▲我儘度が高いのはハードコアな悪路もこなせる四輪駆動のトレイルホーク。FFの2グレードはテーマパークのように快適で日常的につき合えるジープ・ワールド ▲我儘度が高いのはハードコアな悪路もこなせる四輪駆動のトレイルホーク。FFの2グレードはテーマパークのように快適で日常的につき合えるジープ・ワールド

アウトドア好きな奥様の支持も集められそう!

外観デザインはポップに見えるが、スズキ ハスラーほどではない。内装デザインは24歳の若手デザイナーが手がけたそうだが、オジさんの好みを分かった作りをしていると感じる。

BセグSUVに打って出るにあたり、レネゲードは徹底して本物のジープたらんとした。今回の試乗は入門グレードの「オープニング・エディション」。コンパスやチェロキーにもFF仕様はあるが「ジープ」として物足りなさそう、乗る前はそんな気がした。

だが直4マルチエア 1.4Lターボ+6速デュアルクラッチの吹け上がりの軽さ、滑らかさに舌を巻いた。バイパス道を70km/hで走っていると四輪独立懸架というのに板バネ(!?)にも似た感覚の上下動が少し気になった。でも左右にヨレないし、100km/hに速度を上げるとピントが合ってきて、路面に吸い付くほどではないがフラットな乗り心地に。

同クラスの他のSUVと比べても視点は高いし、ジープらしいルックスゆえの守られ感と車両感覚の容易さ、街でのドライバビリティのよさは、爽やかアウトドア派のアクティブな奥様の支持も集められるはずだ。

しかしFFの完成度が高いとはいえプラス27万円を払えば、2.4L+9速ATのオンデマンド4駆で、悪路や雪道もバリバリこなせる「トレイルホーク」がその上に控える。オフロード性能のオーセンティックさに加え、「MySky」というオープンエアルーフがオプション設定されており、ワクワク度が違ってくる。
 

 

▲レネゲードのエクステリアにはイエティやスパイダーなど遊び心あふれるモチーフがちりばめられているので機会があれば、ぜひ実際に見つけてみてほしい ▲レネゲードのエクステリアにはイエティやスパイダーなど遊び心あふれるモチーフがちりばめられているので機会があれば、ぜひ実際に見つけてみてほしい
▲エクストリームスポーツからインスパイアされたという装飾パーツを採用 ▲エクストリームスポーツからインスパイアされたという装飾パーツを採用
▲1.4L直4ターボに加え、トレイルホークには175ps/230Nmを発生する2.4Lターボを搭載 ▲1.4L直4ターボに加え、トレイルホークには175ps/230Nmを発生する2.4Lターボを搭載

【SPECIFICATIONS】
■グレード:OPENING EDITION ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1368cc
■最高出力:140/5000[ps/rpm]
■最大トルク:230/1750[N・m/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6DCT
■全長×全幅×全高:4255×1805×1695(mm) ■ホイールベース:2570mm
■車両重量:1400kg
■車両本体価格:297万円(税込)

text/南陽一浩 photo/向後一宏