テスラ モデルS (島下泰久)【海外試乗】
カテゴリー: テスラの試乗レポート
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2013/03/21
今、通の間でコレ以上に注目される車はないだろう。車を知らない人だって、そのインテリアにはひっくり返るはず。そして乗れば、また驚きがある。しかもEVだけに先進性アピールも抜群。つまり大人が車に求めるすべてのモノを満たしているのだ!
値段も日常性も十分リアル 真剣に欲しい至極の乗り味
内外装だけで十分ソソる
ポルシェパナメーラに近いディメンションの4ドアクーペボディは奇をてらわない美しさ。上質なインテリアは、中央に鎮座する17インチのタッチパネルが目を奪う。
車両の各種情報の表示、回生ブレーキの利きや車高の調整等々、様々なセットアップもここから行うことができる。ネットには常時接続で、ナビはGoogle Mapsを使う。
EVうんぬんの前に、この内外装だけでも十分ソソるのだ。
そうは巡り合えない至極の乗り味
しかし本当にうならされるのは、その走りである。動力性能もさることながら、アクセル操作に対する加速感のリニアリティは抜群。回生ブレーキを強めにセットすれば、アクセルオフだけでほぼ停止状態にまで導けるのだが、それも含めて加減速に違和感はなく、まさに思いのままの走りを楽しめる。
シャーシ性能も素晴らしい。車重は2トン超に至るも重心がきわめて低く、当然フロントにエンジンもないだけに、フットワークは俊敏そのもの。しかもステアリングフィール、アシの動き等々あらゆる部分の質が高い。エアサスのもたらす乗り心地も絶品という具合なのである。
こんな至極の乗り味の車、歴史あるブランドでもそうは巡り合えないのに…。試乗の後、しばしぼうぜんとしてしまった。
気になる航続距離はバッテリー容量により約250km/375km/500kmから選択可能。価格はベースモデルで6万2400ドル(北米)からで、日本でも為替の動向にもよるが700万円から提供できそうとのこと。つまり価格も使い勝手も十分にリアリティがあると言っていい。
正直、思い切り魅了されてしまった。今、真剣に欲しくなっている1台なのだ。
SPECIFICATIONS
グレード | MODEL S | ||
駆動方式 | RR | ||
トランスミッション | 1AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4978×1964×1435 | ||
ホイールベース(mm) | 2960 | ||
車両重量(kg) | 2106 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | モーター | ||
最高出力[ps/rpm] | 416/5000-6700 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 600/0-5100 |