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クロカンに現代的解釈を加えた、実にモダンなオフローダー LAND ROVER DEFENDER 110 S【Car as Art !】
クロカンに現代的解釈を加えた、実にモダンなオフローダー LAND ROVER DEFENDER 110 S【Car as Art !】
2020/10/26
▲【LAND ROVER DEFENDER 110 S|写真=郡 大二郎】ランドローバーのアイコンであるディフェンダーのルーツは1948年に登場したランドローバー シリーズ。1990年からディフェンダーを名乗り、モダンな現代風なスタイルの最新型に生まれ変わっても、やはり自然の中を走り抜ける姿が似合う
70年の歴史を経て、
新しい「DEFENDER」の世界がここにある
メルセデス・ベンツGクラス、ジープ ラングラーに肩を並べる、世界的に人気の本格オフローダーがランドローバー ディフェンダーだ。
ディフェンダーのルーツは1948年に誕生した「ランドローバー シリーズI」にある。そもそもランドローバーといえばこの車を意味するものだったが、その後に登場した、レンジローバーやディスカバリーと区別するため1990年代にディフェンダーという名称がつけられた。
長年Gクラス、ジープ、そしてディフェンダーの3車に共通する特徴が、フレームの上に別体のボディを架装するフレーム型のボディ構造だった。
Gクラスとジープは幾度もモデルチェンジを繰り返しながら現在もその伝統を受けついでいる。一方、ディフェンダーは最新の衝突安全性や排ガス規制をクリアすることができず、2015年をもっていったん歴史に幕を閉じた。
復活待望論が高まる中、2019年のフランクフルトモーターショーで初公開されたのが、この新型ディフェンダーだった。
まず、初代の特徴を捉えたどこか愛らしいシルエットで注目を浴びたが、実はクロカンを愛好するコアなファンの間では、その中身がフレーム構造と別れをつげ、軽量アルミニウムのモノコック構造を採用し、四輪独立懸架式の足回りになったことが話題になった。
要は硬派なクロカン4WDであるべきディフェンダーが、いまどきのSUVに成り下がってしまったのではないかという懸念だ。
そういう意味では、何をもって現代のオフローダーと考えるのかがポイントとなる。紛争地域など、生きるか死ぬかを問われるような究極の状況で、いま最も活躍しているのは、実はトヨタの70などのランドクルーザーだ。
流通量が多くタフで、構造がシンプルゆえに修理が簡単。精製状態の良くないガソリンでもエンジンが壊れることなく走り続ける。
Gクラスもジープも軍事車両をルーツとするだけに、そういう役割を担ってきた側面もあってフレーム構造を守り続けている。しかし、新型ディフェンダーは、そこはスパッと割り切ったというわけだ。
▲ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造という新型ディフェンダー。軽量アルミニウムのモノコック構造で全く新しいアーキテクチャー「D7x」を採用し、従来のラダーフレーム構造と比較して3倍のねじり剛性を確保しているという
▲ボディサイズは、スペアタイヤまでを含む全長は5018mm、ミラー格納時の全幅は2008mm、全高1967mm(すべて欧州仕様車値)。5ドアの110は5名乗車と7名乗車が選べる
▲搭載するエンジンは、2Lの直列4気筒ターボエンジン。巨大なボディサイズに対して2Lで足りるのか?と思うが、最高出力は300psを発生するため、物足りなさはない
ボディタイプは先代同様にロングボディで5ドアの「110」と、ショートボディで3ドアの「90」の2種類。
パワートレインは最高出力300ps、最大トルク400N・mを発生する2L4気筒ガソリンターボ。トランスミッションは8速ATで、ハイ&ローレンジの副変速機はもちろん標準装備だ。
ディーゼルやマイルドハイブリッドなど電動化モデルもラインナップされるようだが、日本市場への導入はいまのところ未定だ。
インテリアは、液晶メーターとインパネ中央に大型タッチスクリーンを配したシンプルながらも、収納やグラブバーなどが上手に配置されておりとてもセンスがいい。そしてこのスクリーンに実に様々な機能が集約されている。
レンジローバーではお馴染みのオフロード走行モード切り替え機構「テレインレスポンス」に加え、地形に応じて最適な車両設定を自動選択する「テレインレスポンス2」、オンロード、オフロード用に最適化されたカメラや車高調整機能、さらに川や池などの水深を測る水中走行検知機能などまで備えている。
また、この110ではエアサスを標準装備しており、渡河性能は最大水深900立方mmにも及ぶ。
分厚く容量たっぷりの座面をもつシートの座り心地も良好だった。
片道200kmのドライブに出かけてみたが、初代のトラック然とした乗り心地とはまったく別物で、ノイズもうまく抑えこまれており、エアサスによるたおやかさもあって、長距離もまったく苦ではない。
気になる燃費は、高速道路をメインに約450kmほど走行して、メーター表示は約9.3km/Lだった。全長約5m、全幅約2m、車両重量2360kgという巨体だけにそこは致し方ないところか。
オフロードに関しては今回試すことができなかったが、従来のフレーム構造と比較して3倍のねじり剛性を確保し、ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造とうたっており、へたな想像などとうてい及ばぬほどの性能を有していることは間違いない。
果たせるかな、ディフェンダーは“クロカン”に現代的解釈を加えた実にモダンなオフローダーだった。
110のベースモデルの車両本体価格は663万円となかなかにリーズナブルな設定で、多彩なオプションパーツを選べば自分なりのモデルが創作可能な点もうれしい。
都市生活者には、全長約5m×全幅約2m×全高約2mという容量たっぷりのサイズはいささか大きすぎる気もするが、それが気にならない人にとってはかなり魅力的だと思う。
個人的には全長の短い90の、ディーゼルかマイルドハイブリッドあたりが上陸すれば、大いに心揺さぶられる気がする。
▲悪路走行時に車体の角度が把握しやすい伝統的な水平基調のインパネは、生粋なオフローダーの証し。かといって無骨さはなく、モダンな雰囲気にまとめられている。インフォテインメント・システムには最新の「Pivi Pro」を採用する
▲厚みのあるシートは座り心地がよく快適。ファブリックとレザーを設定しており、ファブリックシートはリクライニング調整が電動となる2ウェイ電動+6ウェイマニュアル仕様。レザーシートはリクライニングの他、前後位置、クッション高さなどが電動となる12ウェイ電動+2ウェイマニュアル仕様となる
▲リアシートは40:20:40の分割可倒式。7名乗車仕様を選ぶと後席は60:40の分割可倒式となり、マニュアル3列目シートが備わる。写真は3列シートを備えた7名乗車仕様
▲3列目シートを格納すれば十分な広さがあるラゲージルーム。3列目シート使用時にはラゲージの奥行きが少なくなるため、大きな荷物を載せることはできないが、3列目シートをエマージェンシー用と考えれば不足はない
▲旧型のディフェンダーは2015年に生産終了したが、オフローダー然とした独特の存在感と優れた悪路走破性でいまだ人気が高い。写真は2018年にランドローバー70周年を記念した限定モデルのディフェンダー ワークスV8(150台限定)
文/藤野太一、写真/郡 大二郎
【試乗車 諸元・スペック表】
●110 S 2.0L P300 4WD
型式 |
3BA-LE72XAA |
最小回転半径 |
6.4m |
駆動方式 |
4WD |
全長×全幅×全高 |
5.02m×2.01m×1.97m |
ドア数 |
5 |
ホイールベース |
3.02m |
ミッション |
8AT |
前トレッド/後トレッド |
1.7m/1.7m |
AI-SHIFT |
- |
室内(全長×全幅×全高) |
-m×-m×-m |
4WS |
- |
車両重量 |
2243kg |
シート列数 |
3 |
最大積載量 |
-kg |
乗車定員 |
7名 |
車両総重量 |
-kg |
ミッション位置 |
インパネ |
最低地上高 |
0.23m |
マニュアルモード |
◯ |
|
|
標準色 |
フジ・ホワイト
|
オプション色 |
サントリーニ・ブラックメタリック、インダス・シルバーメタリック、アイガー・グレイメタリック、パンゲアグリーンメタリック、ゴンドワナストーンメタリック、タスマンブルーメタリック
|
掲載コメント |
-
|
型式 |
3BA-LE72XAA |
駆動方式 |
4WD |
ドア数 |
5 |
ミッション |
8AT |
AI-SHIFT |
- |
4WS |
- |
標準色 |
フジ・ホワイト |
オプション色 |
サントリーニ・ブラックメタリック、インダス・シルバーメタリック、アイガー・グレイメタリック、パンゲアグリーンメタリック、ゴンドワナストーンメタリック、タスマンブルーメタリック |
シート列数 |
3 |
乗車定員 |
7名 |
ミッション 位置 |
インパネ |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 |
6.4m |
全長×全幅× 全高 |
5.02m×2.01m×1.97m |
ホイール ベース |
3.02m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.7m/1.7m |
室内(全長×全幅×全高)
|
-m×-m×-m |
車両重量 |
2243kg |
最大積載量 |
-kg |
車両総重量 |
-kg |
最低地上高 |
0.23m |
掲載用コメント |
- |
エンジン型式 |
PT204 |
環境対策エンジン |
- |
種類 |
直列4気筒DOHC |
使用燃料 |
ハイオク |
過給器 |
ターボ |
燃料タンク容量 |
88リットル |
可変気筒装置 |
- |
燃費(10.15モード) |
-km/L |
総排気量 |
1997cc |
燃費(WLTCモード) |
-
|
燃費基準達成 |
- |
最高出力 |
300ps |
最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
400(40.8)/4000 |
エンジン型式 |
PT204 |
種類 |
直列4気筒DOHC |
過給器 |
ターボ |
可変気筒装置 |
- |
総排気量 |
1997cc |
最高出力 |
300ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
400(40.8)/4000 |
環境対策エンジン |
- |
使用燃料 |
ハイオク |
燃料タンク容量 |
88リットル |
燃費(10.15モード) |
-km/L |
燃費(WLTCモード) |
-km/L |
燃費基準達成 |
- |
【関連リンク】
クロカンに現代的解釈を加えた、実にモダンなオフローダー LAND ROVER DEFENDER 110 S【Car as Art !】/試乗レポート
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<h3>70年の歴史を経て、<br />
新しい「DEFENDER」の世界がここにある</h3>
<p>メルセデス・ベンツGクラス、ジープ ラングラーに肩を並べる、世界的に人気の本格オフローダーがランドローバー ディフェンダーだ。<br />
<br />
ディフェンダーのルーツは1948年に誕生した「ランドローバー シリーズI」にある。そもそもランドローバーといえばこの車を意味するものだったが、その後に登場した、レンジローバーやディスカバリーと区別するため1990年代にディフェンダーという名称がつけられた。<br />
<br />
長年Gクラス、ジープ、そしてディフェンダーの3車に共通する特徴が、フレームの上に別体のボディを架装するフレーム型のボディ構造だった。<br />
