よりシャープで精悍に。大人のスポーティセダン

  • 日産 スカイライン 走り|ニューモデル試乗
  • 日産 スカイライン メーター|ニューモデル試乗
  • 日産 スカイライン インパネ|ニューモデル試乗

PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

セダン中心のマイナーチェンジ

セダンのエクステリアをシャープで精悍なものに変更。さらにスポーティグレードであるTypeSPとTypeSには専用のエクステリアを設定した。注目はセダンにおける販売の主力である2.5L車に3.7L車同様の7速ATを搭載したこと。切れ目のないスムーズな加速感と同時に、燃費性能を向上させている。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

どの領域からでも伸びやかに加速

2.5L車の最上級グレードであるTypePに試乗。新搭載の7速ATだが、まるでCVTのような加速フィーリング。高速での追い越しも非常にスムーズだ。高速走行時にはエンジン回転数を抑えられるので燃費および静粛性向上のメリットもある。このミッションの搭載は大正解と言えるだろう。
  • 日産 スカイライン シフト|ニューモデル試乗
  • 日産 スカイライン フロントシート|ニューモデル試乗
  • 日産 スカイライン エンジン|ニューモデル試乗

SPACE室内空間の広さや演出を解説

佇まいはより大人に

室内はコンソールやメーターなど細かい部分を変更。チリも積もれば…ではないが、全体ではMC前に比べ、変わった感が大きい。ごちゃごちゃした雰囲気が抑えられ、より大人の佇まいを身につけた。特にメーターの視認性は正直MC前が「少しやりすぎ」的な部分もあり、実用面でもメリットがある。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

スポーティ感向上が魅力

スカイラインは日本のスポーティセダンの代名詞のような存在。R型の頃に比べ、雰囲気は時代に合わせ大分おとなっぽくなった。今回の変更はスポーティセダンとしての魅力を再アピールさせることにある。往年のスカイラインファンにも十分受け入れられる魅力を身につけたと言っていいだろう。

SPECIFICATIONS

グレード セダン250GT Type P
駆動方式 FR
トランスミッション 7AT
全長×全幅×全高(mm) 4780×1770×1450
ホイールベース(mm) 2850
車両重量(kg) 1610
乗車定員 5人
エンジン種類 V6DOHC
総排気量(cc) 2495
最高出力 165kW(225ps)/6400rpm
最大トルク 258N・m(26.3kg-m)/4800rpm
車両本体価格 289万8000~501万9000円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

総合評価19/ 25
EQUIPMENT(装備)5/ 5
今回のMCでセダン/クーペの最廉価グレード以外は地デジチューナー内蔵のカーウイングス対応HDDカーナビが標準装備された。リア&サイドビューカメラも同様で買い得感はかなり向上
SAFETY(安全性)4/ 5
VSC+TRCはSRSサイド&VDC(車両安定デバイス)および、前席&サイド/カーテンシールドエアバッグを全グレードに標準装備。後席も3人分の3点式シートベルトが装着されるなど安全面での装備を充実させた点は魅力的
ECO(環境性能)4/ 5
走行実態を反映したJC08モード試験で平成17年度排出ガス基準75%低減で星4つを取得。さらに今回2.5Lの2WD車は7ATの採用などにより平成22年度燃費基準+15%を達成。減税措置に適合している
MILEAGE(燃費)2/ 5
10・15モード燃費は12.2km/Lと星2つだが、MC前に比べ1km/Lも向上させたのは凄い。もちろんATの7速化が貢献しているわけだが、車両重量10kg増で抑えている点も大きい
VALUE(バリュー)4/ 5
HDDナビや安全装備の充実度を考えると2.5L車は大きくバリューアップしたと考えていいだろう。ただこれだけ装備が充実したのだがらオプション扱いのBOSEシステムは同時に選びたいところだ
写真:篠原晃一 文:高山正寛