイントが高い。まさにクーペとオープンのオイシイ取りって感じだ。ルーフの開閉もロックを外せばスイッチ一つというお手軽さで、女性でも楽々と操作できる。
クーペに比べて運動性能は劣るものの、オープンの快適性は十分
↑チタン調メーターフィニッシャーはヴァリエッタオリジナルとなっている(左)クーペ+130kgの重量増でやや中速トルクの細さが強調されてしまう(右)
リアシートは背もたれが立ち、ニースペースもなく「誰が座るんだ」って狭さだが、ラゲージスペースと思えばいい。本当の2シーターは2人乗ったらハンドバッグすら置く場所がなくて不便なのだ。またオープン時にはトランクはないに等しいので貴重なスペースに。もちろんいざという時に4人乗れるのも心強い。エンジンはクーペと同じながら、重量増で中低速トルクの細さが感じられる。そのためATでは車が加速時に容易にキックダウンしてしまう。また、荒れた路面でボディがワナワナ、ハンドルがブルブルすることもあるが、車全体はうまくバランスされているため、さほど気にならない。クーペに比べて運動性能ではやや劣るものの、トレードオフによって手にれたオープンの快適性は十分に魅力的だ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | コンバーチブル ヴァリエッタ |
駆動方式 | 2WD(FR) |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4445×1695×1285 |
ホイールベース(mm) | 2525 |
車両重量(kg) | 1360 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1998 |
最高出力[ps/rpm] | 160ps/6400rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 19.2kg-m/4800rpm |
10・15モード燃費(km/L) | - |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/65 |
車両本体価格 | 279.8万円 |
佐藤久実の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 3点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | - |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 2点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | - |
後席居住性 | 2点 | パワー感 | 3点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 3点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 63/90 |
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