<br />
Gクラスとジープは幾度もモデルチェンジを繰り返しながら現在もその伝統を受けついでいる。一方、ディフェンダーは最新の衝突安全性や排ガス規制をクリアすることができず、2015年をもっていったん歴史に幕を閉じた。<br />
<br />
復活待望論が高まる中、2019年のフランクフルトモーターショーで初公開されたのが、この新型ディフェンダーだった。<br />
<br />
まず、初代の特徴を捉えたどこか愛らしいシルエットで注目を浴びたが、実はクロカンを愛好するコアなファンの間では、その中身がフレーム構造と別れをつげ、軽量アルミニウムのモノコック構造を採用し、四輪独立懸架式の足回りになったことが話題になった。<br />
<br />
要は硬派なクロカン4WDであるべきディフェンダーが、いまどきのSUVに成り下がってしまったのではないかという懸念だ。<br />
<br />
そういう意味では、何をもって現代のオフローダーと考えるのかがポイントとなる。紛争地域など、生きるか死ぬかを問われるような究極の状況で、いま最も活躍しているのは、実はトヨタの70などのランドクルーザーだ。<br />
<br />
流通量が多くタフで、構造がシンプルゆえに修理が簡単。精製状態の良くないガソリンでもエンジンが壊れることなく走り続ける。<br />
<br />
Gクラスもジープも軍事車両をルーツとするだけに、そういう役割を担ってきた側面もあってフレーム構造を守り続けている。しかし、新型ディフェンダーは、そこはスパッと割り切ったというわけだ。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER 110 S" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/02_C3A2360.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造という新型ディフェンダー。軽量アルミニウムのモノコック構造で全く新しいアーキテクチャー「D7x」を採用し、従来のラダーフレーム構造と比較して3倍のねじり剛性を確保しているという</span></div>
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<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER 110 S" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/04_44A6348.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲搭載するエンジンは、2Lの直列4気筒ターボエンジン。巨大なボディサイズに対して2Lで足りるのか?と思うが、最高出力は300psを発生するため、物足りなさはない</span></div>
<p>ボディタイプは先代同様にロングボディで5ドアの「110」と、ショートボディで3ドアの「90」の2種類。<br />
<br />
パワートレインは最高出力300ps、最大トルク400N・mを発生する2L4気筒ガソリンターボ。トランスミッションは8速ATで、ハイ&ローレンジの副変速機はもちろん標準装備だ。<br />
<br />
ディーゼルやマイルドハイブリッドなど電動化モデルもラインナップされるようだが、日本市場への導入はいまのところ未定だ。<br />
<br />
インテリアは、液晶メーターとインパネ中央に大型タッチスクリーンを配したシンプルながらも、収納やグラブバーなどが上手に配置されておりとてもセンスがいい。そしてこのスクリーンに実に様々な機能が集約されている。<br />
<br />
レンジローバーではお馴染みのオフロード走行モード切り替え機構「テレインレスポンス」に加え、地形に応じて最適な車両設定を自動選択する「テレインレスポンス2」、オンロード、オフロード用に最適化されたカメラや車高調整機能、さらに川や池などの水深を測る水中走行検知機能などまで備えている。<br />
<br />
また、この110ではエアサスを標準装備しており、渡河性能は最大水深900立方mmにも及ぶ。<br />
<br />
分厚く容量たっぷりの座面をもつシートの座り心地も良好だった。<br />
<br />
片道200kmのドライブに出かけてみたが、初代のトラック然とした乗り心地とはまったく別物で、ノイズもうまく抑えこまれており、エアサスによるたおやかさもあって、長距離もまったく苦ではない。<br />
<br />
気になる燃費は、高速道路をメインに約450kmほど走行して、メーター表示は約9.3km/Lだった。全長約5m、全幅約2m、車両重量2360kgという巨体だけにそこは致し方ないところか。<br />
<br />
オフロードに関しては今回試すことができなかったが、従来のフレーム構造と比較して3倍のねじり剛性を確保し、ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造とうたっており、へたな想像などとうてい及ばぬほどの性能を有していることは間違いない。<br />
<br />
果たせるかな、ディフェンダーは“クロカン”に現代的解釈を加えた実にモダンなオフローダーだった。<br />
<br />
110のベースモデルの車両本体価格は663万円となかなかにリーズナブルな設定で、多彩なオプションパーツを選べば自分なりのモデルが創作可能な点もうれしい。<br />
<br />
都市生活者には、全長約5m×全幅約2m×全高約2mという容量たっぷりのサイズはいささか大きすぎる気もするが、それが気にならない人にとってはかなり魅力的だと思う。<br />
<br />
個人的には全長の短い90の、ディーゼルかマイルドハイブリッドあたりが上陸すれば、大いに心揺さぶられる気がする。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER 110 S" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/05_44A6356.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲悪路走行時に車体の角度が把握しやすい伝統的な水平基調のインパネは、生粋なオフローダーの証し。かといって無骨さはなく、モダンな雰囲気にまとめられている。インフォテインメント・システムには最新の「Pivi Pro」を採用する</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER 110 S" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/06_44A6360.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲厚みのあるシートは座り心地がよく快適。ファブリックとレザーを設定しており、ファブリックシートはリクライニング調整が電動となる2ウェイ電動+6ウェイマニュアル仕様。レザーシートはリクライニングの他、前後位置、クッション高さなどが電動となる12ウェイ電動+2ウェイマニュアル仕様となる</span></div>
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<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER 110 S" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/08_44A6369.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲3列目シートを格納すれば十分な広さがあるラゲージルーム。3列目シート使用時にはラゲージの奥行きが少なくなるため、大きな荷物を載せることはできないが、3列目シートをエマージェンシー用と考えれば不足はない</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/09_lrclassicdefenderworksv817011804.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲旧型のディフェンダーは2015年に生産終了したが、オフローダー然とした独特の存在感と優れた悪路走破性でいまだ人気が高い。写真は2018年にランドローバー70周年を記念した限定モデルのディフェンダー ワークスV8(150台限定)</span></div>
<div class="author2019">文/藤野太一、写真/郡 大二郎</div>
<p><b>【試乗車 諸元・スペック表】</b><br />
●110 S 2.0L P300 4WD<!--PC 用 表パーツ開始2--></p>
<table class="defaultTable__table">
<tbody>
<tr>
<th class="defaultTable__head">型式</th>
<td class="defaultTable__description">3BA-LE72XAA</td>
<th class="defaultTable__head">最小回転半径</th>
<td class="defaultTable__description">6.4m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">駆動方式</th>
<td class="defaultTable__description">4WD</td>
<th class="defaultTable__head">全長×全幅×全高</th>
<td class="defaultTable__description">5.02m×2.01m×1.97m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">ドア数</th>
<td class="defaultTable__description">5</td>
<th class="defaultTable__head">ホイールベース</th>
<td class="defaultTable__description">3.02m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">ミッション</th>
<td class="defaultTable__description">8AT</td>
<th class="defaultTable__head">前トレッド/後トレッド</th>
<td class="defaultTable__description">1.7m/1.7m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">AI-SHIFT</th>
<td class="defaultTable__description">-</td>
<th class="defaultTable__head">室内(全長×全幅×全高)</th>
<td class="defaultTable__description">-m×-m×-m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">4WS</th>
<td class="defaultTable__description">-</td>
<th class="defaultTable__head">車両重量</th>
