ジープ チェロキー【ニューモデル試乗】(九島辰也)
カテゴリー: ジープの試乗レポート
タグ: SUV
2014/06/16
個人的にジープを乗り継いできた立場から言わせてもらうと、新型チェロキーは新種のジープで、これまでの価値では測れない。なので、このスタイリングにビビッときた方が乗るべきだろう。そこはまさにイタリアンテイスト。アメリカとイタリアのコラボとなる。
イタリアンに味付けされたアメリカンスピリット
モノコックで復活したアメリカンSUV
新型チェロキーについては前々から興味を抱いていた。はじめてその姿をナマで見たのは2012年の12月だったと思う。アーバンヒルにある本社のデザインルームだった。もっともそれはまだモックアップの状態で、エクステリアデザインしか出来上がっていなかったと記憶する。
2度目のご対面は2013年春のニューヨークモーターショー。正式な市販車の発表であった。久々の“チェロキー”復活に多くのメディアが集まった。それを予感してかステージはブースではなくホールが用意された。
さて、そんな流れの中でようやくステアリングを握った。はたしてモノコックになったパッセンジャーカーベースのチェロキーはいかがなものなのか。
仕上がりはイマドキのクロスオーバー
結論から言うと、こいつはイマドキのクロスオーバーに仕上がっていた。乗り心地、ハンドリング、静粛性のどれをとっても快適である。これまでのリアにリジッドアクスルを用いたものとは別モノだ。チェロキーはKJ型ではじめてフロントサスが独立式となったが、それまでは前時代的だと言わざるを得なかった。
パワーソースは2.4L 直4、3.2L V6ともに扱いやすく、2.4Lでもプアなところはない。スロットルレスポンスもよくスムーズなドライビングを楽しめる。まぁ、言ってしまえば、その辺がパッセンジャーカー的なテイストとなる。
オフロード走行に関しては機会がなかったが、リアデフをロックできるのでかなりいけそうだ。センターデフを持たずともクリアできるだけのキャパシティを得たのは、さすがである。
SPECIFICATIONS
グレード | Trailhawk | ||
駆動方式 | 4WD | ||
トランスミッション | 9AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4630×1905×1740 | ||
ホイールベース(mm) | 2720 | ||
車両重量(kg) | 1990 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | V6DOHC | ||
総排気量(cc) | 3238 | ||
最高出力[ps] | 272/6500 | ||
最大トルク[N・m] | 315/4300 | ||
車両本体価格(万円) | 429.84 |