100年目のシボレーはクールで楽しい!

  • シボレー キャプティバ走り|ニューモデル試乗
  • シボレー キャプティバリアスタイル|ニューモデル試乗
スタイリングは北米&アジア、エンジンは豪州、製造は韓国にて行われる多国籍モデル。押し出しの強いデュアルポートグリルとボウタイエンブレムは新生シボレーに共通する意匠。搭載されるAWDシステム“アクティブオンデマンド”は通常走行においては燃費を節約するFFで駆動、悪路走行などの路面状況に応じて前後輪のトルク配分を最適化するもの
ブランド生誕100周年を迎えるシボレーから新しいSUVのキャプティバがデビューした。北米、欧州、豪州およびアジアにあるGM拠点が共同して作り上げたグローバルカーで、全長4.7m×全幅1.8mという比較的コンパクトなボディながら、実用性のある3列7人乗りシートをもつことが特徴。

搭載されるエンジンは直列4気筒2.4L DOHCエンジンのみで最高出力は167馬力。使用燃料はレギュラー仕様で右ハンドルのみの設定。マニュアルシフト操作が可能な6速オートマチックと、前後トルク配分を100:0~50:50まで自動的に調整してくれる電子制御AWDシステムを装備。

急な下り坂でも低速走行をキープしてくれるDCS(ディセントコントロールシステム)や坂道発進を容易にするHSA(ヒルスタートシステム)、急ブレーキ時にアシストするBAS(ブレーキアシストシステム)など各種安全装備を用意する。
  • シボレー キャプティバインパネ|ニューモデル試乗
  • シボレー キャプティバラゲージ|ニューモデル試乗
ピアノブラック&シルバーを基調としたコックピット。エンジンスタートボタンやECOモードスイッチ、電動パーキングブレーキを採用する。写真はレザーシートとフロントシートヒーターなどを組み合わせたラグジュアリーパッケージ。大人7人が乗れるシアタースタイルの3列シート。ワンタッチ操作の分割可倒式で自由自在なシートアレンジが可能

走りの軽快さとパッケージの工夫が魅力

迫力のあるフロントフェイスは実際のサイズ以上にボディを大きく見せる。乗り込んだときの印象は整理されたインパネデザインのおかげで斬新さを覚えるもの。室内パッケージはヘッド回りにも余裕があり、こちらもサイズ以上に広さを感じさせてくれるのがうれしい。

「アメリカ車のエンジンはV8でなくては!」と唱える方はもう極少と思われるが、この4気筒エンジンの軽快さは古典的アメ車ファンを唸らせるほどの好印象。車両重量が1.8トン程度とそれほど重くないことも手伝って、街中から高速までスムーズな走りが楽しめる。ECOモードでもモタツくことはなく、これならば国産欧州のライバルと比較しても十二分に戦えるポテンシャルだ。

気になる3列シートの使い勝手だが、子供ならば常用でもまったく問題なし。2列目シートが完全にフォールドするので大人の乗り降りも苦にならない。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード キャプティバ
全長×全幅×全高(mm) 4690×1850×1790
車両重量(kg) 1830
エンジン種類 直列4気筒 DOHC
総排気量(cc) 2382
最高出力[ps/rpm] 167/5600
最大トルク[Nm/rpm] 230/4600
Tester/堀江史朗 Photo/向後一宏