<td class="defaultTable__description">2243kg</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">シート列数</th>
<td class="defaultTable__description">3</td>
<th class="defaultTable__head">最大積載量</th>
<td class="defaultTable__description">-kg</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">乗車定員</th>
<td class="defaultTable__description">7名</td>
<th class="defaultTable__head">車両総重量</th>
<td class="defaultTable__description">-kg</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">ミッション位置</th>
<td class="defaultTable__description">インパネ</td>
<th class="defaultTable__head">最低地上高</th>
<td class="defaultTable__description">0.23m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">マニュアルモード</th>
<td class="defaultTable__description">◯</td>
<th class="defaultTable__head"></th>
<td class="defaultTable__description"></td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">標準色</th>
<td class="defaultTable__description" colspan="3">
<p class="defaultTable__text">フジ・ホワイト</p>
</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">オプション色</th>
<td class="defaultTable__description" colspan="3">
<p class="defaultTable__text">サントリーニ・ブラックメタリック、インダス・シルバーメタリック、アイガー・グレイメタリック、パンゲアグリーンメタリック、ゴンドワナストーンメタリック、タスマンブルーメタリック</p>
</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">掲載コメント</th>
<td class="defaultTable__description" colspan="3">
<p class="defaultTable__text">-</p>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<!--PC 用 表パーツ終了2--><!--SP 用 表パーツ開始2-->
<table class="gradeTable">
<tbody><tr>
<th>型式</th>
<td>3BA-LE72XAA</td>
</tr>
<tr>
<th>駆動方式</th>
<td>4WD</td>
</tr>
<tr>
<th>ドア数</th>
<td>5</td>
</tr>
<tr>
<th>ミッション</th>
<td>8AT</td>
</tr>
<tr>
<th>AI-SHIFT</th>
<td>-</td>
</tr>
<tr>
<th>4WS</th>
<td>-</td>
</tr>
<tr>
<th>標準色</th>
<td>フジ・ホワイト</td>
</tr>
<tr>
<th>オプション色</th>
<td>サントリーニ・ブラックメタリック、インダス・シルバーメタリック、アイガー・グレイメタリック、パンゲアグリーンメタリック、ゴンドワナストーンメタリック、タスマンブルーメタリック</td>
</tr>
<tr>
<th>シート列数</th>
<td>3</td>
</tr>
<tr>
<th>乗車定員</th>
<td>7名</td>
</tr>
<tr>
<th>ミッション<br>位置</th>
<td>インパネ</td>
</tr>
<tr>
<th>マニュアル<br>モード</th>
<td>◯</td>
</tr>
<tr>
<th>最小回転半径</th>
<td>6.4m</td>
</tr>
<tr>
<th>全長×全幅×<br>全高</th>
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<th>車両重量</th>
<td>2243kg</td>
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</tr>
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<td>0.23m</td>
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<tr>
<th>掲載用コメント</th>
<td>-</td>
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<!--SP 用 表パーツ終了-->
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<th class="defaultTable__head">エンジン型式</th>
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<th class="defaultTable__head">燃料タンク容量</th>
<td class="defaultTable__description">88リットル</td>
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<th class="defaultTable__head">燃費基準達成</th>
<td class="defaultTable__description">-</td>
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<th>エンジン型式</th>
<td>PT204</td>
</tr>
<tr>
<th>種類</th>
<td>直列4気筒DOHC</td>
</tr>
<tr>
<th>過給器</th>
<td>ターボ</td>
</tr>
<tr>
<th>可変気筒装置</th>
<td>-</td>
</tr><tr>
<th>総排気量</th>
<td>1997cc</td>
</tr>
<tr>
<th>最高出力</th>
<td>300ps</td>
</tr>
<tr>
<th>最大トルク/<br>回転数n・m(kg・m)/rpm</th>
<td>400(40.8)/4000</td>
</tr>
<tr>
<th>環境対策エンジン</th>
<td>-</td>
</tr><tr>
<th>使用燃料</th>
<td>ハイオク</td>
</tr>
<tr>
<th>燃料タンク容量</th>
<td>88リットル</td>
</tr>
<tr>
<th>燃費(10.15モード)</th>
<td>-km/L</td>
</tr>
<tr>
<th>燃費(WLTCモード)</th>
<td>-km/L </td>
</tr>
<tr>
<th>燃費基準達成</th>
<td>-</td>
</tr>
</tbody></table>
<h3 class="link_tit">【関連リンク】</h3>
<ul class="Base_Templete_Link3">
<li><a href="https://www.carsensor.net/catalog/landrover/defender/F003/" target="_blank">ランドローバー ディフェンダー(新型)のカタログはこちら</a></li>
<li><a href="https://www.carsensor.net/catalog/landrover/defender/F002/" target="_blank">ランドローバー ディフェンダー(旧型)のカタログはこちら</a></li>
<li><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/bLR/s006/index.html" target="_blank">ランドローバー ディフェンダー(旧型)の中古車はこちら</a></li>
<li><a href="https://www.carsensor-edge.net/" target="_blank">カーセンサーEDGE.netはこちら</a></li>
</ul>
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[title] => クロカンに現代的解釈を加えた、実にモダンなオフローダー LAND ROVER DEFENDER 110 S【Car as Art !】
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[description] => 世界的に人気の本格オフローダーがランドローバー・ディフェンダーだ。ディフェンダーのルーツは1948年に誕生した「ランドローバー・シリーズI」にある。そして復活待望論が高まるなか、2019年のフランクフルトモーターショーで初公開されたのが、この新型ディフェンダーだった。
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<div class="taC w600_img"><img alt="LAND ROVER DEFENDER 110 S" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/01_44A6280.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲【LAND ROVER DEFENDER 110 S|写真=郡 大二郎】ランドローバーのアイコンであるディフェンダーのルーツは1948年に登場したランドローバー シリーズ。1990年からディフェンダーを名乗り、モダンな現代風なスタイルの最新型に生まれ変わっても、やはり自然の中を走り抜ける姿が似合う</span></div>
<h3>70年の歴史を経て、<br />
新しい「DEFENDER」の世界がここにある</h3>
<p>メルセデス・ベンツGクラス、ジープ ラングラーに肩を並べる、世界的に人気の本格オフローダーがランドローバー ディフェンダーだ。<br />
<br />
ディフェンダーのルーツは1948年に誕生した「ランドローバー シリーズI」にある。そもそもランドローバーといえばこの車を意味するものだったが、その後に登場した、レンジローバーやディスカバリーと区別するため1990年代にディフェンダーという名称がつけられた。<br />
<br />
長年Gクラス、ジープ、そしてディフェンダーの3車に共通する特徴が、フレームの上に別体のボディを架装するフレーム型のボディ構造だった。<br />
<br />
Gクラスとジープは幾度もモデルチェンジを繰り返しながら現在もその伝統を受けついでいる。一方、ディフェンダーは最新の衝突安全性や排ガス規制をクリアすることができず、2015年をもっていったん歴史に幕を閉じた。<br />
