クリーンディーゼルを採用した、進化型エコカー誕生

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  • 日産 エクストレイル 20GT インパネ|ニューモデル試乗
  • 日産 エクストレイル 20GT ミッション|ニューモデル試乗

PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

待望の6速ATをラインナップ

マイナーチェンジによりフロント&リア回りを刷新したが、最大のニュースは2008年9月に投入した最新鋭のクリーンディーゼルエンジンを搭載する20GT。これに、待望のAT仕様が追加設定されたことだ。当時は6MTのみでそこそこ売れたが、やはり欲しいのはAT仕様。これにより商品力が大幅に向上した。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

高い静粛性とドライバビリティ

3.5L級のトルクを低速から出すので車重があっても余裕しゃくしゃく。一方でいきなりトルクがドカンと出るようなセッティングにしていないそうなので、ガソリン車から乗り替えても違和感は少ない。また振動に関してもディーゼルとしては、という前提はつくが、うまく抑え込んでいる。高速時の静粛性は文句なし。
  • 日産 エクストレイル 20GT ホイール|ニューモデル試乗
  • 日産 エクストレイル 20GT エンジン|ニューモデル試乗
  • 日産 エクストレイル 20GT リアスタイル|ニューモデル試乗

SPACE室内空間の広さや演出を解説

細かいところが改良されています

視認性を向上させるためにメーターを大径化したり、ドライブコンピュータ機能付きの多機能ディスプレイを追加し利便性を向上。また新たに 「保温保冷機構付きグローブボックス」が全グレードに標準装備されたが、使ってみると非常に便利。オールシーズン使えますが、特に夏場のドライブなど重宝します。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

他人とは違うエコ推進派の方へ

「 ハイブリッドもいいけど、ちょっと違うんだよね。車を操る楽しみっていうの?あと、欧州ではディーゼルでしょ」って言ってそうな車通にひと言あり、エコ推進派の方にはハマる一台です。ただなぜこのエンジンはSUVだけなのか? 搭載スペースの問題もあるだろうが、他車種への展開にも期待したい。

SPECIFICATIONS

グレード 20GT
駆動方式 4WD
トランスミッション 6AT
全長×全幅×全高(mm) 4635×1790×1700
ホイールベース(mm) 2630
車両重量(kg) 1690
乗車定員 5人
エンジン種類 直4DOHCディーゼルターボ
総排気量(cc) 1995
最高出力 127kW(173ps)/3750rpm
最大トルク 360N・m(36.7kg-m)/2000rpm
車両本体価格 223万9650円~313万9500円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

総合評価17/ 25
EQUIPMENT(装備)2/ 5
基本オーディオレスなのでオプションのカーウイングス対応ナビなどを選ぶのがベスト。ガソリン車はすべて4スピーカーだが、20GTだけは6スピーカー。クルーズコントロールも標準装備する。
SAFETY(安全性)4/ 5
VDC+ブレーキLSDを組み込むオールモード4×4-iのほか、すべての席に3点式シートベルトを装着している点はポイント高し。オートレベライザー付きのキセノンヘッドランプも20GTのみ標準装備される
ECO(環境性能)5/ 5
世界で最も厳しい基準を持つ「ポスト新長期規制」に適合。AT車の場合、2010年度燃費基準は+15%になるが、その性能は世界トップレベル。
MILEAGE(燃費)2/ 5
10・15モード燃費は14.2km/LとMT車より1km/Lダウン。しかし高速巡航時では20km/L超えの時もあり、実用燃費は結構期待できる。 もちろん軽油のランニングコストの低さも魅力だ
VALUE(バリュー)4/ 5
ガソリンの最上級グレード25Xとの価格差は53万2350円。軽油との価格差でこれを埋めることは正直無理だが、環境性能に高い意識をもち、ワンランク上の余裕ある走りが欲しい人にはベストな選択だ
写真:篠原晃一 文:高山正寛