<br />
復活待望論が高まる中、2019年のフランクフルトモーターショーで初公開されたのが、この新型ディフェンダーだった。<br />
<br />
まず、初代の特徴を捉えたどこか愛らしいシルエットで注目を浴びたが、実はクロカンを愛好するコアなファンの間では、その中身がフレーム構造と別れをつげ、軽量アルミニウムのモノコック構造を採用し、四輪独立懸架式の足回りになったことが話題になった。<br />
<br />
要は硬派なクロカン4WDであるべきディフェンダーが、いまどきのSUVに成り下がってしまったのではないかという懸念だ。<br />
<br />
そういう意味では、何をもって現代のオフローダーと考えるのかがポイントとなる。紛争地域など、生きるか死ぬかを問われるような究極の状況で、いま最も活躍しているのは、実はトヨタの70などのランドクルーザーだ。<br />
<br />
流通量が多くタフで、構造がシンプルゆえに修理が簡単。精製状態の良くないガソリンでもエンジンが壊れることなく走り続ける。<br />
<br />
Gクラスもジープも軍事車両をルーツとするだけに、そういう役割を担ってきた側面もあってフレーム構造を守り続けている。しかし、新型ディフェンダーは、そこはスパッと割り切ったというわけだ。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER 110 S" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/02_C3A2360.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造という新型ディフェンダー。軽量アルミニウムのモノコック構造で全く新しいアーキテクチャー「D7x」を採用し、従来のラダーフレーム構造と比較して3倍のねじり剛性を確保しているという</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER 110 S" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/03_C3A2363.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ボディサイズは、スペアタイヤまでを含む全長は5018mm、ミラー格納時の全幅は2008mm、全高1967mm(すべて欧州仕様車値)。5ドアの110は5名乗車と7名乗車が選べる</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER 110 S" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/04_44A6348.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲搭載するエンジンは、2Lの直列4気筒ターボエンジン。巨大なボディサイズに対して2Lで足りるのか?と思うが、最高出力は300psを発生するため、物足りなさはない</span></div>
<p>ボディタイプは先代同様にロングボディで5ドアの「110」と、ショートボディで3ドアの「90」の2種類。<br />
<br />
パワートレインは最高出力300ps、最大トルク400N・mを発生する2L4気筒ガソリンターボ。トランスミッションは8速ATで、ハイ&ローレンジの副変速機はもちろん標準装備だ。<br />
<br />
ディーゼルやマイルドハイブリッドなど電動化モデルもラインナップされるようだが、日本市場への導入はいまのところ未定だ。<br />
<br />
インテリアは、液晶メーターとインパネ中央に大型タッチスクリーンを配したシンプルながらも、収納やグラブバーなどが上手に配置されておりとてもセンスがいい。そしてこのスクリーンに実に様々な機能が集約されている。<br />
<br />
レンジローバーではお馴染みのオフロード走行モード切り替え機構「テレインレスポンス」に加え、地形に応じて最適な車両設定を自動選択する「テレインレスポンス2」、オンロード、オフロード用に最適化されたカメラや車高調整機能、さらに川や池などの水深を測る水中走行検知機能などまで備えている。<br />
<br />
また、この110ではエアサスを標準装備しており、渡河性能は最大水深900立方mmにも及ぶ。<br />
<br />
分厚く容量たっぷりの座面をもつシートの座り心地も良好だった。<br />
<br />
片道200kmのドライブに出かけてみたが、初代のトラック然とした乗り心地とはまったく別物で、ノイズもうまく抑えこまれており、エアサスによるたおやかさもあって、長距離もまったく苦ではない。<br />
<br />
気になる燃費は、高速道路をメインに約450kmほど走行して、メーター表示は約9.3km/Lだった。全長約5m、全幅約2m、車両重量2360kgという巨体だけにそこは致し方ないところか。<br />
<br />
オフロードに関しては今回試すことができなかったが、従来のフレーム構造と比較して3倍のねじり剛性を確保し、ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造とうたっており、へたな想像などとうてい及ばぬほどの性能を有していることは間違いない。<br />
<br />
果たせるかな、ディフェンダーは“クロカン”に現代的解釈を加えた実にモダンなオフローダーだった。<br />
<br />
110のベースモデルの車両本体価格は663万円となかなかにリーズナブルな設定で、多彩なオプションパーツを選べば自分なりのモデルが創作可能な点もうれしい。<br />
<br />
都市生活者には、全長約5m×全幅約2m×全高約2mという容量たっぷりのサイズはいささか大きすぎる気もするが、それが気にならない人にとってはかなり魅力的だと思う。<br />
<br />
個人的には全長の短い90の、ディーゼルかマイルドハイブリッドあたりが上陸すれば、大いに心揺さぶられる気がする。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER 110 S" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/05_44A6356.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲悪路走行時に車体の角度が把握しやすい伝統的な水平基調のインパネは、生粋なオフローダーの証し。かといって無骨さはなく、モダンな雰囲気にまとめられている。インフォテインメント・システムには最新の「Pivi Pro」を採用する</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER 110 S" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/06_44A6360.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲厚みのあるシートは座り心地がよく快適。ファブリックとレザーを設定しており、ファブリックシートはリクライニング調整が電動となる2ウェイ電動+6ウェイマニュアル仕様。レザーシートはリクライニングの他、前後位置、クッション高さなどが電動となる12ウェイ電動+2ウェイマニュアル仕様となる</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER 110 S" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/07_44A6364.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲リアシートは40:20:40の分割可倒式。7名乗車仕様を選ぶと後席は60:40の分割可倒式となり、マニュアル3列目シートが備わる。写真は3列シートを備えた7名乗車仕様</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER 110 S" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/08_44A6369.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲3列目シートを格納すれば十分な広さがあるラゲージルーム。3列目シート使用時にはラゲージの奥行きが少なくなるため、大きな荷物を載せることはできないが、3列目シートをエマージェンシー用と考えれば不足はない</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="LAND ROVER DEFENDER" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65261/09_lrclassicdefenderworksv817011804.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲旧型のディフェンダーは2015年に生産終了したが、オフローダー然とした独特の存在感と優れた悪路走破性でいまだ人気が高い。写真は2018年にランドローバー70周年を記念した限定モデルのディフェンダー ワークスV8(150台限定)</span></div>
<div class="author2019">文/藤野太一、写真/郡 大二郎</div>
<p><b>【試乗車 諸元・スペック表】</b><br />
●110 S 2.0L P300 4WD<!--PC 用 表パーツ開始2--></p>
<table class="defaultTable__table">
<tbody>
<tr>
<th class="defaultTable__head">型式</th>
<td class="defaultTable__description">3BA-LE72XAA</td>
<th class="defaultTable__head">最小回転半径</th>
<td class="defaultTable__description">6.4m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">駆動方式</th>
<td class="defaultTable__description">4WD</td>
<th class="defaultTable__head">全長×全幅×全高</th>
<td class="defaultTable__description">5.02m×2.01m×1.97m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">ドア数</th>
<td class="defaultTable__description">5</td>
<th class="defaultTable__head">ホイールベース</th>
<td class="defaultTable__description">3.02m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">ミッション</th>
<td class="defaultTable__description">8AT</td>
<th class="defaultTable__head">前トレッド/後トレッド</th>
<td class="defaultTable__description">1.7m/1.7m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">AI-SHIFT</th>
<td class="defaultTable__description">-</td>
<th class="defaultTable__head">室内(全長×全幅×全高)</th>
<td class="defaultTable__description">-m×-m×-m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">4WS</th>
<td class="defaultTable__description">-</td>
<th class="defaultTable__head">車両重量</th>
<td class="defaultTable__description">2243kg</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">シート列数</th>
<td class="defaultTable__description">3</td>
<th class="defaultTable__head">最大積載量</th>
<td class="defaultTable__description">-kg</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">乗車定員</th>
<td class="defaultTable__description">7名</td>
<th class="defaultTable__head">車両総重量</th>
<td class="defaultTable__description">-kg</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">ミッション位置</th>
<td class="defaultTable__description">インパネ</td>
<th class="defaultTable__head">最低地上高</th>
<td class="defaultTable__description">0.23m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">マニュアルモード</th>
<td class="defaultTable__description">◯</td>
<th class="defaultTable__head"></th>
<td class="defaultTable__description"></td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">標準色</th>
<td class="defaultTable__description" colspan="3">
<p class="defaultTable__text">フジ・ホワイト</p>
</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">オプション色</th>
<td class="defaultTable__description" colspan="3">
<p class="defaultTable__text">サントリーニ・ブラックメタリック、インダス・シルバーメタリック、アイガー・グレイメタリック、パンゲアグリーンメタリック、ゴンドワナストーンメタリック、タスマンブルーメタリック</p>
</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">掲載コメント</th>
<td class="defaultTable__description" colspan="3">
<p class="defaultTable__text">-</p>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<!--PC 用 表パーツ終了2--><!--SP 用 表パーツ開始2-->
<table class="gradeTable">
<tbody><tr>
<th>型式</th>
<td>3BA-LE72XAA</td>
</tr>
<tr>
<th>駆動方式</th>
<td>4WD</td>
</tr>
<tr>
<th>ドア数</th>
<td>5</td>
</tr>
<tr>
<th>ミッション</th>
<td>8AT</td>
</tr>
<tr>
<th>AI-SHIFT</th>
<td>-</td>
</tr>
<tr>
<th>4WS</th>
<td>-</td>
</tr>
<tr>
<th>標準色</th>
<td>フジ・ホワイト</td>
</tr>
<tr>
<th>オプション色</th>
<td>サントリーニ・ブラックメタリック、インダス・シルバーメタリック、アイガー・グレイメタリック、パンゲアグリーンメタリック、ゴンドワナストーンメタリック、タスマンブルーメタリック</td>
</tr>
<tr>
<th>シート列数</th>
<td>3</td>
</tr>
<tr>
<th>乗車定員</th>
<td>7名</td>
</tr>
<tr>
<th>ミッション<br>位置</th>
<td>インパネ</td>
</tr>
<tr>
<th>マニュアル<br>モード</th>
<td>◯</td>
</tr>
<tr>
<th>最小回転半径</th>
<td>6.4m</td>
</tr>
<tr>
<th>全長×全幅×<br>全高</th>
<td>5.02m×2.01m×1.97m</td>
</tr>
<tr>
<th>ホイール<br>ベース</th>
<td>3.02m</td>
</tr>
<tr>
<th>前トレッド/<br>後トレッド</th>
<td>1.7m/1.7m</td>
</tr>
<tr>
<th>室内<span class="gradeTable__thSubText">(全長×全幅×全高)</span>
</th>
<td>-m×-m×-m</td>
</tr>
<tr>
<th>車両重量</th>
<td>2243kg</td>
</tr>
<tr>
<th>最大積載量</th>
<td>-kg</td>
</tr>
<tr>
<th>車両総重量</th>
<td>-kg</td>
</tr>
<tr>
<th>最低地上高</th>
<td>0.23m</td>
</tr>
<tr>
<th>掲載用コメント</th>
<td>-</td>
</tr>
</tbody></table>
<!--SP 用 表パーツ終了-->
<table class="defaultTable__table">
<tbody>
<tr>
<th class="defaultTable__head">エンジン型式</th>
<td class="defaultTable__description">PT204</td>
<th class="defaultTable__head">環境対策エンジン</th>
<td class="defaultTable__description">-</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">種類</th>
<td class="defaultTable__description">直列4気筒DOHC</td>
<th class="defaultTable__head">使用燃料</th>
<td class="defaultTable__description">ハイオク</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">過給器</th>
<td class="defaultTable__description">ターボ</td>
<th class="defaultTable__head">燃料タンク容量</th>
<td class="defaultTable__description">88リットル</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">可変気筒装置</th>
<td class="defaultTable__description">-</td>
<th class="defaultTable__head">燃費(10.15モード)</th>
<td class="defaultTable__description">-km/L</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">総排気量</th>
<td class="defaultTable__description">1997cc</td>
<th rowspan="2" class="defaultTable__head">燃費(WLTCモード)</th>
<td rowspan="2" class="defaultTable__description">
-
</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">燃費基準達成</th>
<td class="defaultTable__description">-</td>
</tr>
<tr>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">最高出力</th>
<td class="defaultTable__description">300ps</td>
<th class="defaultTable__head">最大トルク/回転数<br>n・m(kg・m)/rpm</th>
<td class="defaultTable__description">400(40.8)/4000</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<table class="gradeTable">
<tbody><tr>
<th>エンジン型式</th>
<td>PT204</td>
</tr>
<tr>
<th>種類</th>
<td>直列4気筒DOHC</td>
</tr>
<tr>
<th>過給器</th>
<td>ターボ</td>
</tr>
<tr>
<th>可変気筒装置</th>
<td>-</td>
</tr><tr>
<th>総排気量</th>
<td>1997cc</td>
</tr>
<tr>
<th>最高出力</th>
<td>300ps</td>
</tr>
<tr>
<th>最大トルク/<br>回転数n・m(kg・m)/rpm</th>
<td>400(40.8)/4000</td>
</tr>
<tr>
<th>環境対策エンジン</th>
<td>-</td>
</tr><tr>
<th>使用燃料</th>
<td>ハイオク</td>
</tr>
<tr>
<th>燃料タンク容量</th>
<td>88リットル</td>
</tr>
<tr>
<th>燃費(10.15モード)</th>
<td>-km/L</td>
</tr>
<tr>
<th>燃費(WLTCモード)</th>
<td>-km/L </td>
</tr>
<tr>
<th>燃費基準達成</th>
<td>-</td>
</tr>
</tbody></table>
<h3 class="link_tit">【関連リンク】</h3>
<ul class="Base_Templete_Link3">
<li><a href="https://www.carsensor.net/catalog/landrover/defender/F003/" target="_blank">ランドローバー ディフェンダー(新型)のカタログはこちら</a></li>
<li><a href="https://www.carsensor.net/catalog/landrover/defender/F002/" target="_blank">ランドローバー ディフェンダー(旧型)のカタログはこちら</a></li>
<li><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/bLR/s006/index.html" target="_blank">ランドローバー ディフェンダー(旧型)の中古車はこちら</a></li>
<li><a href="https://www.carsensor-edge.net/" target="_blank">カーセンサーEDGE.netはこちら</a></li>
</ul>
</div>
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[title] => 【試乗】新型ランドローバー ディフェンダー|600万円程度でも安いと感じる乗り心地と質感の良さが印象的
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[description] => 今年の夏から本格的なデリバリーが始まった新型ディフェンダーに試乗する機会を得た。自動車テクノロジーライター・松本英雄がその様子をレポートする。
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<div id="Base_Templete_C">
<div class="taC w600_img"><img alt="ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65302/01.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲今年の夏から本格的なデリバリーが始まった新型ディフェンダーに試乗する機会を得た。自動車テクノロジーライター・松本英雄がその様子をレポートする</span></div>
<h3>歴代モデルの良い部分を踏襲した新型ディフェンダー</h3>
<p>様々な4WDモデルを世に送り出してきたランドローバーの成り立ちを見れば、ディフェンダーというのは、ランドローバー社の基本となるモデルであるということがわかる。<br />
<br />
なぜならディフェンダーは、60年以上継続的に生産された歴史的なモデルだからだ。そんな基本たるディフェンダーも、2019年に現行型となる新型がローンチされた。<br />
<br />
コロナ禍によってなかなか紹介する機会がなかったが、新型ディフェンダーの5ドアモデルとなる110に試乗することができたので、そのレポートを伝えたい。<br />
<br />
そもそも先代のディフェンダーは、強靭なハシゴフレームとスチール、アルミ合金のボディであった。だが新型は、アルミ合金のモノコックボディと独立懸架のサスペンションとなった。<br />
<br />
先代は、フレームの重厚感がトラックのような印象で、乗り心地は決してよいものではなかった。新型のディフェンダーは、どのような乗り味なのかとても楽しみである。<br />
<br />
実車を前にして、まず目を引くのがそのデザイン。ディフェンダーらしさを踏襲しているところが好印象だ。特にそう思えるのは、視認性の良さを重要視した、フロントまわりとサイドパネルだ。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65302/02.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲リアビューもディフェンダーらしい力強いデザインだ</span></div>
<p>シートに腰かけ、サイドミラーを見て見ると、2mに迫る全幅と5m近い全長の大きなボディにも関わらず、小さく思える感覚に陥るほど車両感覚がつかみやすい。これは、今まで蓄積したノウハウが駆使されている証拠だ。<br />
<br />
インテリアは、随所にリアルマテリアルを採用し、質の良さも演出しながらシンプルで、飽きづらいすぐれたデザインだ。<br />
<br />
触れる部分の質感や反射を抑えたソフトパッドの採用は、近代の他モデルから受け継がれたアイテムといえよう。新しさの中に伝統的な要素が融合しているといえる。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65302/03.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲シンプルながら力強いデザインのインテリア。センターコンソールも幅広く安心感を与える</span></div>
<h3>高い静粛性に恐ろしいほど良い乗り心地</h3>
<p>では試乗に移ろう。エンジンを始動すると、上級モデル並みに静粛性が高いことがわかる。<br />
<br />
バイワイヤー式のセレクトレバーをDレンジに入れて走り出す。搭載される4気筒ターボエンジンは、専用のチューニングが施されている。今まで試乗した同様のエンジンよりも力強さを感じる。馬力より低速トルクを重視しているように感じた。<br />
<br />
一般道から高速道路を走ると、キャリアやサイドキャリアも装備しているので、風切音が大きいと思いきや、制限速度では本当に気にならない。素晴らしい遮音性である。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65302/06.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲力強い見た目とは裏腹に静粛性が非常に高い</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65302/05.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲搭載されるエンジンは300psの出力と400N・mのトルクを発生する</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65302/04.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲リアウインドウサイドに取り付けられたボックス</span></div>
<p>横風によるスタビリティのネガティブな部分もあるのではと思っていたが、これも驚くほど直進性が高い。正直言って乗り心地が異常なほどよい。<br />
<br />
これだけ乗り心地がよいと、一般的にカーブでは不安な印象を感じるが、ディフェンダーはまったく不安を感じさせない。路面との追従性が高いサスペンションである。さすが独立懸架式をオフロード車に長く実用しているだけのことはある。<br />
<br />
ユーザーを満足させる質感の良さに加え、シンプルながら高級感と重厚感もあるという相反する感覚をもつデザインと、クオリティコントロールはオンリーワンなのである。<br />
<br />
この仕様で600万円を切るというのだから、非常にお値打ちのモデルであることに疑いの余地はない。<br />
</p>
<div class="author2019">文/松本英雄、写真/尾形和美</div>
<p><b>【試乗車 諸元・スペック表】</b><br />
●110 2.0L P300 4WD(撮影車両は別途オプション装備)<!--PC 用 表パーツ開始2--></p>
<table class="defaultTable__table">
<tbody>
<tr>
<th class="defaultTable__head">型式</th>
<td class="defaultTable__description">3BA-LE72XAA</td>
<th class="defaultTable__head">最小回転半径</th>
<td class="defaultTable__description">6.4m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">駆動方式</th>
<td class="defaultTable__description">4WD</td>
<th class="defaultTable__head">全長×全幅×全高</th>
<td class="defaultTable__description">5.02m×2.01m×1.97m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">ドア数</th>
<td class="defaultTable__description">5</td>
<th class="defaultTable__head">ホイールベース</th>
<td class="defaultTable__description">3.02m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">ミッション</th>
<td class="defaultTable__description">8AT</td>
<th class="defaultTable__head">前トレッド/後トレッド</th>
<td class="defaultTable__description">1.7m/1.7m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">AI-SHIFT</th>
<td class="defaultTable__description">-</td>
<th class="defaultTable__head">室内(全長×全幅×全高)</th>
<td class="defaultTable__description">-m×-m×-m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">4WS</th>
<td class="defaultTable__description">-</td>
<th class="defaultTable__head">車両重量</th>
<td class="defaultTable__description">2186kg</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">シート列数</th>
<td class="defaultTable__description">2</td>
<th class="defaultTable__head">最大積載量</th>
<td class="defaultTable__description">-kg</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">乗車定員</th>
<td class="defaultTable__description">5名</td>
<th class="defaultTable__head">車両総重量</th>
<td class="defaultTable__description">-kg</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">ミッション位置</th>
<td class="defaultTable__description">インパネ</td>
<th class="defaultTable__head">最低地上高</th>
<td class="defaultTable__description">0.23m</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">マニュアルモード</th>
<td class="defaultTable__description">◯</td>
<th class="defaultTable__head"></th>
<td class="defaultTable__description"></td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">標準色</th>
<td class="defaultTable__description" colspan="3">
<p class="defaultTable__text">フジ・ホワイト</p>
</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">オプション色</th>
<td class="defaultTable__description" colspan="3">
<p class="defaultTable__text">サントリーニ・ブラックメタリック、インダス・シルバーメタリック、アイガー・グレイメタリック、パンゲアグリーンメタリック、ゴンドワナストーンメタリック、タスマンブルーメタリック</p>
</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">掲載コメント</th>
<td class="defaultTable__description" colspan="3">
<p class="defaultTable__text">-</p>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<!--PC 用 表パーツ終了2--><!--SP 用 表パーツ開始2-->
<table class="gradeTable">
<tbody><tr>
<th>型式</th>
<td>3BA-LE72XAA</td>
</tr>
<tr>
<th>駆動方式</th>
<td>4WD</td>
</tr>
<tr>
<th>ドア数</th>
<td>5</td>
</tr>
<tr>
<th>ミッション</th>
<td>8AT</td>
</tr>
<tr>
<th>AI-SHIFT</th>
<td>-</td>
</tr>
<tr>
<th>4WS</th>
<td>-</td>
</tr>
<tr>
<th>標準色</th>
<td>フジ・ホワイト</td>
</tr>
<tr>
<th>オプション色</th>
<td>サントリーニ・ブラックメタリック、インダス・シルバーメタリック、アイガー・グレイメタリック、パンゲアグリーンメタリック、ゴンドワナストーンメタリック、タスマンブルーメタリック</td>
</tr>
<tr>
<th>シート列数</th>
<td>2</td>
</tr>
<tr>
<th>乗車定員</th>
<td>5名</td>
</tr>
<tr>
<th>ミッション<br>位置</th>
<td>インパネ</td>
</tr>
<tr>
<th>マニュアル<br>モード</th>
<td>◯</td>
</tr>
<tr>
<th>最小回転半径</th>
<td>6.4m</td>
</tr>
<tr>
<th>全長×全幅×<br>全高</th>
<td>5.02m×2.01m×1.97m</td>
</tr>
<tr>
<th>ホイール<br>ベース</th>
<td>3.02m</td>
</tr>
<tr>
<th>前トレッド/<br>後トレッド</th>
<td>1.7m/1.7m</td>
</tr>
<tr>
<th>室内<span class="gradeTable__thSubText">(全長×全幅×全高)</span>
</th>
<td>-m×-m×-m</td>
</tr>
<tr>
<th>車両重量</th>
<td>2186kg</td>
</tr>
<tr>
<th>最大積載量</th>
<td>-kg</td>
</tr>
<tr>
<th>車両総重量</th>
<td>-kg</td>
</tr>
<tr>
<th>最低地上高</th>
<td>0.23m</td>
</tr>
<tr>
<th>掲載用コメント</th>
<td>-</td>
</tr>
</tbody></table>
<!--SP 用 表パーツ終了-->
<table class="defaultTable__table">
<tbody>
<tr>
<th class="defaultTable__head">エンジン型式</th>
<td class="defaultTable__description">PT204</td>
<th class="defaultTable__head">環境対策エンジン</th>
<td class="defaultTable__description">-</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">種類</th>
<td class="defaultTable__description">直列4気筒DOHC</td>
<th class="defaultTable__head">使用燃料</th>
<td class="defaultTable__description">ハイオク</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">過給器</th>
<td class="defaultTable__description">ターボ</td>
<th class="defaultTable__head">燃料タンク容量</th>
<td class="defaultTable__description">88リットル</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">可変気筒装置</th>
<td class="defaultTable__description">-</td>
<th class="defaultTable__head">燃費(10.15モード)</th>
<td class="defaultTable__description">-km/L</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">総排気量</th>
<td class="defaultTable__description">1997cc</td>
<th rowspan="2" class="defaultTable__head">燃費(WLTCモード)</th>
<td rowspan="2" class="defaultTable__description">
-
</td>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">燃費基準達成</th>
<td class="defaultTable__description">-</td>
</tr>
<tr>
</tr>
<tr>
<th class="defaultTable__head">最高出力</th>
<td class="defaultTable__description">300ps</td>
<th class="defaultTable__head">最大トルク/回転数<br>n・m(kg・m)/rpm</th>
<td class="defaultTable__description">400(40.8)/4000</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<table class="gradeTable">
<tbody><tr>
<th>エンジン型式</th>
<td>PT204</td>
</tr>
<tr>
<th>種類</th>
<td>直列4気筒DOHC</td>
</tr>
<tr>
<th>過給器</th>
<td>ターボ</td>
</tr>
<tr>
<th>可変気筒装置</th>
<td>-</td>
</tr><tr>
<th>総排気量</th>
<td>1997cc</td>
</tr>
<tr>
<th>最高出力</th>
<td>300ps</td>
</tr>
<tr>
<th>最大トルク/<br>回転数n・m(kg・m)/rpm</th>
<td>400(40.8)/4000</td>
</tr>
<tr>
<th>環境対策エンジン</th>
<td>-</td>
</tr><tr>
<th>使用燃料</th>
<td>ハイオク</td>
</tr>
<tr>
<th>燃料タンク容量</th>
<td>88リットル</td>
</tr>
<tr>
<th>燃費(10.15モード)</th>
<td>-km/L</td>
</tr>
<tr>
<th>燃費(WLTCモード)</th>
<td>-km/L </td>
</tr>
<tr>
<th>燃費基準達成</th>
<td>-</td>
</tr>
</tbody></table>
<!--ライター紹介パーツ開始-->
<div class="taC w600_img mB10">
<div class="konokiji_box">
<div class="konokiji_box_top">
<div class="konokiji_box_left">
<figure class="konokiji_face"><img alt="松本英雄(まつもとひでお)" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_64840/IMG_1257.jpg" width="600" /></figure>
</div>
<div class="konokiji_box_right">
<p class="katagaki">自動車テクノロジーライター</p>
<p class="writername">松本英雄</p>
</div>
</div>
<div class="konokiji_box_text">
<p>自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。</p>
</div>
<div class="kijiyomu">
<p><a class="iconLink arrowRight" href="https://www.carsensor.net/contents/tag/tag_2925/">この人の記事を読む</a></p>
</div>
</div>
</div>
<!--ライター紹介パーツ終了-->
<h3 class="link_tit">【関連リンク】</h3>
<ul class="Base_Templete_Link3">
<li><a href="https://www.carsensor.net/catalog/landrover/defender/F003/" target="_blank">ランドローバー ディフェンダー(新型)のカタログはこちら</a></li>
</ul>
</div>
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[edit_user_name] => 大平 拓摩
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[title] => 【試乗】新型 ランドローバー ディフェンダー ディーゼル|買うならディーゼル一択! ラーメン二郎もビックリ(?)のマシマシトルクが頼もしい
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[description] => 日経ビジネス電子版やベストカーなど、多くのメディアで活躍するコラムニスト・フェルディナント・ヤマグチ氏がディフェンダーのオフロード試乗会に参加。“フェル節”のレポートをお届けする
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<div id="Base_Templete_C">
<div class="taC w600_img"><img alt="新型ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65971/001_1.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲日経ビジネス電子版やベストカーなど多くのメディアで活躍するコラムニスト、フェルディナント・ヤマグチ氏がディフェンダーのオフロード試乗会に参加。“フェル節”のレポートをお届けする</span></div>
<h3>ディーゼルモデルをオフロードで試乗</h3>
<p>本業のリーマン稼業があるため、めったなことでは試乗会に出かけないのだが(本業は半導体関係なので、特に最近は鬼のように忙しいのだ)、今回ばかりは特別だ。ランドローバーの本格クロカン車ディフェンダーに、待望のディーゼル搭載モデルが登場したのだ。仕事を放り投げて試乗会に出かけてきた。<br />
<br />会場は南箱根のバイカーズパラダイス裏に作られた特設コースである。大好きなクロカン車。敬愛してやまないディフェンダー。その真打ち登場となれば、仕事どころの騒ぎではない。私の代わりなど会社には500人くらいいる。<br />
<br />喜び勇んで会場の南箱根に向かう。折からの大雨でコースはドロドロにぬかるんでいる。<br />
<br />普通のクルマの試乗会なら主催者は大いに泣きが入るところなのだが、そこはディフェンダー。我らの実力をとくとご覧あれ、とばかりにランドローバーの関係各位は些かのドヤ顔で微笑んでいる。<br />
<br />ガソリン仕様のディフェンダーはすでにたっぷり時間をかけて試乗しており、その実力は十分に承知している。ディフェンダーは良い。もの凄く良い。ただ、クロカン車であるのに、ガソリン仕様車は肝心要のトルク感に欠けていた。街中や高速を快適に飛ばしている分には良いのだが、せっかくのクロカン車だから、と遊びで悪路にトライしてみると、誠に残念なことに「力不足」が露呈してしまうのだ。<br />
<br />いったいどれだけのユーザーが、このクルマに怒涛のトルクを求めているかは知る由もないが(恐らくはほとんどの客が二輪駆動でも一向に構わない使い方をしているはずなのだが……)、そこはそれ、イザというときのための「心理的武装品」は必要なのだ。果たして同じ車両のエンジンがガソリンからディーゼルに変わると、クルマの性格はどれほど変わるものなのだろう。実に楽しみである。<br /><br /></p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="新型ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65971/_D1T9307.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲試乗したのは、3ドア・ガソリンのディフェンダー90(左)と5ドア・ディーゼルのディフェンダー110(右)。今回は主にディーゼルの110について述べていきたい</span></div>
<p>インストラクター氏の運転による模範走行のヨコに乗りコースを一周。何日か用意された試乗会の最終日に出かけたので、思い切り深い轍が出来ている。いくらディフェンダーでも、こんな轍に道に入って大丈夫なのか。いくらなんでもこれは深すぎないか。<br />
<br />「だ、大丈夫ですか?」と思わず弱音を吐く。するとインストラクター氏、ニタリと笑って、「大丈夫です」と一言。ディフェンダーはゆっくりと、しかし確実に巨体を揺らしながら突き進んでいく。<br /><br /></p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="新型ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65971/_D1T9468.jpg" width="600" /></div>
<p>下見走行を終え、運転を代わる。<br /><br />
今度は自分の運転でぬかるみの轍に突入する。突入あさま山荘……もとい、南箱根。私のような素人でも、先ほどと同じように深い轍を突き進んで行く。坂道を上り、今度は沼に突入する。渡河性能は実に900mm。タイヤが完全に埋まってしまような深い沼地でも楽勝で渡りきってしまう。動画では見たことがあるが、自分で経験するのは始めてだ。<br />
<br />
モリモリと湧き上がる怒涛のトルク。実に頼もしい。<br /><br /></p>
<p>その数値は実に650N・mである。トラックですか、あーた。ちなみにガソリン仕様のトルクは400N・mである。ディーゼルはその6割以上増しだ。あのラーメン二郎でさえ、諸物価高騰を理由にマシマシを廃止する店舗が増えているというのに、なんと景気の良いマシだろう。そういえば、最近は二郎でマシマシを注文して、食べ切れずに残すマナーを弁えない大馬鹿野郎がいるそうだ。けしからん。二郎で残すような奴はディフェンダーに乗るな。<br />
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="新型ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65971/_D1T9542.jpg" width="600" /></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="新型ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65971/_D1T9451.jpg" width="600" /></div>
<p><br />ディーゼルのディフェンダー。良かったですねぇ。買うならディーゼル一択です。こちらの方が断然良い。<br />
<br />ただし問題が1つだけある。今回同じタイミングで日本市場に投入されたショートボディの90には、ディーゼルが用意されていないのだ。「どないして出さへんのや」と、ランドローバーの広報担当者に詰め寄ったのだが、「売れないからです」と実に単純明快なお答えを頂いた。<br />
<br />そう、フォルクスワーゲン ゴルフもメルセデス・ベンツ Gクラスもジープのラングラーも、日本でショートボディはまったく売れないのだ。だから今回は比較的排ガス対策の取りやすいガソリン車だけにショートボディが用意されたのだ。<br />
<br />日本の排ガス基準に準拠したディーゼルをコンパクトに仕上げるには、結構なコストがかかりますからね。売れなきゃモトが取れないのです。ということで、僕たち日本人はディーゼルのロングボディを買いましょう。<br />
<br />モテますよこれに乗っていると。<br /><br /></p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="新型ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65971/_D1T9319.jpg" width="600" /></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="新型ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65971/_D1T9326.jpg" width="600" /></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="新型ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65971/_D1T9340.jpg" width="600" /></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="新型ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65971/_D1T9332.jpg" width="600" /></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="新型ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65971/_D1T9348.jpg" width="600" /></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="新型ランドローバー ディフェンダー" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65971/_D1T9322.jpg" width="600" /></div>
<div class="author2019">文/フェルディナント・ヤマグチ、写真/柳田由人</div>
<!--ライター紹介パーツ開始-->
<div class="taC w600_img mB10">
<div class="konokiji_box">
<div class="konokiji_box_top">
<div class="konokiji_box_left">
<figure class="konokiji_face"><img alt="フェルディナント・ヤマグチ" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65371/fy02.jpg" width="200" height="200"/></figure>
</div>
<div class="konokiji_box_right">
<p class="katagaki">コラムニスト</p>
<p class="writername">フェルディナント・ヤマグチ</p>
</div>
</div>
<div class="konokiji_box_text">
<p>カタギのリーマン稼業の傍ら、コラムニストとしてしめやかに執筆活動中。「日経ビジネス電子版」、「ベストカー」など連載多数。著書多数。車歴の9割がドイツ車。</p>
</div>
<div class="kijiyomu">
<p><a class="iconLink arrowRight" href="https://www.carsensor.net/contents/tag/tag_3141/">この人の記事を読む</a></p>
</div>
</div>
</div>
<!--ライター紹介パーツ終了-->
<h3 class="link_tit">【関連リンク】</h3>
<ul class="Base_Templete_Link3">
<li><a href="https://www.carsensor.net/catalog/landrover/defender/" target="_blank">新型ランドローバー ディフェンダーのカタログを見る</a></li>
<li><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/bLR/s006/f003/index.html?ROUTEID=edge" target="_blank">新型ランドローバー ディフェンダーの中古車を見てみる</a></li>
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